僕はびわ湖のカイツブリ

滋賀県の風景・野鳥・蝶・花などの自然をメインに何でもありです。
“男のためのガーデニング”改め

御朱印蒐集~京都 東寺(教王護国寺) 金堂~

2016-07-07 18:30:30 | 御朱印蒐集・仏像・磐座・巨樹・古墳・滝・登山
 もう何10年も前のことになりますが、最初に東寺に関心を持ったのは当時世界的なアーティストだったツトムヤマシタが東寺で修業を始めたとの映像を見た時だったと思います。
「供音式(音による法要)」という試みをされていて、その頃に発表された「天地」というアルバムは素晴らしい音楽になっていました。

プログレもしくはアンビエント・ミュージック(環境音楽)のような音ですが、「癒し」や「ヒーリング」という言葉にはあてはまらない「畏怖」や「救済」を感じる音楽だったと記憶しています。
東寺の拝観ゾーンで仏像が公開されているのは「金堂と講堂」になりますが、金堂や講堂に安置された仏像群の迫力には息を呑むような「畏怖」と「救済」を感じてしまいました。

 

国宝に指定されている金堂は空海が東寺を賜った頃には完成されていたとされていますが、焼失があったため現在の建物は1603年に豊臣秀頼の寄進により再建されたものとされています。
再建にあたった奉行は片桐且元。豊臣の時代に再建された寺社でよく名前が出てくる人物ですね。





金堂は写真に収めるのも困難なくらいの大きな建築物ですが、、堂内へは横の小さな扉から中へ入ることができます。
建物を見ると分かると思いますが、建物自体に採光部がありませんので中は非常に暗い場所です。

広い空間の中には重要文化財の薬師如来坐像、日光菩薩・月光菩薩がライトに照らしだされています。
その威圧感みたいな何とも言えない迫力と仏像の目力みたいなものに引き込まれるような強い力を感じます。


(ポストカードより...実際の堂内はもっと暗い)

薬師如来の台座を支えているのは眷属の十二神将。
桃山時代の作だそうですが、仏像の大きさ・堂内の空間の広さ・静けさの中で光で浮かび上がるような須弥壇になっており、これには感銘しました。


(ポストカードより)

参拝者の中には信心深い方が多く見受けられ、声に出さずにお経を読まれている方々が数名おられます。
“真言密教”の信仰には根強いものがあるなぁと思う反面、お大師さんとして民間でとても慕われているのが空海とも言えますね。
参拝は続く...。


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御朱印蒐集~京都 東寺(教王護国寺) 五重塔~

2016-07-05 18:33:30 | 御朱印蒐集・仏像・磐座・巨樹・古墳・滝・登山
 京都に用事がありましたので、時間を作って東寺へお参りしてきました。
東寺には毎月21日に開催される弘法市(骨董市)に行ったことはありましたが、寺院の中に入るのは初めてのことになります。

東寺の創建は796年、平安京鎮護のため遷都後すぐに官寺として建立が始められたとされていますから、まさに“鳴くよ(794年)ウグイス平安京”と歴史のある寺院になりますね。
その後、嵯峨天皇(第52代天皇 在位809年~823年)の時代の823年に空海は東寺を賜ったそうですが、空海が高野山を賜ったのはその数年前の816年ですから、最澄の比叡山延暦寺と並んで日本に密教文化が栄えた時代といえるかもしれませんね。

 

国道1号線を京都から大阪方面へ向かう時、いつも見えていた東寺の五重塔でしたが、やっと近くで見ることができました。
何ともいえない古都の雰囲気が漂う京都を代表するような塔です。別方向に京都タワーが見えたのはご愛嬌でしたけどね。



塔の高さは54.8mと日本一の高さの木造塔ですが、過去何度か焼失しており、現在の塔は1644年に徳川家光の寄進により再建されたもののようです。
塔があまりに高いので近くからだと見上げなければならず、全景が見にくい。少し離れた所から見た方が風景がいいかもしれませんね。



内部は特別拝観時にしか見られないようでしたが、中には4面に江戸時代初期の仏像が安置されているそうです。
もちろん建築物として国宝に指定されており、外観だけでも見る価値はあるなぁと思いつつ、境内のあちこちから五重塔の姿を眺めておりました。

境内には蓮池がありましたが、蓮の花の咲いた頃に蓮の花越しに見る五重塔は素晴らしいでしょうね。
蓮の花の季節に訪れて、厳かな風景にひたってみたいと思える一画でした。



車で行ったので駐車場へ車を留めたのですが、駐車場からだと拝観口とは反対方向に門があります。
門をくぐってから参拝しないとお参りにきた気分になれないと一旦外へ出てから慶賀門から入門して参拝を始めることにする。



御朱印蒐集で神社仏閣巡りを始めてから、仏閣なら門・神社なら鳥居に関心が高くなっています。
東寺は国宝や重要文化財の宝庫ですが、この北大門も慶賀門や南大門と同様に重要文化財に指定されています。



境内には何カ所も門があるので見られる範囲で門を見ましたが、よく写真などで見るのは“南大門と外壁越しに見る五重塔”ですよね。
国道を横断して全景が見える場所から見たかったけど、南大門に着いた時には広い境内を歩き回って疲れ果てていました。
遠くに見える歩道橋まで歩いて渡っていく気力がなく、フレームに収まらない南大門を撮って終わりにしました。



寺院における塔は仏舎利(お釈迦様の遺骨や代替物)を安置した建築物と言われます。
これはとあるお寺で聞いた話ですが...

かつて大きな寺院に参拝できるのは身分の高い限られた人だけだった時代があって、一般庶民は門内・境内入ることすら許されていなかったそうです。
しかし直接お参りすることの出来ない庶民にもお釈迦様が拝めるように高い塔にして、どこからでも見える(拝める)ようにしたと聞いたことがあります。
話の真意は分かりませんけどね。参拝は続く...。


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チョウトンボをパチリ!

2016-07-03 16:50:50 | 花と蝶とトンボと昆虫
 京都新聞に「今年は国内最大級の群生である草津市の烏丸半島のハスの開花が見込めない」という記事がありました。
記事の中には湖北の早崎内湖でもハスの花が減っていると書かれていましたが、確かに湖北の内湖でもハスの花が激減しています。
激減した原因は分からないそうで「姿消えたハス、謎深まる」という記事のタイトルになっていました。

ハスの群生は減ってきてはいますが、ハス池のトンボには影響はなさそうで今シーズンもチョウトンボが舞っている姿が見られました。
なかなかいい所に留まってくれないのですが、なんとかパチリ!



チョウトンボとほぼ同じ場所に生息しているのはショウジョウトンボになりますね。
どちらも夏が始まったことを感じさせてくれるトンボです。



シオカラトンボが多い場所ですが、オオシカラトンボを見つけたのでパチリ!
もっと薄暗い場所にいる印象があるトンボだったのですけどね。



コシアキトンボは縄張り巡回で飛び回ってばかりなのですが、一瞬留まったところをパチリ!
お腹の黄色い♀のコシアキトンボが水面で産卵していたけど、動きがあり過ぎてピントが合わず♀はボツになってしまいましたわ。



池には先客のカメラマンがおられましたので話かけてみると、“2枚いいのが撮れたんだよ”とおっしゃっておられました。
カメラは本格的なフィルムカメラで撮られていましたので、年季の入った銀塩派の方のようです。
当方はAFで適当に撮るだけですから、ちょっと情けない気分やな。


コメント (2)
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カイツブリのヒナをパチリ!

2016-07-01 19:07:01 | 野鳥
 滋賀県では7月1日を「びわ湖の日」と定めていますが、これは1980年に施行された「琵琶湖条例」を記念して始まったそうです。
「琵琶湖条例」は、“リンを含んだ合成洗剤の使用を止めて粉石けんを使い、びわ湖の富栄養化を防止して環境を取り戻そう”というかつての運動が有名ですね。

そうした環境保全の甲斐があり、当時のびわ湖の映像で見る汚い湖水とは違って、現在のびわ湖は綺麗な水を保っています。
今の季節のびわ湖や河川では水鳥たちが子育て中ですが、滋賀県の県鳥であるカイツブリがヒナを育てている光景に出会いました。



親鳥の背中に乗った3羽のヒナに、もう1羽の親鳥がエサを獲って運んできています。
エサは小さな海老のように見えましたよ。



機転の効くヒナは親鳥がエサを運んできたのを察知して、顔を突き出してエサをもらおうとしています。
その様子に気がついていないヒナもいますが、エサをよく食べるヒナは大きくなって先に背中から降りるでしょうから、最後は背中を独り占めする作戦だったりしてね。



カイツブリは成鳥になっても小さな鳥ですが、3羽も乗せて重そうです。
でも沈みはしないのでうまく出来ていますね。



びわ湖は「におの海」とも呼ばれていますが、にお(鳰)とはカイツブリのこと。
語源はよく分かりませんが、かつてのびわ湖にはカイツブリがもっと多かったのでしょうかね。


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