浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

うかうかしていたら・・・

2013-11-09 19:55:09 | 政治
 今までもいろいろ研究したりしてきたので、どういうことを行えば、一定のまとまりある報告ができるかは体得している。しかし、そのためには、資料と時間が必要だ。資料をあつめ、関連文献を読み込み、それらをもとに考え、あらたな論点を提示する。

 テーマをもって研究していく際、やむなく他のことはあまり眼に入らないように、そのテーマに打ち込む。そしてそれが終わり、あたりを見回してみると、いろいろな変化が起きているのを発見する。

 6日で終わった10回の歴史講座。それが終わってすぐに、明日話さなければならない憲法問題について、最近の資料を集め、買っておいた憲法関連の文献を読みあさった。そこで発見したこと、それは日本国憲法が、法の下克上によって、まさに破壊されようとしている現実であった。

 憲法の条文を変えることを安倍・自民党は狙っていたのであろうが、とりあえず憲法原則(憲法秩序)と違背する諸法を、多数を獲得している国会を通し成立させることで、実質的な「壊憲」に持ち込もうというとしていることがわかってきた。

 しばらく憲法問題から遠ざかっていたことが悔やまれる。

 自分自身の時間には、限りがある。自分の時間をきちんと振り分けながらことにあたっているが、社会で問題になっていることすべてを攻究していくことは物理的に不可能だ。

 人々も、その生活時間の中で、憲法問題や、TPP問題などを自ら学んでいくことはなかなか難しい。しかし人々は何かおかしい方向に動きつつあることを肌で感じているようなのだ。そしてそれらの問題について、わかりやすく説明してと欲しいという要請が、ボクに寄せられる。

 できるだけ、そういう要請に応えなければならない。

 今、日本現代史の、大きな分岐点にあると実感する。明らかに「悪」と判断できる方向に、日本を向かわせることはできない。できる限りのことをする。憲法が実質的に危機にあることを知るが故にである。

 しかし危機にあることを認識することさえ、ぼーっとしていては認識できないのだ。忙しさにかまけて、学ぶことを放棄することは許されない。
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秘密保護法のコンメンタール

2013-11-09 19:36:58 | 政治
 憲法を実質的に破壊する法案の一つ、秘密保護法案の詳細な批判文書が、このほどまとめられた。自由法曹団の弁護士がまとめたものだ。長大な文書であるが、pdfファイルでダウンロードできる。

http://www.jlaf.jp/html/menu2/2013/20131105112108_5.pdf
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