じわじわと。

SRX600の公道復帰作業は、まだ続いている。
着々というか、じわじわと。


GP-210を組んだリアホイール。


このロゴはちょっと気恥ずかしいかな。


元付いてたノーマル装備のG528は、120/80-18 62S。


GP-210は120/80-18 62P。
サイズは同じで、ロードレンジは62だから同じだが、スピードレンジがSからPに下がる。
記号が示すタイヤの最高速度は、Sが180km/hに対し、Pは150km/h。
SRX600は、かなり頑張ればPレンジを超える速度も出せるはずだが、実際150km/hなんて出すことはないだろうし、出せといわれてもヤだから、まあ問題なかろう。


後輪を置いてみた。
スイングアームがないから、後輪のあるあたりに置いてるだけ。
GP-210は、そんなに違和感ないと思うぞ。


さて、あっちこっちそれなりに手を入れてきて、こうなるとマフラーのサビも気になるから、マフラーをまた外した。


サビを削って、ダンボールの超簡易塗装ブースに入れる。


ストーブなんかにも使われるような、ありきたりの耐熱塗料を塗る。
さすがにマフラーだから、サビ転換剤は使えない。


一度に厚塗りしたら、元の塗装が縮みを起こしたとこがあった。
そうなったら、一度溶剤で拭いてから、塗り直す。


塗り上がったマフラー。
さすが純正マフラーと思うのは、当時としては画期的なショートマフラーを、車体との干渉を避けつつ、地上高と容量を確保し、なおかつスイングアームの幅と変わらない程度に収まるように、複雑で巧妙な形に作られていることだ。
社外マフラーでこんな造り込みはなかなかできないだろう。当時のエンジニアたちには頭が下がる。
これでもう少し軽ければ、なおよかったんだけどな。重たいんだこのマフラー。


トーチで塗装を焼き付ける。
トーチで炙っていると、炎の中で表面の感じが変わってくるから、それで焼き付け完了。
耐熱塗料は塗っただけでは剥がれやすいけど、焼き付けると硬くて強い塗膜になる。


塗っただけでは完全なツヤ消しだった耐熱塗料は、焼き付けてから柔らかい布で磨くと、鈍い艶が出る。


これはマフラーヒートガードの裏に、耐熱塗料を塗っただけの状態。


焼き付けて軽く磨いた後。


マフラーを再び取り付けた。
スイングアームを外すときに、チェーンをサイドグリップから吊り下げている。
リアショックが2NXのカタログ写真と違うのに気づいた。パーツリストの絵とは合ってるから、ヤマハ純正1JK用のショックのようだ。1JKのカタログ写真とも同じに見える。
1JKのこのショックは、XJ900と共通というか流用してきたらしい。本来の2NXのショックは専用設計になっていて、だいぶ軽量になっているはずだ。


サビサビのステップも外す。
アルミっぽいシルバーに塗装されていたけど、サビからわかるとおり、鋳鉄だ。


右ステップのラバーのイボがもげていたので、新しいのを買った。


新品は、裏がつるんとしている。
イボがもげてない左のラバーも、裏にステップ表面の凹凸の型が付いてしまっている。それだけ硬化してるってことだから、この際左のラバーも新品頼もう。なお、ステップラバー自体は左右共通だ。


ステップはサビを落としてサビ転換剤を塗り、再塗装。


鉄なのにアルミっぽいのもなんか嘘くさいから、なるだけ鉄っぽくしてみた。
んなでもないか。


オイルタンクのキャップのパッキンがペッチャンコで、キャップが底突きしていたから、パッキン交換。


下が新品。こんなにつぶれていた。


軽く回していって止まったとこから、指先でキュッと締めて、キャップはわずかに浮く。
こういうとこをバカみたいに締めると、次に外すとき苦労する。


スプロケットとハブもクリーニングして、ベアリングをグリスアップしようと思ったら、オイルシールがカチカチに硬化してひび割れていた。
スプロケットはまだまだ使えそうだ。


サビを落としてサビ転換剤を塗ったスイングアームも塗装する。


これも鉄なのだが、元はなんちゃってアルミシルバーだった。
鉄っぽくしたいんだけど、どうかな。


サビ転換剤を部分塗りしてるのが、モロに出てしまった。
やり直しかな。


リアのキャリパー。
これもなかなか汚い。
でもとりあえず後にして、マスターシリンダーから攻めることにする。


まずは、割れていたリアブレーキリザーバーのキャップを交換。
品番の1A5は、なんとRD400の型式だ。


元のキャップの表示は、ヤマハのフルードを使えとかいうだけの指示。


新しいキャップの表示は、DOT4を指定している。


キャップの下、ダイアフラムの押さえには、DOT3が指定されていた。
ま、フロントのリザーバキャップによればどっちでも使えるみたいだから、いいか。


リアのマスターシリンダーは、ブーツをめくってみたらこのとおり。
これは相当な年数、まったく触ってないっぽい。
サークリップがサビでシリンダーにかじっていて、5-56の助けを借りないと外せなかった。
その下のキャップというかワッシャもサビでかじっていて、ロッドを引っ張っても抜けてこない状態。


ロッドエンドに針金を結わえ付けて、先端をバイスプライヤーで咥えて、簡易スライドハンマーにしてビンビン引っ張っても、なかなかビクともしない。


マスターシリンダーをヒートガンで加熱してリトライしたら、やっと外れた。


シリンダー内には、サビかなんかの混入があった。


マスター側のバンジョーにも、サビの混入。
ホース自体は十分柔軟性を保っていたから、どうもチグハグなメンテをされていたと思えてくる。
俺みたいなDIYメンテだったのかもしれないな。


マスターシリンダーのリザーバー側のプラスチックフイッティングを外したら、腐食と汚れがひどい。
これはなかなか手強そうだ。
というところで時間切れ。まだまだ続くのだ。




コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


青系。


花壇より早く、こぼれ種から犬走りの縁に出たムスカリが咲いた。


花壇にはチオノドクサ。
なぜか青っぽい花が春先に咲く。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )