都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「須田悦弘展」 ギャラリー小柳
ギャラリー小柳(中央区銀座1-7-5 小柳ビル8階)
「須田悦弘展」
6/26-7/28
前々から楽しみにしていた展覧会です。お馴染みの花や植物をモチーフとした木彫を手がける、須田悦弘の個展へ行ってきました。

今回の出品は全7点です。「好きな場所にしか置かない。」(TABより引用。)という須田本人の考えの元、様々な花々がいつものような目立たない場所にて、さながらひっそりと身を潜めるかのように咲いていました。コンクリートの床から僅か高さ5センチほどに健気にのびる「菫(すみれ)」(2007)や、白い壁よりグイッと力強く生える「燕子花」(2007)、それにまるで風に吹かれて地に落ちたようにそっと置かれた「葉」(2007)など、それぞれがさながら作り手が丹精をこめて育てた園芸品のように『生きている』のです。どこからとなくもれる仄かな風に揺られた「朝顔」(2007)の風情はか弱く、その儚さすら思う一輪の花には思わず水をやりたくなるほどの愛おしさを感じました。
大きな蕾みをつけた「百合」(2007)を見ながら、紅白のツートンカラーの「チューリップ」(2005)を眺めていると時間を忘れます。須田の花を、これほど至近距離で、しかもいっぺんに7つも見られること自体が贅沢です。
制作者の手の温もりすら感じるような木彫独特の味わいに惹かれ、またそれを通り越した対象、つまりは植物そのものから、月並みながらも『癒し』を与えられているような気もします。
会期中、折に触れてまた見に行きたいと思います。7月28日までの開催です。もちろんおすすめします。(6/30)
*関連エントリ
須田悦弘の公開制作@府中市美術館(展示開催中!)
「須田悦弘展」
6/26-7/28
前々から楽しみにしていた展覧会です。お馴染みの花や植物をモチーフとした木彫を手がける、須田悦弘の個展へ行ってきました。

今回の出品は全7点です。「好きな場所にしか置かない。」(TABより引用。)という須田本人の考えの元、様々な花々がいつものような目立たない場所にて、さながらひっそりと身を潜めるかのように咲いていました。コンクリートの床から僅か高さ5センチほどに健気にのびる「菫(すみれ)」(2007)や、白い壁よりグイッと力強く生える「燕子花」(2007)、それにまるで風に吹かれて地に落ちたようにそっと置かれた「葉」(2007)など、それぞれがさながら作り手が丹精をこめて育てた園芸品のように『生きている』のです。どこからとなくもれる仄かな風に揺られた「朝顔」(2007)の風情はか弱く、その儚さすら思う一輪の花には思わず水をやりたくなるほどの愛おしさを感じました。
大きな蕾みをつけた「百合」(2007)を見ながら、紅白のツートンカラーの「チューリップ」(2005)を眺めていると時間を忘れます。須田の花を、これほど至近距離で、しかもいっぺんに7つも見られること自体が贅沢です。
制作者の手の温もりすら感じるような木彫独特の味わいに惹かれ、またそれを通り越した対象、つまりは植物そのものから、月並みながらも『癒し』を与えられているような気もします。
会期中、折に触れてまた見に行きたいと思います。7月28日までの開催です。もちろんおすすめします。(6/30)
*関連エントリ
須田悦弘の公開制作@府中市美術館(展示開催中!)
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