浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

浜松市には自治はない

2017-04-28 09:11:45 | その他
 政令指定都市浜松市は、とんでもない市である。まず国民健康保険料がとても高額である。大阪、京都、仙台などまさに大都市である政令指定都市のなかで、いつも上位にある。しばらく前は一位であった。

 行革も進み、市の正規職員は大幅に減らされた。市が行っていた給食、図書館、ゴミ収集その他、「民間企業がやれるものは」ほとんど民間企業に「指定管理」などで放り出した。窓口業務は非正規の職員。市の計画策定などはコンサルタント会社に丸投げ。いったい正規の職員は何をしているのかというと、「基幹」的な仕事だそうだ。おそらく人事管理などであろう。市役所が行う市民サービスをほとんど放り出しているから、実際市の正規職員は市民サービスにはほとんど直接関係していないというわけである。

 そして今度は、あろうことか水道事業の「民営化」にまで手を出そうとしている。

 さらに今日の『中日新聞』(東海本社)の報道によれば、議員控え室の廊下に「防犯カメラ」ならぬ「監視カメラ」を設置するのだという。その記事で驚いたのは、「生活保護費受給の窓口となる中区役所・生活福祉課」にも「カメラモニター」が設置されているのだという。

 まさに小田原市並みだ。生活保護費を受給している人々を「監視」しているのだ。

 静岡県内の都市について、比較を行ったことがあるが、もっとも総務省の意向に沿っているのが浜松市。浜松市には「自治」はない。

 総務省と書いたが、それだけではなく、浜松市に本社があるスズキ、その意向も十分貫徹している。浜松市の区役所に行くと市所有のスズキの車がずらりと並ぶ。今度の浜松市の副市長は、鈴木修氏が推進した浜松市の行政改革(行政改革審議会)においてその意向を「忖度」していた人が就任。今までは静岡県からの出向者のポストであったのだが・・・・内部から漏れ聞くところによると、浜松市の人事はスズキ人事だという噂である。

 ちなみに市長も、鈴木(康友)である。浜松市は、挙母町が豊田市になったように、スズキ市になるのか。

 それだけではない、静岡県もスズキが動かす。下記の『静岡新聞』記事。知事選に出馬するかどうか、どの候補も相談相手は鈴木修氏。

http://www.at-s.com/news/article/politics/shizuoka/election_chiji/351392.html



 
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【本】菊谷和宏『「社会」のない国、日本』(講談社選書メチエ)

2017-04-27 22:49:16 | その他
 読みながら考え、考えながら読み進めた。

 著者がなぜこの本を書いたのか、その理由の一部が下記に記されている。

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/42595

 実を言うと、著者の

 「日本に「人間社会」は、実際には存在していなかったのだ。日本という概念枠組みの中に社会はなく、国(国家)のみがあり、したがって日本人とは日本国民でしかなかったのだ」(221)

 などという指摘に同感しつつ、いまだそれを自分自身のことばで説明できないでいる。その理由は、著者がみずからの主張を多方面から照射していないところにあると思われる。デュルケムのある種のテーゼをもとに、ゾラ、永井荷風や幸徳秋水の「社会」に対する思考を解剖し、その意味内容を浮き彫りにしながら、その結果日本には「社会」はなかった、現在もない、ということを主張するのだが、私はやはり歴史的な思考があるので、では近世はどうだったのか、近代の初発からなかったのかなど、そうした疑問をもつので、にわかに納得したというわけにはいかないのである。

 だがしかし、現在の政治状況をみると、「社会」は縮小してきている、と思う。その代わりに国家権力との対応の中に位置づけられる「国民」が増えてきている。近代日本国家において、「社会」の拡大縮小と、国家権力の萎縮と肥大とが対応していることは事実であろう。そうした歴史的事実と著者の所論との整合性が、いまだ私のなかにつながっていないのだ。

 しかし、考える契機になる。同時に、幸徳秋水の「社会」と「国体」に関する腑分けはとても参考になった。

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「共謀罪」

2017-04-27 22:04:33 | その他
 私は『中日新聞』(東海本社版)を読んでいる。そしてその権利を行使して、ネットで『東京新聞』(中日新聞東京本社発行)を読んでいる。『東京新聞』は、「共謀罪」に対して果敢に挑戦している。
 しかし東海本社版は、そういう姿勢を際立たせないように編集しているように思える。「共謀罪」よりも地域ネタが大事だと判断している。NHKほどではないが、同じ会社でもこうも違うのか。

 さて、「共謀罪」。そこには権力の狡知が織り込まれていた。国民を監視し、いつでも監獄へ送り込めるようなシステムをつくろうとしているのだが、しかしその「共謀罪」が自分の所に降りかかってこないように、巧妙に自分たちが犯すであろう犯罪については「共謀罪」が適用されないようにしているのだ。

 なんという権力の私物化。

 その内容が、以下に記されている。

http://buzzap.jp/news/20170427-conspiracy-politician/

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2017042702000131.html
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「共謀罪」の凶暴性

2017-04-26 23:57:18 | その他
 次の対談は必見

http://www.magazine9.jp/article/taidan/33141/
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金平茂紀さんの講演

2017-04-26 21:53:59 | その他


http://iwj.co.jp/wj/open/archives/375237
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好戦的な騒動の中で

2017-04-26 21:30:52 | その他
 新聞は冷静だ。平和への外交努力を全然しない安倍政権。こうした指摘をするのがメディアの役割。

『下野新聞』のコラム。

ミサイル対処方法

4月26日 05:00

 弾道ミサイルの発射を繰り返し、緊張を高める北朝鮮。「はて?」と考え込んでしまうのが政府が公表した「弾道ミサイル落下時の行動について」である▼文書は21日に内閣官房がホームページにアップした。それによるとミサイルは「発射から極めて短時間で着弾」するという▼政府は防災行政無線や緊急速報メールで情報を伝えるので、屋外にいる場合は「できる限り頑丈な建物や地下街などに避難」し、適当な建物がない場合は「物陰に身を隠すか、地面に伏せ頭部を守る」などと呼び掛けている▼事態を想定し、取るべき行動を事前に考えておく備えは大切だろう。しかし過去のケースでは発射から約10分でミサイルは日本上空を通過したという。そんな短い時間に果たして対応ができるのか。万全な対処方法はなさそうだ▼北朝鮮の技術向上のため、ミサイル防衛能力を高めても完全な迎撃は困難とされる。米国が先制攻撃したとしても発射基地を全て破壊するのは難しく、反撃発射の可能性は残るという▼小社に主筆として在籍したことがあるジャーナリストの桐生悠々(きりゅうゆうゆう)は1933年、新聞社説「関東防空大演習を嗤(わら)ふ」で「敵機を関東の空に迎え撃つということは、我軍の敗北そのものである」と書いた。ミサイルを撃たせない-。本当の対処方法はその一点に尽きるだろう。
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テレビを見ていないとわからない

2017-04-26 21:24:43 | その他
 テレビが{Xデー}などと米中戦争が起きるかのように報じていたそうだ。残念ながらテレビを見ない私としては、そういうこととは無関係に暮らしていた。

 今帰宅して、リテラを読んだら、テレビの世界では好戦的な扇動者が大声を上げていたそうだ。

 http://lite-ra.com/2017/04/post-3111.html
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小林よしのりも「共謀罪」に反対

2017-04-26 00:34:33 | その他
 今日の国会で参考人となった小林。彼も「共謀罪」に反対だ。。

https://yoshinori-kobayashi.com/12957/
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【本】瀬長亀次郎『沖縄の心』(新日本出版社)

2017-04-25 23:12:50 | その他
 松島泰勝『琉球独立論』のなかに、沖縄人民党の瀬長亀次郎への言及が多かったので、古書店で購入して読んだ。瀬長亀次郎は共産主義者であるが、見上げた人である。彼の人生は、まさに「不屈」ということばをそのまま当てはめることができる。いかなる状況に陥っても、絶望することなく、闘い続ける。

 私は沖縄県民のたたかいの中で、悲愴感があまり出すぎるとたたかいは長続きしないということを学ばされました。だからたまには冗談もとびだし、ユーモラスなこともいう、いわゆる楽天的にかまえるということであります。しかも1本のスジは絶対に通していく、このことはつねに注意を払うことにしています。(196)

 スジを通して楽天的に闘い続ける、というのが、瀬長の闘いであった。戦前は治安維持法で監獄に入れられ、沖縄では米軍の支配下、牢獄に入れられたり、那覇市長を辞めさせられたりしても屈せず、沖縄の人々を信じ続けて闘いつづけた。

 この本は、みずからの来し方を綴ったものであるが、いっさい絶望したりした経験が書かれてない。実際そうだったのか、そうではなくて絶望感に苦しんだこともあったが書かなかったのか、それはわからないが、しかし文章を見ると、瀬長の人格が浮き彫りにされていて、ウソはつかない人であると思うが故に、彼には絶望はなかったとしておこう。

 どんな状態になっても、笑いながら闘い続けること、これが大きな武器になったような気がする。弾圧されても苦にしない、気にしない、ニコニコ笑いながら闘い続ける、そういう人物に権力者は弱いのだと思う。

 瀬長は2001年に亡くなっている。ほんとうに立派な人生であった。
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日本ペンクラブ「共謀罪」への不安

2017-04-25 21:50:26 | その他
 日本ペンクラブの、「共謀罪」への不安が以下のところで読める。

http://www.kanaloco.jp/article/246303
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辺野古新基地建設を強行する安倍政権

2017-04-25 20:46:53 | その他
問答無用で建設に邁進する安倍政権。独裁国家というしかない。

http://ryukyushimpo.jp/news/entry-484804.html

 しかし、司法も安倍政権に牛耳られているからなあ。三権分立は実質的には無化されている。
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「東北だったから良かった」発言

2017-04-25 20:41:49 | その他
 こういう輩が復興大臣だって。安倍政権は、ろくでもないヤツばかりが大臣になっている。安倍も同じ穴の狢。

http://buzzap.jp/news/20170425-imamura-tohoku/
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今度は日本郵政

2017-04-25 20:33:25 | その他
 東芝に引き続き、日本郵政。「民営化」により利益をあげようとした結果がこれ。その背後にもと東芝の西室という人物が。しかし彼は責任を取らない。

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/204179
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国家権力の凶暴さを増幅する「共謀罪」

2017-04-25 07:20:42 | その他
 「共謀罪」については、テロとは直接関係なく、国民の監視を強めるためのものであることを知らねばならない。

http://toyokeizai.net/articles/-/156110
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「大日本帝国」の時代へ後戻り

2017-04-25 07:16:03 | その他
 「共謀罪」の新設は、治安維持法の復活であるし、近年の自衛隊法の「改正」なども旧日本軍への復帰(といっても、指揮権は米軍にあるのだが)であるかのようだ。

 そして、現在米空母カールビンソン、北朝鮮への攻撃を行うかもしれないそれと、海上自衛隊の艦船が「共同訓練」をしているが、それについては、防衛大臣は「答えない」。軍部の独走が近代日本国家を崩壊させたような事態が、今また起きる可能性を示唆している。

http://lite-ra.com/2017/04/post-3105.html
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