昨日紹介した厳島神社高舞台の擬宝珠を鋳造した廿日市鋳物師久枝綱家の鋳造作品が岩国市美和町にも残されている。昭和59年(1984)頃には美和町生見の小堂の中に建立されており腐食が進んで朽ちかけている部分もあったが、その後修復されて現在は岩国市美和歴史民俗資料館に保管展示されている。竿部分に陽鋳銘文があったようであるが現在は腐食で判読できない。この銘文が江戸期の地誌に「・・・旹天文十五丙午八月吉日 廿日市之住 大工綱家」と記されており、廿日市鋳物師の久枝綱家が鋳造したことがわかるのである。
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