都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「小林正人 Light Painting」 シュウゴアーツ
シュウゴアーツ(江東区清澄1-3-2 5階)
「小林正人 Light Painting」
9/1-29
小林の意図(*1)が果たして作品に反映されていたかどうかは分かりませんが、少なくとも新機軸ともなりうる表現が展開されているのは確かです。シュウゴアーツで開催中の小林正人の新作展へ行ってきました。
その木枠より解放されているかのようなキャンバスの味わいは、いつもの小林絵画の雰囲気をとどめていますが、今回は作品という作品の全てがシルバー一色で占められていました。ムラのない、全く澱みのない輝かしい銀の世界は、例えば銀屏風のような艶やかな感触を纏っていますが、それでいながらどこかアルミホイルかレジャーシートを張ったような、言わば一種のメタリックな質感を感じさせている部分も興味深いところです。展示室の照明を写り込ませながら、あたかも他の作品と共鳴するかのように銀の輝きをただ淡々と放っています。それがもしかしたら主観的要素の入り込ませる余地のない、光そのものであるのかもしれません。
これまでにもシュウゴアーツで小林の作品を見てきましたが、まさかこのような形の新作が登場するとは思いもよりませんでした。これらが今後、どのように評価されるのかも気になる、ある意味でかなり過激な作品でもあると思います。
今月29日までの開催です。(9/15)
*1 光を題材として捉えるのではなく、光そのものを抽象的に絵画という物資として出現させた。(公式HPより。)
「小林正人 Light Painting」
9/1-29
小林の意図(*1)が果たして作品に反映されていたかどうかは分かりませんが、少なくとも新機軸ともなりうる表現が展開されているのは確かです。シュウゴアーツで開催中の小林正人の新作展へ行ってきました。
その木枠より解放されているかのようなキャンバスの味わいは、いつもの小林絵画の雰囲気をとどめていますが、今回は作品という作品の全てがシルバー一色で占められていました。ムラのない、全く澱みのない輝かしい銀の世界は、例えば銀屏風のような艶やかな感触を纏っていますが、それでいながらどこかアルミホイルかレジャーシートを張ったような、言わば一種のメタリックな質感を感じさせている部分も興味深いところです。展示室の照明を写り込ませながら、あたかも他の作品と共鳴するかのように銀の輝きをただ淡々と放っています。それがもしかしたら主観的要素の入り込ませる余地のない、光そのものであるのかもしれません。
これまでにもシュウゴアーツで小林の作品を見てきましたが、まさかこのような形の新作が登場するとは思いもよりませんでした。これらが今後、どのように評価されるのかも気になる、ある意味でかなり過激な作品でもあると思います。
今月29日までの開催です。(9/15)
*1 光を題材として捉えるのではなく、光そのものを抽象的に絵画という物資として出現させた。(公式HPより。)
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