都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「ICHIKENTEN」 東京藝術大学大学美術館・陳列館、正木記念館
東京藝術大学大学美術館・陳列館、正木記念館(台東区上野公園12-8)
「ICHIKENTEN - 東京藝術大学日本画第一研究室発表展 - 」
9/20-27
SCAIから科博へ向う途中で少し寄ってみました。芸大大学院日本画第一研究室の成果発表の展覧会です。教員、研究助手、それに院生の方々(計13名)の作品が展示されています。
どの作品も想像以上に見応えのあるものばかりでしたが、私が一番惹かれたのは、まるで古代の壁画の断片を見るかのような青木健嗣(修士一年)の「untitled」でした。画面の下方に足だけが二本、ちょうど前へと踏み出すように描かれていますが、その『失われた』足や体の全体が頭の中で補完されていくような不思議な作品です。また全体のマチエールにも非常な魅力があります。上で壁画と記したのも、目を近づければ近づけるほどそのような味わいが感じられたからです。
正木記念館の展示室は純和風です。照明も落とされた暗がりの畳と障子の空間に、スポットライトで映えた作品がインスタレーション風に並んでいます。窓枠にスッポリはめてあるのか、外の光を作品へ取り込んでさながらステンドグラスの和風版のようにした上田豊(修士二年)の「▲▲▲」、または障子越しに朱色の瀧を配したような斉藤典彦(准教授)の「epidermis - かおのか」などが印象に残りました。
(左、正木記念館。右、陳列館。)
ところでこの「ICHIKENTEN」ですが、会場が陳列館と正木記念館の二つに分かれています。陳列館は藝大美術館の正面にあるれんが造りの建物なので馴染みも深いのですが、正木記念館には初めて入りました。ちなみに正木記念館とは、前身の東京美術学校の第5代校長、正木直彦氏の功労を記念してつくらてたという1935年造の和風建築です。ちょうどアートプラザの入場口から入ると左手にあたります。道路に沿って陳列館と平行に並んでいる建物です。
会期が短いのが残念ですが、日本画好きにはたまらない展示でした。27日、木曜日までの開催です。もちろん無料です。(9/22)
「ICHIKENTEN - 東京藝術大学日本画第一研究室発表展 - 」
9/20-27
SCAIから科博へ向う途中で少し寄ってみました。芸大大学院日本画第一研究室の成果発表の展覧会です。教員、研究助手、それに院生の方々(計13名)の作品が展示されています。
どの作品も想像以上に見応えのあるものばかりでしたが、私が一番惹かれたのは、まるで古代の壁画の断片を見るかのような青木健嗣(修士一年)の「untitled」でした。画面の下方に足だけが二本、ちょうど前へと踏み出すように描かれていますが、その『失われた』足や体の全体が頭の中で補完されていくような不思議な作品です。また全体のマチエールにも非常な魅力があります。上で壁画と記したのも、目を近づければ近づけるほどそのような味わいが感じられたからです。
正木記念館の展示室は純和風です。照明も落とされた暗がりの畳と障子の空間に、スポットライトで映えた作品がインスタレーション風に並んでいます。窓枠にスッポリはめてあるのか、外の光を作品へ取り込んでさながらステンドグラスの和風版のようにした上田豊(修士二年)の「▲▲▲」、または障子越しに朱色の瀧を配したような斉藤典彦(准教授)の「epidermis - かおのか」などが印象に残りました。
(左、正木記念館。右、陳列館。)
ところでこの「ICHIKENTEN」ですが、会場が陳列館と正木記念館の二つに分かれています。陳列館は藝大美術館の正面にあるれんが造りの建物なので馴染みも深いのですが、正木記念館には初めて入りました。ちなみに正木記念館とは、前身の東京美術学校の第5代校長、正木直彦氏の功労を記念してつくらてたという1935年造の和風建築です。ちょうどアートプラザの入場口から入ると左手にあたります。道路に沿って陳列館と平行に並んでいる建物です。
会期が短いのが残念ですが、日本画好きにはたまらない展示でした。27日、木曜日までの開催です。もちろん無料です。(9/22)
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