都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「加藤泉 人へ」 ARATANIURANO
ARATANIURANO(中央区新富2-2-5 新富二丁目ビル3階)
「加藤泉 人へ」
7/14-8/11
東京・新富町に新しくオープンしたギャラリーです。こけら落としとなる第一回展に、お馴染みの木彫で知られる加藤泉が登場しました。

画廊入口のドアを開けると、まずはやや色調に暗い大作のドローイング数点が目に飛び込んできます。黒や灰色を多用したそれらは、何やらいつもの可愛らしくも思える表情と異なって、いささか深刻に、例えばどこか途方に暮れたような出で立ちでこちらをジロリと見つめていました。ただ、肝心の木彫が、今回は何故か見当たりません。一体、どこへ行ってしまったのでしょうか。そしてその謎は、カウンター越しに見える小部屋に隠されていました。
つまり木彫はこの小部屋に、ドローイングと全く切り離される形にて置かれていたというわけなのです。しかもそれらは通常、壁に寄っかかったり、また寝そべったりしているものが多いのですが、この展示では皆、金属製の三脚椅子の足のような支持体の上に、例えば頭だけがのっているようにして置かれています。しかもその数はスペースに比べて明らかに過剰です。まさにひしめくように、またまるでこれからステージへ出るための準備でもしているかのように群れていました。異様な光景です。
ARATANIURANO(アラタニウラノ)は、それぞれタウンアートと白石コンテンポラリーアート(SCAI)を退職された荒谷(あらたに)、浦野(うらの)両氏の手がける現代アート専門の画廊です。最寄りは有楽町線の新富町駅ですが、京橋方面から歩いても15分とかかりません。銀座~京橋界隈にまた一つ、興味深いスポットが誕生しました。
8月11日までの開催です。(7/21)
*関連エントリ
「加藤泉『黙』」 高橋コレクション(現在開催中です。)
「加藤泉 人へ」
7/14-8/11
東京・新富町に新しくオープンしたギャラリーです。こけら落としとなる第一回展に、お馴染みの木彫で知られる加藤泉が登場しました。

画廊入口のドアを開けると、まずはやや色調に暗い大作のドローイング数点が目に飛び込んできます。黒や灰色を多用したそれらは、何やらいつもの可愛らしくも思える表情と異なって、いささか深刻に、例えばどこか途方に暮れたような出で立ちでこちらをジロリと見つめていました。ただ、肝心の木彫が、今回は何故か見当たりません。一体、どこへ行ってしまったのでしょうか。そしてその謎は、カウンター越しに見える小部屋に隠されていました。
つまり木彫はこの小部屋に、ドローイングと全く切り離される形にて置かれていたというわけなのです。しかもそれらは通常、壁に寄っかかったり、また寝そべったりしているものが多いのですが、この展示では皆、金属製の三脚椅子の足のような支持体の上に、例えば頭だけがのっているようにして置かれています。しかもその数はスペースに比べて明らかに過剰です。まさにひしめくように、またまるでこれからステージへ出るための準備でもしているかのように群れていました。異様な光景です。
ARATANIURANO(アラタニウラノ)は、それぞれタウンアートと白石コンテンポラリーアート(SCAI)を退職された荒谷(あらたに)、浦野(うらの)両氏の手がける現代アート専門の画廊です。最寄りは有楽町線の新富町駅ですが、京橋方面から歩いても15分とかかりません。銀座~京橋界隈にまた一つ、興味深いスポットが誕生しました。
8月11日までの開催です。(7/21)
*関連エントリ
「加藤泉『黙』」 高橋コレクション(現在開催中です。)
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