本を読むということは、知らない世界を知るということ。難病に突然見舞われた更紗さんは、難病を抱えるという客観的な状況を主体的に把捉すべく、猛勉強している。その片鱗が、本書ではわかる。
いろいろな分野の人と対談し、その対談の中で、みずからの学びの成果を惜しげもなくさらけだしている。先ほど書いた宮本太郎は、対談者の中でも質が悪い学者。それ以外の人びとは、ふつうの感覚をもつ。だから更紗さんの発言と共鳴しながら話が進んでいく。
宮本を除いた対談者が書いた本なんか、読みたくなるし、いままで障がい者の問題などあまりかじってこなかったボクとしては、大いに知的関心をかき立てられた。
なかでも、猪飼周平氏の『病院の世紀の理論』(有斐閣)は読みたくなった。また『逝かない身体』(医学書院)の著者・川口有美子さんの「死ぬまで人は発展しうる」ということばは胸に響いた。
よい本である。更紗さんの精進を期待します。
読んでいて思ったことは、『現代思想』に更紗さんは時々書いていた。購読しているボクは、見逃していた。
いろいろな分野の人と対談し、その対談の中で、みずからの学びの成果を惜しげもなくさらけだしている。先ほど書いた宮本太郎は、対談者の中でも質が悪い学者。それ以外の人びとは、ふつうの感覚をもつ。だから更紗さんの発言と共鳴しながら話が進んでいく。
宮本を除いた対談者が書いた本なんか、読みたくなるし、いままで障がい者の問題などあまりかじってこなかったボクとしては、大いに知的関心をかき立てられた。
なかでも、猪飼周平氏の『病院の世紀の理論』(有斐閣)は読みたくなった。また『逝かない身体』(医学書院)の著者・川口有美子さんの「死ぬまで人は発展しうる」ということばは胸に響いた。
よい本である。更紗さんの精進を期待します。
読んでいて思ったことは、『現代思想』に更紗さんは時々書いていた。購読しているボクは、見逃していた。