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浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

最悪の感染症と闘うために必要なこと

2020-04-02 22:52:55 | 政治
 私は、感染力が強く、早期に対応しないと重篤化する新型コロナウィルスを制圧するために、第一に必要なことは、まず厚労省の医系技官から権限を奪って、現場に精通している医師たちに方針を立てさせることだと思う。

 今回の新型コロナウィルスに対する厚労省の対応は、2009年の新型インフルエンザのときと全く同じなのである。しかしその対応は、失敗している。

 厚労省は、検疫官を成田に派遣して、簡易な診断キットで感染の疑いがあるものは、有無を言わせず入院させた。しかし本当に感染しているかどうかのPCR検査にはきわめて消極的であった。

 新型インフルエンザにかかっているかどうか、そのためのPCR検査が必要かどうかの権限を、実際に患者を診ている医者ではなく、保健所にやらせた。したがって、PCR検査はあまり実施されなかった。

 幸運なことに、新型のインフルエンザはたいしたことないままに推移したが、その方法を、今回も厚労省は踏襲しているのだ。

 しかしそのときのインフルエンザと今回の新型コロナウィルスとは質的に異なり、新型コロナウィルスのほうが何十倍も危険である。すでに感染者数や死者の数をみれば明らかだ。にもかかわらず、厚労省は方針を変えない。厚労省の医系技官は、現場で患者を診ずに、机上で方針を立てるペーパードクターだからだ。

アメリカ・NEW YORKではどうなっているか。私は海外のニュースを追っているが、日本の危機感のなさにはあきれている。次のレポートは読むべきだ。

 新型コロナ、若者が次々に重篤化 NY感染症医の無力感

 
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感染対策を妨げているのは厚労省である

2020-04-02 21:22:38 | 政治
 以下は、最近月報に記したものである。先ほど、羽鳥慎一モーニングショーを見ていたら、すべきことができないのは、厚労省がストップさせているからだ、というようなことが指摘されていた。

 そこでそれに対応する拙文を、ここに掲載する。

厚生労働省の発表

 次に掲げるのは、1月16日の時事通信社の記事である。「新型肺炎の国内流行「リスク低い」 厚労省、冷静な対応呼び掛け」が見出しである。

 中国・武漢市で感染が相次ぐ新型コロナウイルスが原因とみられる肺炎の患者が、日本国内で初めて確認された。厚生労働省によると、一緒に生活する家族や患者を治療した医療関係者など「濃厚接触」が疑われる場合に感染するリスクはあるものの、感染力は高くなく日本で流行する可能性は低いという。
 同省などによると、武漢市では12日までに41人から新型コロナウイルスが検出され、入院していた61歳の男性1人が死亡、6人が重症となった。
 新型肺炎の症状は、発熱や乾いたせきなどで、重症化すると呼吸困難も伴う。同省担当者は「通常の肺炎と同様の症状だ」と話している。
 患者の多くが同市中心部にある海鮮市場の関係者とされており、動物を販売する過程で感染した可能性があるという。15日には市場関係者の妻の発症が判明し、ヒトからヒトへ感染する可能性が指摘されている。
 今回感染が確認された神奈川県に住む男性も、同市滞在中に新型肺炎が疑われる患者と共同生活をしており、濃厚接触によって感染した可能性があるという。
 同省担当者は「患者と会話する程度など、通常通りの生活をされている人へのリスクは極めて低い」とし、冷静な対応を呼び掛けている。

 厚労省の当時の認識がいかに間違っていたかは、現在の状況をみれば明らかである。その厚労省が今も新型コロナウィルス対策を担っていることに、私は恐怖を覚える。というのも、その厚労省(厚生省)が断罪される事件が、過去に起きているからだ。

薬害エイズ事件 

 1980年代前半、薬害エイズといわれる事件があった。止血に必要な凝固因子が不足するという血友病という病がある。その治療のために血友病の人々は血液製剤を投与される。1980年代前半、非加熱の血液製剤がアメリカから輸入され、大量に使用された。しかしその血液製剤のなかにエイズを引き起こす原因ウィルス(HIV)が混入していたのである。
 この非加熱製剤は、血友病専門医や製薬会社により、大量に使用された。非加熱製剤の危険性が指摘され、加熱製剤が使用されるようになってからも、非加熱の製剤は使用され続けた。そのため約2000人の血友病患者がエイズに感染し、その多くが無念の涙を流しながら命を落としていったのである。
 このとき厚生省はどういう態度であったか。厚生省は、非加熱製剤の危険性を認識していたにもかかわらず、加熱製剤への転換を遅らせ、また非加熱製剤の回収を指示することもしなかった。かくて厚生省は、血友病患者のエイズ感染を拡大させたのである。厚生省は、血友病患者を救わなかった。

ダイヤモンド・プリンセス号の検疫 

 今年2月3日、イギリス船籍のクルーズ船、ダイヤモンド・プリンセス号が横浜港に着岸した。同船には、56カ国の乗客2666人と1045人の乗務員、計3711人が乗船していた。そのなかから、すでに新型コロナウィルスに感染した人が見つかっていたことから、感染症法により検疫が開始され、最終的に712人の感染が確認された。
 検疫作業中、感染症対策の専門家である岩田健太郎(神戸大教授)が船内に入り、その内情を明らかにした。レッドゾーン(感染危険がある区域)とグリーンゾーン(安全区域)の分離が完全になされていなかったのである。そのため、岩田教授は恐怖を覚えたという。この検疫は、厚労省の医系技官(医師免許を持つキャリア官僚)が主導した。
 現在、乗船者を船内にとどめたことについて批判がでている。

2009年5月 新型インフルエンザ対策

 この年、新型インフルエンザが、メキシコ、アメリカ、カナダで流行していた。厚労省は、「水際作戦」として、その三国からの到着便の機内検疫を行った。一日35~40便が到着する。厚労省検疫官は防護服を着て、次々と到着する機内に入り込んでいった。しかし応援にかり出された医師や看護師はあきれかえっていた。「インフルエンザなら機内検疫をしても侵入を防止できるわけがない」、「防護服を機ごとにかえるべきでは?ウィルスがついたままの防護服を着たままなら、ウィルスをまき散らす!」と。検疫官たちは、海外から着いたばかりの人たちを数時間も機内に閉じ込め、症状がなくても感染していると認定された人を強制的に隔離していった、人権を一切顧慮することなく。そして、「渡航歴がなければ新型インフルエンザではない」としたり、感染の判断をその患者を診た医師ではなく保健所にさせたり、PCR検査をさせないようにしたのである。しかし渡航歴のない感染者が出て、厚労省の対策はみごとに失敗した。たこれを指揮したのは、 もちろん厚労省の医系技官であり、今回とまったく同様である。

厚労省の医系技官たち

 『さらば厚労省 それでもあなたは役人に生命を預けますか?』(講談社、2010年)という本がある。著者は現場で医師として活動した後、一時期医系技官となった村重直子さんである。村重さんは、医系技官となって驚きあきれた。
 まず多くの医系技官は医療現場を知らない。彼らのほとんどはペーパードクターなのだ。 現場を知らない、患者を診たこともない医系技官が、医療政策をだし、公衆衛生を担っている。治療したこともない彼らは、日進月歩の医療の進化を知らない。だから海外から次々と発表される医学論文も読まない。彼らがやることといえば、医療費抑制、補助金行政、通知行政である。医療費を抑制しているから病院は赤字だ。そういう病院に対して、補助金をチラつかせて「言うこと聞いたらあげるよ」なんてことをしている。さらに集められたデータを抱え込み公開しない。
 そういう医系技官が、新型コロナウィルス対策を行っているのである。
 3月29日、アメリカのワシントンポスト紙に、 新型コロナウィルス感染を制圧するための方法はどちらがよいか、という主旨の記事が掲載された。PCR検査を限定的にしかやらない日本と、広範に検査をして追跡し、隔離する、そして情報提供を積極的に行っている韓国、どちらの方法がよいのか、アメリカはその選択に直面している、というものである。イギリスも日本方式を当初とろうとしたが、批判を浴びて韓国方式に変え、今では韓国方式が世界各国から賞賛され、模範になっている。私も当然韓国方式こそが、感染症を征圧できる手段であると思う。
 現場を知らず、見識を持たない医系技官に、あなたは「生命を預けますか?」。
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イタリア以下の医療体制

2020-04-02 19:00:07 | 政治
 イタリアでは、新型コロナウィルス感染者がたくさん亡くなっている。

 しかし他国のことだと思っていたら大間違い。

 日本集中治療医学会 が 理事長声明をだした

 その一部を貼り付ける。

 イタリアでは3月31日の時点で感染者105,792人に対して死者約12,428人であり死亡率は実に11.7%と急増しております。一方でドイツでは、感染者約71.808人に対して死者は775人に留まり、死亡率は1.1%です。この違いの主なものは、集中治療の体制の違いであると考えます。ICUのベッド数は、ドイツでは人口10万人あたり29~30床であるのに対し、イタリアは12床程度です。ドイツでは新型コロナウイルス感染症による死亡者のほとんどはICUで亡くなるのに対し、イタリアでは集中治療を受けることなく多くの人々が亡くなっているのが現状です。イタリアは高齢者が多いことも死亡者が多いことの原因と考えられますが、日本ではイタリアよりも高齢化が進んでいるにもかかわらず、人口10万人あたりのICUのベッド数は5床程度です。これはイタリアの半分以下であり、死者数から見たオーバーシュートは非常に早く訪れることが予想されます。

さらに、重要なことは、本邦のICUは2対1看護でありますが、重症化した新型コロナウイルス感染症患者の治療をICUで行うには、感染防御の観点からも1名の患者に対して2名の看護師が必要であるということです。これは、8床のICUでは、新型コロナウイルス感染症の患者2名を収容した時点でマンパワー的に手一杯となり、通常の手術後の患者や救急患者の受け入れさえもできなくなる事を意味致します。集中治療は非常に専門性が高く、不適切な人工呼吸管理はかえって肺を障害しますが、日本では重症肺炎に対して人工呼吸器を扱える医師が少ないことも問題です。ECMOでの管理ともなればより一層のマンパワーが必要です。
現在、本邦には約6,500床ほどのICUベッドがあると推定致しますが、約4倍のマンパワーが必要であること、他の重症患者の受け入れも必要であることを考えると、このままでは、実際に新型コロナウイルス感染症の重症患者を収容できるベッド数は1,000床にも満たない可能性があります。
無理に収容すると感染防御の破綻による院内感染、医療従事者の感染、集中治療に従事する医療スタッフの肉体的・精神的ストレスが極限に達します。イタリアでは医療従事者が60名以上死亡しているとも聞きます。この状態を避けるためのあらゆる手段を講じる必要がありますが、これは、単に人工呼吸器の台数などの問題ではなく、マンパワーのリソースが大きな問題であることは明白です。

 
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布マスク配布

2020-04-02 18:51:14 | 政治
 4月1日、安倍首相は、全世帯に布マスクを2枚ずつ配布するという。管官房長官は、一枚200円だと言ったそうだ。すると、

 200×2 = 400円

 400円× 5000万世帯 = 200億円

 郵送料 84円×5000万世帯 =42億円

 さらに2枚ずつ入れる袋代+その人件費

 こんなに金かけるなら、マスク工場つくればいいじゃないか。あるいはマスク製造会社にカネを渡して作ってもらえよ。

 何でも、布マスクの工場は、安倍晋三の選挙区にあるという噂もある。
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英皇太子回復

2020-04-02 17:46:44 | コロナ
感染していたチャールズ英皇太子が回復 「奇妙で腹立たしい」経験を語る
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ああ・・・・

2020-04-02 08:20:21 | 政治
安倍首相が日本の全世帯に向け「1住所あたり2枚の布マスク」を配布すると表明
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大山鳴動してネズミ一匹

2020-04-02 07:08:16 | 政治
 I believe that Shinzo Abe is not an ordinary man.The new coronavirus is spreading and the number of infected people is increasing every day.Under such circumstances, people are living with a great deal of heartache and anxiety, both financially and in terms of their lives. I thought it was time for politics to come into play at a time like this.I was hoping that politics would do something to alleviate some of that anxiety.
Prime Minister Shinzo Abe said yesterday.”In Japan, the number of new infections is increasing rapidly, especially in urban areas. Although the speed of the spread of infections is slower than in other countries, where there is an explosive spread of infections and so-called overshooting, the number of infections is growing at a slower rate than in other countries, the medical supply system is already under pressure in some areas.”
Prime Minister Abe went on to say that he would distribute two masks to all households.
It's too far removed from what he talked about in the previous paragraph that the government distributes of two masks.
I have become suspicious of Shinzo Abe, a man who can say such things without any hesitation.
He's not an ordinary person.He has no sober thoughts, no feelings, no shame, no nothing.
There is a proverb that says, "The mountain squeals and there is a rat.”So there's only one rat at this time.

Shinzo Abe inflicted disappointment and despair on the people yesterday.

 私は安倍晋三という人は、やはりふつうの人ではないと思いました。

 新型コロナウィルスが蔓延し、日々感染者が増えている、そんななか人々は心を痛め、経済的にも、生活的にも大きな不安を抱えて生きています。

 こういうときこそ、政治の出番だと思っていました。政治がその不安を少しでも解消するように、何かをしてくれると思っていたのです。

 昨日、安倍晋三首相は語りました。「国内の感染状況ですが、新規感染者数は、都市部を中心に急増しており、爆発的感染拡大いわゆるオーバーシュートが見られている諸外国に比べ、感染者数の拡大スピードは緩慢であるものの、既に医療提供体制がひっ迫しつつある地域もあるとのことであります。」

 続けて安倍首相は、全世帯にマスクを2枚配布するというのです。

 前段で語った内容と、マスク2枚配布とはあまりにかけ離れています。何のためらいもなく、そういうことを平気で言える安倍晋三という人を、私は疑ってしまいました。
 
 彼はふつうの人間ではない。彼は、冷静な思考も、感情も、羞恥心も、何も持っていない。
ことわざに大山鳴動してネズミ一匹というものがあります。この機に及んで、ネズミ一匹か。

 安倍晋三は昨日、国民に失望と絶望を与えたのです。

安倍首相のこの期に及んで「1住所あたり布マスク2枚」にネットでツッコミ殺到!「まさかエイプリルフール?」「コロナ大喜利やめて」
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