ブレーキ修理。

ジープの話だ。
嘘じゃないぞ。

休眠中で土に還りつつあるJ54だが、リアブレーキが抜けてしまっているのは1年半も前に把握はしていた。
で、やっとというか、直してやることにしたのだ。


庭に停めておくと、冬の間に少し地面にめり込むので、出してやりがてら、向きを変えてみた。
このくらいならハンドブレーキでも十分。


エンジンは元気だ。
バッテリーも全然元気。
ただ、セルはキュンキュン回るのに、なかなか初爆がこなかった。燃料カットの軸の動きが、サビで渋くなっていたのだ。
5-56投入で解決。


最後の検査標章。
5年近く前だ。


ブレーキのタンクは、前側が空になっている。
前がリアブレーキ、後がフロントブレーキのタンクだ。


マスターシリンダの付け根やマスタバックは濡れてないから、マスターシリンダはOK。


右リアのドラムを見る。濡れてはいないようだが、どうかなあ。
それにしても板バネのサビがハンパない。


左リアのドラム。
特に変化ないように見える。
前回の復活前に漏れたときは、ホイールまでブレーキ液が垂れていたけど。


右から見てみるか。
ホイール外したら、蜘蛛の巣だらけだった。


ドラムの穴にM8ボルトをねじ込んで、ドラムを外す。


右は、サビはあったけど、漏れてはいなかった。


右にはやけにキレイなブレーキシリンダが付いてる。
そういえば、こっちは復活のときダダ漏れになってて、シリンダ交換したんだった。


じゃあ左か。
左は、ホイールスタッドが逆ネジになっている。
トラックみたいだな。
別に右ネジでも、外れたりはしないと思う。


ドラムのスクリュは、たいがい固く締まってしまっている。
インパクトドライバでゴン!


スクリュ穴が濡れてる。
ビンゴか?


ビンゴ。
サビとブレーキダストがブレーキ液で練られて、えらいことになってた。


ブレーキ液は吸湿性があるからサビを呼ぶし、ペイント面に付くとふやけてしまう。
わやだ。


シューの押さえスプリングを外せば、シューを外せる。


外したシュー。
シューも汚れてしまっている。


後ろ側のブーツを外そうとめくったら、ブレーキ液が出てきた。
通常、人差し指のとこにあるピストンを出しても、その奥のカップが効いてれば、液は漏れない。
カップがダメになっているのだ。


中性洗剤とかパークリを駆使して、とにかく洗う。
ついでにサビも削ってやる。


ドラムの中もキレイにしてみたけど、サビの跡が付いてしまった。
ま、公道復帰の予定は当面ないから、このまま使うか。


シューのビフォーとアフター。
洗って再使用しないで、交換するのがよい子だ。
ま、公道復帰の予定は以下略。


シリンダも外してみる。
ま、キレイとはいえない。


コイツでシリンダの中を磨く。
ドリルアタッチメントの先端には、小さい砥石が付いているのだ。
空研ぎすると荒れるから、オイルを付けて研ぐ。


磨いた。
虫食いがあるけど、シリンダの真ん中だから、カップはかからないはずだ。
ま、公道復帰の以下略。


組んだ。
カップにはシリコングリスを塗って、あとはゴミの混入注意と向きさえ間違えなきゃ作動する。


シューも装着。
慣れるまでは、シューのリターンスプリングにてこずった記憶がある。
もうすっかりめんこくなくなったから、作業はさくさく進む。
とはいえ、ファイターズの試合をポケットラジオのイヤホンで聴きながら作業していたのだが、得点が入るたびに家に入って、タイムラグのあるネット中継で得点シーンを観たり、東京のムスコからパソコンの設定の質問電話が入ったりして、たびたび中断を余儀なくされたりはしたんだけどな。


ドラムを付けて、クリアランスを取り、エア抜き。
コイツは、いわば簡易バキュームブリーダー。
一人でもエア抜きができる。
結果、踏み応えは良好、めいっぱい踏んでもペダルは下がっていかないから、大丈夫だろう。
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ネズミの臓器移殖。

マウスの左ボタンが反応しなくなった。
他は正常なので、スイッチの不良だろう。
ということで、手持ちのドナーから移殖する。


マウスの中身。
コイツはドナー用の廃品で、スクロールホイールの軸が折れて、スクロールが利かなくなったものだ。
すでにボタンのスイッチが供出されている。
カーソルを動かしたり、残っているスイッチに対応する機能はまだ正常だ。


マウスボタンは、このマイクロスイッチを押している。
サイズ、極性と脚のピッチがあっていれば、他のマウスから流用できる。
基板にハンダ付けされているだけなので、交換は簡単だ。
元のスイッチよりもクリックのタッチがシャープな感じで、操作感はよくなったぞ。
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