最近のニュースを見ていると、おそらく安倍政権は日本国憲法の、少なくとも前文と9条については、まったく顧慮していない。実質的に「壊憲」が進んでいるようだ。
これは時事通信の配信記事であるが、まさに自衛隊は世界各地での軍事行動に参加していくようだ。安倍の「お友だち」たちが、安倍の意向をうけてどんどん「壊憲」策を推進している。
集団自衛権、地理的限界設けず=安保法制懇
政府の有識者会議「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(安保法制懇)は13日、首相官邸で会合を開き、集団的自衛権の行使を可能にするための憲法解釈変更に関する議論を続行した。集団的自衛権の行使などを認めた場合の自衛隊の活動範囲に関し、「地理的限界を設けることは適切でない」との認識で大筋一致した。
席上、安倍晋三首相は「地域や国際社会の平和と安全の維持、回復を他国任せにして、自分のことさえしておけばいいという依存心や甘えは捨て去る必要がある」と述べ、集団的自衛権の行使容認や国連の集団安全保障への参加に改めて意欲を示した。
出席者からは「個別的自衛権を拡張することは国際法に対するチャレンジであり、むしろやってはならない」との意見が出た。「公海上での米艦防護は個別的自衛権で対応可能」などと主張している公明党をけん制した形だ。(2013/11/13-21:11)
また今日の『中日新聞』第三面に、編集委員の半田滋氏の署名記事があった。それは「海自艦、米部隊参加へ ソマリア海賊対処 武器使用の可能性も」というものだ。
海上自衛隊の護衛艦1隻が、来月からアメリカ海軍第5艦隊の統合任務部隊に参加し、今まで行ってきた民間船舶の護衛ではなく、海賊船の取り締まり活動に参加するというのだ。自衛隊が、他国の人間に発砲する可能性がでてきた。
自衛隊は、積極的に、米軍と共に、世界各地で軍事活動を展開する、その実例が、おそらくこれであろう。