尊敬する島津淳先生から先生が執筆されたご本をいただいた。
「介護保険制度と政策形成過程」久美株式会社出版
内容は介護保険制度が成立する過程を詳述しそこから施策立案成立への要因を分析するもの。
特筆すべきは介護保険制度が成立する過程を余すことなく記述してあること、それは単に1990年代からの記述にとどまらず介護保険制度の導入の前提となった、たとえば過疎地でも保健事業を充実させることで医療費が抑えられるとして保健事業に力をいれた深沢村長に触れていること、高齢者医療費無料化を行った美濃部元都知事にも触れている。
世論の反応を伺うためだろうか介護保険の情報が厚生労働省からリークされることがある。そのリーク先は読売新聞であることが多いのだがその発端にも触れている。
まさに介護保険制度創設のドキュメントを読む感じがある。先生は研究者ですから何もジャーナリスティックに経緯を陳述しているわけではなく、この詳細な事項から問題の流れ、政策の流れ、そして政治の流れを抽出して施策がどのように立案され制度化されていくかを考察し、さらには制度として確立させていく方法を分析しておられる。
さすが当時厚生省で専門官をしておられた島津先生ならではのご著書と感服している。
「介護保険制度と政策形成過程」久美株式会社出版
内容は介護保険制度が成立する過程を詳述しそこから施策立案成立への要因を分析するもの。
特筆すべきは介護保険制度が成立する過程を余すことなく記述してあること、それは単に1990年代からの記述にとどまらず介護保険制度の導入の前提となった、たとえば過疎地でも保健事業を充実させることで医療費が抑えられるとして保健事業に力をいれた深沢村長に触れていること、高齢者医療費無料化を行った美濃部元都知事にも触れている。
世論の反応を伺うためだろうか介護保険の情報が厚生労働省からリークされることがある。そのリーク先は読売新聞であることが多いのだがその発端にも触れている。
まさに介護保険制度創設のドキュメントを読む感じがある。先生は研究者ですから何もジャーナリスティックに経緯を陳述しているわけではなく、この詳細な事項から問題の流れ、政策の流れ、そして政治の流れを抽出して施策がどのように立案され制度化されていくかを考察し、さらには制度として確立させていく方法を分析しておられる。
さすが当時厚生省で専門官をしておられた島津先生ならではのご著書と感服している。