立花隆は「あとがき」で、「いまの若い世代は驚くほど、歴史を知らない。とりわけ近現代史の現代に近い部分がポッカリ穴が開いている。」と記している。
高校生の時、ボクが学んだ「日本史」は、第一次世界大戦で終わった。「それ以後は自分でやっておけ」というようなことを言われた記憶がある。だから学校で「昭和戦前史」を学んだことはない。とはいっても、「歴史を知らない」と言われたことはない。
ボクらの世代は、岩波新書を読むのが当たり前であった。だから遠山茂樹らの『昭和史』など、「昭和戦前史」などは自ら読んでいた。
高校などの学校教育で教えられたから歴史を知る、ということではなく、自主的に本を読んだりすることがなくなったから、「歴史を知らない」のではないか。
こういうことを言っていても仕方がない。とくに1930年代の歴史はしっかり知っておく必要があると思う。
この『天皇と東大』は、問題意識があんがい鮮明なので、「昭和戦前史」を学ぶにはよいテキストとなると思う。特に第三巻はよかった。
現在、1930年代に学問の自由を攻撃し続けた蓑田胸喜のような人物が増えているようだ。蓑田は「原理日本」で騒ぎ、権力にたれ込み、「右翼」を動員して、学問の自由や東大のリベラリストを攻撃し続けた。その結果、蓑田の主張が大きな力を発揮するようになり、歴史を大きく右旋回させた。その行き着く先に1945年の敗戦があった。
同じ歴史を繰り返させてはならない。
高校生の時、ボクが学んだ「日本史」は、第一次世界大戦で終わった。「それ以後は自分でやっておけ」というようなことを言われた記憶がある。だから学校で「昭和戦前史」を学んだことはない。とはいっても、「歴史を知らない」と言われたことはない。
ボクらの世代は、岩波新書を読むのが当たり前であった。だから遠山茂樹らの『昭和史』など、「昭和戦前史」などは自ら読んでいた。
高校などの学校教育で教えられたから歴史を知る、ということではなく、自主的に本を読んだりすることがなくなったから、「歴史を知らない」のではないか。
こういうことを言っていても仕方がない。とくに1930年代の歴史はしっかり知っておく必要があると思う。
この『天皇と東大』は、問題意識があんがい鮮明なので、「昭和戦前史」を学ぶにはよいテキストとなると思う。特に第三巻はよかった。
現在、1930年代に学問の自由を攻撃し続けた蓑田胸喜のような人物が増えているようだ。蓑田は「原理日本」で騒ぎ、権力にたれ込み、「右翼」を動員して、学問の自由や東大のリベラリストを攻撃し続けた。その結果、蓑田の主張が大きな力を発揮するようになり、歴史を大きく右旋回させた。その行き着く先に1945年の敗戦があった。
同じ歴史を繰り返させてはならない。