敦賀市立看護大学の中堀 伸枝氏らは、富山県認知症高齢者実態調査の認知症有病率データと人口予測データを用いて、日本における認知症有病率の将来予測を行った。
それによると2020年の認知症推定将来有病率は、いずれの都道府県においても20%未満であったが、2025年には地方を中心とした長野、島根、高知、富山、山口の5県で20%以上2030年には日本全国で20%以上になり、2035年までに42都道府県が25%以上になると予想された。 著者らは「今後25年間で、日本における65歳以上の認知症有病率は、大都市圏を含むほぼすべての都道府県において25%以上になることが予測された」としている。
各地域で認知症対策を進める際の1つの指標となる。