立花隆の『天皇と東大』(文春文庫)の第三巻に読み進む。第三巻には、『原理日本』(1925年創刊)と蓑田胸喜のことが記されている。
蓑田は狂信的かつ戦闘的な日本主義者。自らの主義主張とあわない人々に果敢に攻撃を仕掛け、その攻撃に多くの人々は敗退していった。
吉野作造、滝川事件、天皇機関説排撃事件、津田左右吉事件、人民戦線事件、河合栄治郎事件・・・その背後には、蓑田と原理日本社の動きがあった。昭和初期のマッカーシー旋風であった。
自分たちが気にくわない人々に「反国体思想」、「不忠反逆思想」・・・などとレッテルを貼り、そして国家権力に弾圧を求める。
まさに今、日本では同じようなことが行われている。自分たちの反知性的な情動に合わない者やメディアを、「売国奴」、「反日」などと攻撃し、さまざまなかたちで、犯罪的な手口で攻撃をしかける。
1930年代の、日本が侵略戦争の拡大に突き進んでいこうとするときの政治社会情勢との相似形を感じる。それはボクだけではない。
今、蓑田のような人物が、政治権力の頂点にあるのだ。そしてそれを閣僚、自民党、そして財界までもが支えている。
1930年代の構図よりも、より悪いといってよいだろう。まだ彼らが「売国奴」などと呼ぶ人々が官憲に取り締まられていないのは、日本国憲法があるからだが、しかしもし改憲され、自民党憲法改憲草案が実施されたらと思うとぞっとする。
今こそ、1930年代の歴史を学んで、「繰り返させない」認識を深めなければならない。
蓑田は狂信的かつ戦闘的な日本主義者。自らの主義主張とあわない人々に果敢に攻撃を仕掛け、その攻撃に多くの人々は敗退していった。
吉野作造、滝川事件、天皇機関説排撃事件、津田左右吉事件、人民戦線事件、河合栄治郎事件・・・その背後には、蓑田と原理日本社の動きがあった。昭和初期のマッカーシー旋風であった。
自分たちが気にくわない人々に「反国体思想」、「不忠反逆思想」・・・などとレッテルを貼り、そして国家権力に弾圧を求める。
まさに今、日本では同じようなことが行われている。自分たちの反知性的な情動に合わない者やメディアを、「売国奴」、「反日」などと攻撃し、さまざまなかたちで、犯罪的な手口で攻撃をしかける。
1930年代の、日本が侵略戦争の拡大に突き進んでいこうとするときの政治社会情勢との相似形を感じる。それはボクだけではない。
今、蓑田のような人物が、政治権力の頂点にあるのだ。そしてそれを閣僚、自民党、そして財界までもが支えている。
1930年代の構図よりも、より悪いといってよいだろう。まだ彼らが「売国奴」などと呼ぶ人々が官憲に取り締まられていないのは、日本国憲法があるからだが、しかしもし改憲され、自民党憲法改憲草案が実施されたらと思うとぞっとする。
今こそ、1930年代の歴史を学んで、「繰り返させない」認識を深めなければならない。