「酒井抱一」講演会情報@千葉市美術館

先日、こちらのエントリでも少しご紹介しましたが、今週の土曜日に千葉市美術館で「酒井抱一 - 200年前の展覧会 - 」と題した市民講座(講演会)が開催されます。いわゆる一般向けの講演会で抱一が題材になるのは極めて珍しいので、私も千葉まで行って聞いてくるつもりです。

*「市民美術講座2007」第4回*
日時:9/29 14時から1時間半。(開場は30分前)
場所:千葉市美術館11階講堂
タイトル:「酒井抱一 - 200年前の展覧会 - 」
講師:松尾和子(美術館学芸員)
定員:150名。入場無料。


担当の松尾氏によれば、講座は、1815年に抱一が行った「光琳百年忌」(これが200年前の展覧会にあたります。)を軸に、館蔵の抱一コレクションの紹介(スライド)、そして江戸時代にいわゆる「展覧会」がどのような形をとっていたかなどを、その受容史等を踏まえながら探って話すというものだそうです。残念ながら現在、千葉市美術館では抱一の作品は展示されていないので、当然ながらその実物を見ることは叶いませんが、光琳と抱一との関係など、琳派の系譜を見るのにも相応しい内容になるものと予想されます。琳派、光琳、そして抱一にご関心のある方は是非おすすめしたい講演です。


酒井抱一の「老子図」。千葉市美術館ご自慢の作品です。

ところで今、同美術館では企画展に文承根と八木正の遺作展を、また常設として李禹煥などの「もの派」をはじめとする1970年の美術を概観する展覧会が開催されています。ちなみに前者は、先日まで京都国立近代美術館で行われていたミニ企画展と同じものです。(千葉市美が唯一の巡回先です。)あまり目立っていませんが、そちらと合わせて見るのもまた楽しめるのではないでしょうか。

市民美術講座については美術館HPにも概要が掲載されています。そちらもご参照下さい。

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