『現代思想』の10月号、「大学崩壊」は読みでがある。いろいろ紹介したいが、「労働現場としての大学」という4人の会談は、主に早稲田大学の非常勤講師の問題を扱っている。
現在どこの大学でも、非常勤講師が多い。
ボクが大学にいた頃、一般教養の教員以外(つまり、語学と専門教科)は、ほとんど専任だった。しかし専任ではない一般教養の教授陣は素晴らしい方々で、彼らはどこかの大学の専任教員であった。だから、非常勤講師だけをしている教員はいなかったような気がする。
しかし今は、非常勤講師が6割をしめるという。専任の教員の年収は、1350万円だそうだ。しかし非常勤講師は一コマの講義が、月24000~25000円だそうだ。これはボクが公民館などで行う講座の報酬よりも低い。
そうなると、たくさんの講義をもたないと生きてはいけない。しかし10コマ持っても、約25万円にしかならない。これは厳しい。歳を重ねれば増えるわけではないし、社会保険料なども自分自身で納めなければならない。そういう状態で生きている高学歴の人びとがたくさんいる。
そして特に早稲田大学は、そうした非常勤講師にたいしてひどいことをしているようだ。だから、「首都圏非常勤講師組合」の主な標的が早稲田大学になっている。『ブラック大学早稲田』(同時代社)という本も出版されているほど、あくどいやりかたを試みているようだ。浜松市の図書館にあるので、予約をした。読んでみようと思う。
だが、早稲田大学には、ボクの知り合いが複数専任教員になっている。人権意識が高い研究者であるはずなのに、非常勤講師の問題には関心がないのだろうか。そのうちの一人は、このブログを読んでいるはずだから、「何とかすべきだよ」と言いたい。
今大学は、将来的に返さなければならない奨学金とアルバイトに依存した貧しい学生と、低賃金の非常勤講師が多数をしめている。貧困のうえに成りたつ高等教育というのは、どう考えてもおかしい。
現在どこの大学でも、非常勤講師が多い。
ボクが大学にいた頃、一般教養の教員以外(つまり、語学と専門教科)は、ほとんど専任だった。しかし専任ではない一般教養の教授陣は素晴らしい方々で、彼らはどこかの大学の専任教員であった。だから、非常勤講師だけをしている教員はいなかったような気がする。
しかし今は、非常勤講師が6割をしめるという。専任の教員の年収は、1350万円だそうだ。しかし非常勤講師は一コマの講義が、月24000~25000円だそうだ。これはボクが公民館などで行う講座の報酬よりも低い。
そうなると、たくさんの講義をもたないと生きてはいけない。しかし10コマ持っても、約25万円にしかならない。これは厳しい。歳を重ねれば増えるわけではないし、社会保険料なども自分自身で納めなければならない。そういう状態で生きている高学歴の人びとがたくさんいる。
そして特に早稲田大学は、そうした非常勤講師にたいしてひどいことをしているようだ。だから、「首都圏非常勤講師組合」の主な標的が早稲田大学になっている。『ブラック大学早稲田』(同時代社)という本も出版されているほど、あくどいやりかたを試みているようだ。浜松市の図書館にあるので、予約をした。読んでみようと思う。
だが、早稲田大学には、ボクの知り合いが複数専任教員になっている。人権意識が高い研究者であるはずなのに、非常勤講師の問題には関心がないのだろうか。そのうちの一人は、このブログを読んでいるはずだから、「何とかすべきだよ」と言いたい。
今大学は、将来的に返さなければならない奨学金とアルバイトに依存した貧しい学生と、低賃金の非常勤講師が多数をしめている。貧困のうえに成りたつ高等教育というのは、どう考えてもおかしい。