都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「変成態 - リアルな現代の物質性 Vol.3 泉孝昭x上村卓大」 ギャラリーαM
ギャラリーαM(千代田区東神田1-2-11 アガタ竹澤ビルB1F)
「武蔵野美術大学80周年記念展 変成態 - リアルな現代の物質性 Vol.3 泉孝昭x上村卓大」
7/25-9/5
ギャラリーαMで開催中の連続シリーズ展、「武蔵野美術大学80周年記念展 変成態 」へ行ってきました。
出品作家は以下の二名です。
泉孝昭(1975~)、上村卓大(1980~)
(展示風景)
今回の一番の見所は、身近な日用品をアイデアで組み合わせて作品を生む泉と、反対にモチーフも多様に、言わば作り込まれた作品を手がける上村の、対照的な作風が呼び込んだ緊張感にあるのではないでしょうか。
泉孝昭「タイヤ」(2009)
泉孝昭「隣家のアンテナ」(2009)
泉は自分の身の回りにあるもの、例えば拾ってきた自転車なりコーヒーの缶をそのままに、オブジェと言うよりもインスタレーション的に楽しめる作品を、さながら手品の如く次々と生み出します。タイヤ、風船といった素材が、ちょっとした運動を加え、またさり気なく壁に掲げることで、意外な美感を引き出していました。
上村卓大「untitled」(2009)
一方での上村の作品は手が込んでいます。例えば一見、カラフルな既製品のポリタンクをアクリル板の上に積んだだけのように見える作品も、実はそのすべてが樹脂、つまりは色を練りこんで一から作り上げられたものでした。またサーフボードを意識した「something」など、その磨き抜かれた表面には熟練の職人芸的な貫禄すら漂っています。
上村卓大「something」(2009)
9月5日までの開催です。(夏期休廊:8/9-17)
Vol.1 「中原浩大」 2009/5/9~5/30
Vol.2 「揺れ動く物性」(冨井大裕×中西信洋) 2009/6/13~7/18
Vol.4 「東恩納裕一」 2009/9/12~10/10
Vol.5 「袴田京太朗」 2009/10/24~11/21
Vol.6 「金氏徹平」 2009/11/28~12/26
Vol.7 「鬼頭健吾」 2010/1/16~2/13
Vol.8 「半田真規」 2010/2/20~3/20
注)写真の撮影と掲載は許可をいただいています
「武蔵野美術大学80周年記念展 変成態 - リアルな現代の物質性 Vol.3 泉孝昭x上村卓大」
7/25-9/5
ギャラリーαMで開催中の連続シリーズ展、「武蔵野美術大学80周年記念展 変成態 」へ行ってきました。
出品作家は以下の二名です。
泉孝昭(1975~)、上村卓大(1980~)
(展示風景)
今回の一番の見所は、身近な日用品をアイデアで組み合わせて作品を生む泉と、反対にモチーフも多様に、言わば作り込まれた作品を手がける上村の、対照的な作風が呼び込んだ緊張感にあるのではないでしょうか。
泉孝昭「タイヤ」(2009)
泉孝昭「隣家のアンテナ」(2009)
泉は自分の身の回りにあるもの、例えば拾ってきた自転車なりコーヒーの缶をそのままに、オブジェと言うよりもインスタレーション的に楽しめる作品を、さながら手品の如く次々と生み出します。タイヤ、風船といった素材が、ちょっとした運動を加え、またさり気なく壁に掲げることで、意外な美感を引き出していました。
上村卓大「untitled」(2009)
一方での上村の作品は手が込んでいます。例えば一見、カラフルな既製品のポリタンクをアクリル板の上に積んだだけのように見える作品も、実はそのすべてが樹脂、つまりは色を練りこんで一から作り上げられたものでした。またサーフボードを意識した「something」など、その磨き抜かれた表面には熟練の職人芸的な貫禄すら漂っています。
上村卓大「something」(2009)
9月5日までの開催です。(夏期休廊:8/9-17)
Vol.1 「中原浩大」 2009/5/9~5/30
Vol.2 「揺れ動く物性」(冨井大裕×中西信洋) 2009/6/13~7/18
Vol.4 「東恩納裕一」 2009/9/12~10/10
Vol.5 「袴田京太朗」 2009/10/24~11/21
Vol.6 「金氏徹平」 2009/11/28~12/26
Vol.7 「鬼頭健吾」 2010/1/16~2/13
Vol.8 「半田真規」 2010/2/20~3/20
注)写真の撮影と掲載は許可をいただいています
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