浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

台湾がうらやましい

2020-04-26 21:18:12 | 国際
 賢明なリーダーが政治を担うと、こういう結果になる。

 台湾の新規感染、また「ゼロ」 14日連続、国内感染なし
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この文の末尾に心から賛同する

2020-04-26 21:15:11 | 政治

ドライブスルー検査も「韓国の医療崩壊の象徴」とバカにして3カ月遅れに…安倍政権とメディアの“嫌韓”がコロナ対策を遅らせた
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感染者を感染者にしたくないのか

2020-04-26 21:06:00 | 政治

 日本という国は、いったいどういう国家なのか。以前から疑問を持っていたが、さらにさらに強くなった。日本国家は、日本国民により構成されている国家?
 NO!!

 感染不明の遺体 検査必要も対応できず 遺族に返されるケースも
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イタリア・クレモナで闘う人びと

2020-04-26 21:01:19 | コロナ

"COVID-19" - Trailer

 イタリアのクレモナ、見えない敵と闘う人びと
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【本】駄場裕司『天皇と右翼・左翼』(ちくま新書)ーその4ー

2020-04-26 18:07:26 | 
 すべてを検討することは出来ないので、部分的に考察するしかない。

 202頁に、アイリス・チャンの『ザ・レイプ・オブ・南京』について、「笠原十九司や本多勝一、梶村太一郎といった共産党陣営の歴史学者・言論人たちもチャンの本に否定的だった」とある。まず私もチャンのその本はあまり評価しない。だとすると、私も駄場さんから「共産党陣営」だと断定されてしまうのだろうか。南京事件について私も研究したことがあり、それを証明する一次史料を発見しているが、こういう事件の研究についてはとりわけ史料批判を徹底的に行い、厳密に史実を確定していかなければならないのだが、しかしチャンのそれは厳密ではない。笠原氏らは、私と同様に厳密な手法で南京事件に迫っているので、チャンの本はあまり評価できないのだ。
 ついでに言っておけば、笠原氏、本多氏、梶村氏、いずれもお会いしたことはあるが、「共産党陣営」であるかどうかまったく知らない。駄場さんはどのようにしてそれを確かめたのだろう。

 さて笠原氏らが何故にチャンの本に「否定的」なのか、駄場さんはひとりで答えを出している。朝香宮鳩彦の命令書(「捕虜はすべて殺せ」)にチャンは着目しているが、笠原氏の南京事件の本にそれについて言及していない(その本は書庫にあり今手元にないが、おそらくその命令書は信用できないものであった?)、笠原氏ら「共産党陣営」は朝香宮のそれを意図的に隠そうとしているのではないかと、駄場さんは疑っているのだ。「共産党陣営がチャンの邦訳を嫌った理由は自明だろう」と。
 嫌った理由は、簡単である。チャンの本が実証的ではないからなのだ。

 204頁には、「共産党系歴史学者の家永三郎」とある。なぜ家永氏が「共産党系」なのか。家永氏は戦闘的民主主義者ではあるが、マルクス主義者ではない。いわゆる史的唯物論を歴史の方法論として採用もしていない。昭和天皇に、進講したこともある。駄場さんは何を根拠にこう断定するのか。
 こういうレッテル貼りが、本書で目につくのだ。

 そろそろこの本について言及するのはやめたいが、最後にただ一つ。それは本書は立体的ではなく、いろいろな事項が並列的(平面的)に並べられていて、体系的に話がまとめられているものではないということだ。

 最近、社会学を学んだ人が歴史に参入することが増えているが、彼らは、歴史学の方法論をきちんと学んでいないので、史料操作や文献の扱い方について、史料や文献には信用度に応じて序列があることを前提にしていない、それらを同列に扱う、つまりすべてを同等の資料として扱ってしまうのである。

 なぜそうなるか。文学部史学科は減らされ、社会学がなぜか幅をきかせる時代になっているのだ。つまりヨーロッパ型の学問は疎んじられ、アメリカ型の学問が尊重されるようになってきているのだ。個別的な研究も、そういう流れの中にある。

 駄場さんも、社会学である。(終わり)
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【本】駄場裕司『天皇と右翼・左翼』(ちくま新書)ーその3 ー

2020-04-26 17:27:40 | 
 駄場さんには申し訳ないけれども、本書にはいろいろ指摘したいことがある。90頁に、「吉田茂から池田勇人の宏池会に始まる戦後の「保守本流」と最も近い関係にある新聞社は朝日であ」る、という指摘がある。となると、冒頭の朝日を「左翼」に比定するのはいかがなものかと思うのだが、どうだろうか。

 さて、また92頁には「重要なことは「語られること」より「何を語らないか」にある」とあるが、私にとっては、語らないことは語る価値がないから語らないのであって他意はない。

 96頁から日本ジャーナリスト会議(JCJ)への言及がある。同会議は、「KGBエージェントたちのコントロール下にあった国際ジャーナリスト機構(プラハ)から招待された1956年6月の「世界ジャーナリスト集会」に日本から代表を派遣するため、1955年2月に岩波書店常務取締役兼『世界』編集長吉野源三郎を初代議長として結成された」とある。そうなのか。そういう設立の歴史を、私は知らなかった。その後、駄場さんは、「KGBの系統の日本ジャーナリスト会議」(107頁)という断定を行う。なぜ日本ジャーナリスト会議が、「KGBの系統」になってしまうのか、私には理解できない。KGBー国際ジャーナリスト機構ー世界ジャーナリスト集会ー日本ジャーナリスト会議という関連からそう断定するのだろうが、世界ジャーナリスト集会に参加したから「KGBの系統」とどうしていえるのだろうか。こういう断定は、日本ジャーナリスト会議がKGBと直接何らかの関係があるなら別段、ただ前述の関係だけで断定するのは冒険ではないか。「世界ジャーナリスト集会」に派遣したら「KGBの系統」となるのか。本書ではそういう関係しか示されていないからそう指摘せざるをえない。ついでに言っておけば、吉野源三郎氏は、私がもっとも尊敬する知識人であり、きわめて独立性のある人間である。

 思想aをもつAという人物とつながりをもつBは、思想aをもつ人と推定されてしまうのである。人間はそう簡単ではない。親子であっても、同じ場合もあるが、異なる場合もあるのだ。人それぞれなのである。もしBがAのもつ思想aをもつのなら、AとBの思想の中身を比較して提示しなければ、説得性はない。
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責任は追及されないのか!

2020-04-26 13:08:54 | 政治
<新型コロナ>単身赴任男性、無念の孤独死 発熱6日後検査、死後コロナ判明
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「医療崩壊と書くな」

2020-04-26 13:01:18 | 政治
 政府は、メディアに「医療崩壊と書くな」と言っているようだ。

 しかし院内感染はじめ、医療体制は崩壊へとひた走っている。 COVID-19患者だけではなく、全国で、である。

 「前線」でも「後方」でも~新型コロナが引き起こす経営破綻という名の医療崩壊
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【本】駄場裕司『天皇と右翼・左翼』(ちくま新書)ーその2ー

2020-04-26 11:23:09 | 
 まず私は、なぜ駄場さんが、「左翼」とか「右翼」ということばにここまで拘泥しているかがわからない。
 
 「はじめに」は、「日本では一般に朝日新聞社は「左」よりとされ、産経新聞社や自衛隊は「右」寄りとされる」で始まる。

 「左」とか「右」というのは相対的な概念であり、駄場さんは「一般」は上記のようにみているのではないかと推測しているようだが、しかし現代では「左翼」ということばは、「右翼」ということばはまだしもであるが(「右翼」が自らをそう呼んでいる)、もう「死語」に近い。いわゆる「左翼」勢力は、現在みずからを「リベラル」などと呼んでいるほどだ。
 私に言わせてもらえば、朝日新聞を「左」だなんて思ったこともない。また自衛隊を「右」寄りという認識もない。もしあるとするなら、もと航空幕僚長だった田母神という人は、「右」だと思う。組織としての「自衛隊」を「右より」だとは思わない。

 この「右翼」、「左翼」という相対的な概念を、本書のひとつの分析軸にしているようだが、それ自体アナクロニズムではないかと思う。それが先ず第一点である。

第一部
 第1章はその分析軸が、揺らいでいることを証明するというのだが、つまり「左翼」だと思っていた人が、実は「右翼」ともつながっていたとか、そういう例を並べていくのだが、「左翼」「右翼」という分析軸の有効性を是としないものにとっては、これはムダな内容だと思う。

 第2章では、「一般に体制側の人物だったと見られがちな後藤新平の「左翼」人脈を検証し、後藤に由来する反米「左翼」勢力が・・・・「左翼=反皇室」では決してないことを示す」というのだが、まず後藤新平は、私の認識としては当然「体制側の人物」であると認識している、たとえ彼が「左翼」との交際があったとしても、である。そして「左翼=反皇室」ではないということも、別にあたらしいことではない。あえてそれを証明する必要もないのではないか。

 第3章は、「現在では「左翼」系メディアの代表となっている朝日新聞」について、「その「左翼」性の本質はまったく一貫していないことを明らかにする」というのだが、私のように朝日新聞を「「左翼」系メディアの代表」と認識していない者にとっては(そういう人が多いだろう。駄場さんと同じ認識を持っているのは安倍晋三とその仲間たちではないか)、この章も不要であり、別に「一貫していな」くても、まったく気にならないのである。

 以上のように、以上の立論は、言ってしまえば、駄場さんの思い込み、それも主観的なそれにもとづいて行われているように思えてならない。

 以上の問題意識にもとづいて、駄場さんは資料を博捜して、それを丁寧に、持ち前の頭のよさを駆使して整合的な説明を行っているが、あまり意味のないことだと言わざるをえない。前提としての問題意識が、他者の理解を得られるものではないのだ。

 読んでいて、そうではないと指摘しておかなければならないことがある。それは次の叙述である(40頁)。

 「日本が日清戦争・日露戦争によって植民地にした台湾と朝鮮の統治については、朝鮮では失敗して反日感情を極度に強めたが、台湾では一定の成果を収めて親日感情を醸成した」として、「児玉・後藤」神話への言及があるが、しかしその内実に関する記述は皆無である。
 私が調べたことを示すと、1945年、台湾から日本軍や日本人が日本に帰還したことを、台湾の人びとは喜んだのだが、しかしその後に入りこんできた中華民国関係者があまりにひどく、官公署の日本人が就いていたポストに中国本土からの人間が就き、それはそれは台湾の人びとを下品にいじめたのである。そしてその後1949年、中華人民共和国成立とともにたくさんの外省人が入りこみ、それに対する反感が、日本統治時代を懐かしむというところにつながったのである。結果的に「親日感情」が出現したのである。別に植民地統治が「成果を収め」たわけではないのである。

 ついでに記しておけば、ここの項目で、「日本共産党は日ソ国交樹立に積極的な後藤新平、内田良平ら玄洋社系勢力の対ソ交渉窓口として設立されたとしか考えられない」(85頁)とあるが、これはまた突飛な主張である。駄場さんの立論の大きな特徴は、人脈でつなげていきそれによって判断する傾向が強い。たとえ人脈がつながっていたとしても、一つの歴史的事件はさまざまな要因が重なって出現するのであって(たくさんの人びとの行動の結果)、駄場さんのような主張は妥当ではない。
 駄場さんのこの著書は、多岐にわたって様々な論点を提示しているが、それらの一つ一つには、長い研究史があるのであって、それらを踏まえて、いったいどういう主張が、どういう資史料をもとに可能になるのかを、厳密に示さなければならないのだ。本書には、えっと思うような記述が各所に見られる。

 (続く)
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韓国を学べ

2020-04-26 10:24:48 | 政治
 日本の支配層は、韓国や中国を「目下」のものと見ている。だから、今回の COVID-19の流行に、韓国が有効な対策を打って、すでに日常生活が復活し、経済活動も活発化しているにもかかわらず、韓国の真似はしたくないようだ。韓国に頭を下げるなんて、安倍晋三には出来ないだろう。韓国は、日本政府が要請するなら検査キットを提供するといっているが・・・

 焦点:盛り上がる「韓国買い」、封鎖なしのコロナ封じ込めを評価
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今こそPCR検査を

2020-04-26 10:19:18 | 政治

いまこそ国民全員にPCR検査を! なぜ日本は検査数を絞るのか
WHO上級顧問・渋谷健司氏「無症状感染者の発見こそ重要」

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『さらば 厚労省』の紹介③

2020-04-26 08:55:40 | 政治
 「彼らは自分たちの非を決して認めようとしない」(36頁)

 これはかのコネクティング大坪をみれば明らかではないか。和泉補佐官と外国旅行に公費で行き(不倫旅行)、コネクティングルームをとらせて決して恥じない。

 「自分たちの方針を否定されるような情報は聞かない」(39頁)

 これが重要である。 COVID-19が流行していても、2009年の新型インフルエンザの時と同じように、「PCR圧力」をかけてPCR検査をさせない。各界から、外国からも、日本のPCR検査は少なすぎる、もっと広汎に行うべきだ、ということが言われても、今もって検査を受ける際の厳しい「条件」が「護持」されている。

 一度つくった方針、それは厚労省の医系技官がつくりあげてきた「伝統」としての「PCR圧力」なのだ。変えようとしない、たとえ多くの人々が亡くなっていっても・・・・

 今回のようなパンデミックは、そう何度も襲来するわけではない。現在はすべきことではない余分なことをして「忙しく」しているだろうが、いつもは暇を持てあましている医系技官たち。

 「存在意義を失った医系技官たちは、砂上の楼閣を守るために新たな仕事を作りださずにはいられない。こうして、次々と医療に口を出すようになった。その主な手段が医療費抑制と、補助金行政、通知行政である」(41頁)。

 昨日の『東京新聞』特報欄は、医療費抑制によりどんなことが起きているかの一つを示した。感染症病床数が、1995年には9974あったのに、2018年には1882と減らされてきたのである。

 医系技官の罪は、きわめて重い。

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『さらば厚労省』の紹介②

2020-04-26 08:37:22 | 政治
 なぜ日本でPCR検査がなされていないのか、が問われるとき、最近の主張にはオリンピックを開催させるためであった、というものが多いが、私もそれを否定はしないが、それだけではないと思う。2009年の新型インフルエンザ流行の時、PCR検査を抑制したのが厚労省の医系技官だったからである。PCR検査を抑制することは、厚労省の医系技官の「伝統」なのだ。

 そしておそらく彼らが選ぶ「専門家」も、彼らの意向を尊重する者たちが選出される。

 先に『さらば 厚労省』(村重直子、講談社)の一部を紹介したが、今回はその続きである。

 ペーパードクターである彼ら医系技官たちは、私たちにとってきわめて重要なのだ。「パンデミック(感染症の世界的な大流行)やバイオテロが起きたとき、私たち日本人の命は、医系技官の手にゆだねられる」(24頁)からだ。

 村重さんによると、彼らは外国の文献を読まない。私ですらこのブログに COVID-19に関する記事などを翻訳しているが、「彼らは英語の医学論文を読むトレーニングを受けたことがない」(31頁)から、「医学論文を読んでも理解できず、海外からの情報をほとんど得られない人たちが、日本の医療のグランドデザイン(基礎設計)を担っていると自負している」(31~2頁)のだ。

 彼らがWHOなどの国際会議に参加するが、「そもそもほとんどの医系技官たちは英語を話せないから、海外の人たちと交渉できるわけがない」し、日本の官僚制度は部署が約2年ごとにかわるので、「はじめまして」の挨拶で終わってしまう(32頁)。要するに、日本の厚労省の医系技官は、海外からの情報を受け入れていないのである。おそらく現在も同じであろう。

 海外の知見は、おそらく、厚労省には来ていない。
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静岡県62名

2020-04-26 08:11:05 | 政治
 静岡県で62例の陽性者がでた。掛川市である。陽性者は、県外にでたことはないという。静岡県も感染ルートを追って公表することはほとんどないので、感染経路はわからない。ということは、すでにウィルスはそこらへんに存在しているのだろうか。

 そして掛川市の感染者は、

13日~17日 鼻水やくしゃみ、倦怠感が出た。自家用車で出勤
18日 38度台の発熱。のどの痛み、せき、息苦しさ。仕事を休み自宅療養
21日 38度以上 22日 38.5度以上 23日 37.7度の発熱 この間、20日と22日に別の医療機関を受診
24日 PCR検査の検体採取 深夜、陽性が判明し、25日に感染症指定医療機関に入院

 ということで、今もって検査はすぐになされていない。18日以前の段階で検査すべきであっただろう。その間、本人が自覚しないままにウィルスを運んでいたということになる。

 流行を抑えるためには、検査をどんどんやって初期の段階で隔離して早期治療を積極的におこなうこと、これが当たり前の対策だ。

 しかし日本は、PCR検査をさせない。ろくでもない国家である。政府もほとんどの自治体も信用できない。

 とにかく感染しないようにするしかない。
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