都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「森村泰昌 1985-1998」 高島屋東京店 美術画廊X
高島屋東京店6階 美術画廊X(中央区日本橋2-4-1)
「森村泰昌 1985-1998」
9/12-10/2
つい先日まで、横浜美術館で非常に意欲的な『大講義』を展開した森村泰昌が、今度は百貨店内のスペースを用いて、至ってごく普通なミニ個展を開催しています。東京・日本橋高島屋の「森村泰昌 1985-1998」へ行ってきました。
今回の展示形態そのものにはサプライズがありません。タイトルに「1985-1998」とあるように、森村の比較的早い頃の制作を、お馴染みのポートレート、それに用いられた道具類、またはその他オブジェ類にて丁寧に紹介しています。浜美の大個展が、森村初心者(という言葉が適切かどうかは分かりませんが。)にその表現を分かり易く見せているようで実は大変にクセのある内容だったのに対し、今度は実に落ち着いたスペースの中にて、包丁を掲げながら花嫁姿に扮する森村のポートレート、「花と包丁」(1990)などがさり気なく展示されているというわけなのです。ただ私は、この一種の場違い的な、また奇怪な印象をあえてそのまま残しておくような感覚こそが森村アートを見る楽しみの一つであるような気もします。その点では、今回の小個展の方が森村の導入に相応しい内容ではないかとも思いました。
種明かしは殆どありません。謎解きは見る側に委ねられています。
10月2日までの開催です。(9/15)
*関連エントリ
「森村泰昌『美の教室、静聴せよ』展」 横浜美術館
「森村泰昌 1985-1998」
9/12-10/2
つい先日まで、横浜美術館で非常に意欲的な『大講義』を展開した森村泰昌が、今度は百貨店内のスペースを用いて、至ってごく普通なミニ個展を開催しています。東京・日本橋高島屋の「森村泰昌 1985-1998」へ行ってきました。
今回の展示形態そのものにはサプライズがありません。タイトルに「1985-1998」とあるように、森村の比較的早い頃の制作を、お馴染みのポートレート、それに用いられた道具類、またはその他オブジェ類にて丁寧に紹介しています。浜美の大個展が、森村初心者(という言葉が適切かどうかは分かりませんが。)にその表現を分かり易く見せているようで実は大変にクセのある内容だったのに対し、今度は実に落ち着いたスペースの中にて、包丁を掲げながら花嫁姿に扮する森村のポートレート、「花と包丁」(1990)などがさり気なく展示されているというわけなのです。ただ私は、この一種の場違い的な、また奇怪な印象をあえてそのまま残しておくような感覚こそが森村アートを見る楽しみの一つであるような気もします。その点では、今回の小個展の方が森村の導入に相応しい内容ではないかとも思いました。
種明かしは殆どありません。謎解きは見る側に委ねられています。
10月2日までの開催です。(9/15)
*関連エントリ
「森村泰昌『美の教室、静聴せよ』展」 横浜美術館
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