ピンクカラーの待遇改善

１２月４日日経「中外時評」に論説委員岩田三代氏が書いているコラムの題名が「『ピンクカラー』の殻を破れ」に女性が多い職種である医療・介護・保育などの職種をホワイトカラーやブルーカラーになぞらえピンクカラーといったことから話を起こし、他の職種に比べ彼女らの待遇が低いことを述べながらピンクカラーの有益なことを述べている。一方でその待遇改善に触れて「規模が大きい事業所は経営の効率化も図りやすい。待遇改善に取り組む余力も生まれるのではないか」と社会福祉法人の経営規模の拡大を提起している。
社会福祉法人の既得権益の壁によって今回の制度改定で特別養護老人ホームの設置法人拡大は見送られた。必ずしも設置法人の規制緩和だけが規模拡大の方法ではない。社会福祉法人の所有と経営の分離など経営規模を拡大する方法は他にもある。そうした方策をとることで職員の待遇改善や経営の効率化がもたらされる。
肝心なことは特別養護老人ホームの経営をどのようにするかにある。