hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

3月(1)の散歩

2024年03月16日 | 散歩

 

毎年見事な花を咲かせるミモザ。2月16日はこんな状態。

 

上の写真のオレンジ色の幹をアップしてパチリ。傷跡が生々しい。

 

3月4日にはほぼ満開、豪華!

 

3月10日もまだまだ。そういえば、3月8日は「ミモザの日」だそうです。

 

近接撮影すると、小さな玉がずらずら

 

 

別なお宅のミモザ。小さいのに豪快。2月20日。

 

2月24日には、花一杯。

 

近接撮影すると、花の構造が良く分かり、ミモザの花って、こうなっているんだと感心

 

 

紅梅?

 

 

近接しても、ユズ(柚子)? デコポン説もあり。

 

こちらは?

 

八朔らしい

 

私でも、これならわかる、クリスマスローズ。

 

2月16日の空 ちょうどTVで解説していた波状雲?

 

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2月(2)の散歩 井の頭公園の黒門を経由し玉川上水を下る

2024年03月03日 | 散歩

 

井の頭公園の南の入口近くの民家、カメラをかまえる人に囲まれて、枝垂れ梅?

青空に映える

 

下ばかり向いてないで、たまには上を向いて歩こう!

これだけあれば、八朔?の一つも落ちてくるかも

 

井の頭公園弁財天手前から北へ階段を登り、住宅街をしばらく歩くと、遠く見えるのは黒門ではないか

 

江戸から多くの人が訪れたという井の頭弁財天への正規の参道だった黒門 今は忘れ去られているが

 

天明4(1784)年に改修された道標 「前 神田御上水源井頭辯財天 右 …牟禮…」

 

 

ここから井の頭公園通りを東へブラブラと歩く 見事な枝垂れ梅?

 

どなたかの民家なのだが、振り返ってもう一度パチリ

 

ようやく井の頭橋にぶつかって、その後は神田上水沿いに下る

 

神田上水沿いに若草橋を経て宮下橋まで行き、そこから北へ、三鷹台駅方面へ歩く

 

白梅と

 

その奥に紅梅

 

 

神田上水はこの辺りでも既に結構深い

 

若草橋の上から川下を覗く

 

周辺には畑が多い 右端は野菜の野外販売所

 

 

 

宮下橋に至り、神田上水を離れ、左に曲がって三鷹台駅方面へ

 

いつも入口を季節の花で飾って、道行く人を楽しませてくれている管理人の方に感謝

 

 

以上、9千歩の散歩でした

 

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2月(1)の散歩

2024年02月25日 | 散歩

 

奇麗に丸くまとまった白梅。 ただし、枝はもう少し切った方が良い。「桜切るバカ、梅切らぬバカ」

 

花の付きは今一つだが。(黙って楽しめ、小うるさい男め!)

 

「杉並区立松庵梅林公園」のずらり並んだ紅梅。手前に2騎の「すぎ丸」。「すぎ丸」は杉並区のゆるキャラだが、コミュニティーバスの愛称でもある。

 

「おまえさんは椿なのかえ?」

 

相方が好きな「クリスマスローズ」。ちょっと暗い感じだが、薄紫色が一番良いかな? いつも下を向いているのもいいね!

 

葉っぱと同じというこの色は、地味過ぎて、ちょっと。

 

子供用自転車の手前に小さな雪だるま。子供の頃の雪だるま作りを思いだした。雪の玉を作ってから、まだ積もったままの場所で玉を転がすと、転がったところに地面が見えて、どんどん大きくなっていく。

 

図書館に立派なお雛様が飾られていた。いまどき、これだけの空いた場所があるお宅も少ないだろう。

 

ちょっとうるさい音に、見上げるとヘリコプター2機。

 

おまけに、2024年2月11日9時の富士山。

 

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善福寺公園へ

2024年02月17日 | 散歩

 

この辺りは、多摩川が東京湾に流入してできた隆起扇状地だ。西側はほぼ平坦な武蔵野台地で、東側は起伏に富んだ丘陵になっている。善福寺池は、三宝寺池、妙正寺池、井の頭池と共に武蔵野台地の東側にあり、地底や水辺からの湧水によってできた池だ。

善福寺の名称は、昔丘の西側に善福寺・万福寺という寺があったためともいわれている。ここは、交通の便に恵まれなかったために、自然景観が良く保存されていた。

それにしても汚い案内板だ。ぞうきんを持って来て、ゴシゴシやりたい!

 

西荻窪駅北口の女子大通りを北西に進み、東京女子大の塀の東側をそのまま北へ進むと善福寺公園にぶつかる。

散歩コースは、下図の矢印のように、下の池の西側を回って、そのまま公園の西側を北へ進み、バス通りを横断して、上の池を右廻りして、また下の池に戻った。

 

下の池の西側は高い木が乱立している。幹がデコボコで、高さ50mになることもあるという、多分メタセコイアだろう。

 

下の池のヨシやマコモは枯れていた。

 

2009年8月には、下の写真のようにスイレンが一杯で、

白とピンクの花も咲いていた。

 

下の池の北端は(赤の矢印)、トンネルで上の池から水が流れてくる。

 

上の池と下の池を結ぶ水路(遅野井川)は、子供たちが遊ぶ水路として整備されている。

 

水もきれいだ。

 

 

下の池から上の池に行くには、間のバス道路を横切る。

 

上の池も風で立つさざ波の音が聞こえるような静けさ。

 

ここも都立公園なので、思い出ベンチがあった。

 

善福寺川源流 遅野井湧水の碑

遅の井の瀧。源頼朝が奥州征討を終えてこの地に着いた時、干ばつで軍勢が苦しんだ。頼朝は弁財天に祈り、弓で7箇所を掘った。軍勢は水の湧くのが遅い、遅い井と言った。その時、忽然として水が湧きだした。
現在はポンプで水をくみ上げて、滝の形で復元している。

 

 

上の池は枯れた水草が一杯。

 

昨年10月には、下の写真のように水草(アサザ(浅沙、阿佐佐)?)で覆われ、

黄色い花が咲いていた。

 

この後、下の池に戻り、女子大通りを延々と西荻の駅まで戻り、くたびれきった。

 

 

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(1) 井の頭公園の西園をブラブラ

2024年02月03日 | 散歩

 

井の頭通りから水門通りに入り、南に進むと、井の頭線の踏切にぶつかる。

電車の進行方向に吉祥寺駅の「キラリナ」がかすかに見える。

 

 

今、公園内で見かける花はスイセンと、

 

サザンカのみ。

 

鳩の群れが盛んに何かをついばんでいた。帰りにも居たが、何故?

 

改修が終わったボート乗り場。

 

火曜日の12時半、ボートはただ一艘。

 

定点観測地点の七井橋から西側のマンションをパチリ。

 

木の根っこ、すごくない? 普通?

 

井の頭公園には、「井の頭池を中心とした区域」と、西に「井の頭自然文化園(水生物園)」があり、西側に隣接する雑木林の「御殿山(ごてんやま)」と、その南に広がる「西園」があり、さらに吉祥寺通りの北西に「井の頭自然文化園(動物園)」がある。

 

なお、このブログでは、

(1)「井の頭公園・西園」と、

(2)「井の頭自然文化園(動物園)」と、

(3)「井の頭自然文化園(水生物園)」の中の「水生物館」と、

(4)「井の頭自然文化園(動物園)」の中の「彫刻館」   を別々に紹介する。

 

「御殿山遺跡:1962年に直径5mの竪穴式住居跡と多くの遺物が発見され、3、4千年以前の集落があったと判明した。」

 

西園の多くの場所は武蔵野の雑木林だ。

 

玉川上水に架かる「ほたる橋」。昔々は急流が流れ、岸は急峻な崖で、落ちて命を落とす子供もいた。大正8年、遠足で来て、落ちた小学校児童を松本教師が助けて命を落とした。この近くに、「松本訓導殉難碑の碑」がある。

 

橋を渡ると「井の頭公園競技場」がある。

 

「ほたる橋」から玉川上水沿いに南に1分行くと、「手織り工房Jota吉祥寺工房」がある。ここはロウバイ(蝋梅)でローカルに有名だ。土地の前の持ち主がロウバイを見るのを楽しみにしている散歩人が多いので、この木を切らないことを条件に土地を売って、「手織り工房Jota」が買ったのだと新聞で読んだことがある。

 

左に延びる枝を拡大。

 

 

 

玉川上水を登り、吉祥寺通りとの交差点、「萬助橋」へ出て、Googleマップでランチ処を探すも、近場にはなし。

 

「三鷹の森ジブリ美術館」の近くなら、何かあるだろうと、吉祥寺通りを南下。

あいにくジブリ美術館は火曜日が休館で、付近の店も休みばかり。

 

「グルテンフリーのサンドイッチ」という看板のある「MOCMO sandwiches」という店を見つけて、ようやく昼飯にありついた。

 

私は、日替わりランチプレートと、スープセット。

 

相方は「手作りグルテンフリー・サンドイッチ(海老アボカド・オーロラソース和え)。小麦粉は使っていないという。

 

ドリンクセット(コーヒーとアールグレー)

 

この後、井の頭自然文化園(動物園)を観たが、明後日報告

 

 

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1月の散歩

2024年01月29日 | 散歩

 

角にあるこのお宅、左を見ても、

 

右を見ても、見事なサザンカ。先の方に一輪だけ白色が見えるのは何?

 

ピンクのサザンカも可愛い。

 

燃え上がる炎のサザンカ。

 

これでもかとサザンカ。

 

深紅のピラカンサ。

 

てんこ盛りのピラカンサ。

 

近接撮影して一粒一粒を見ると、私の嫌いなイクラに思えてくる。

 

柚子? レモン?

 

おまけ。2024年1月14日、8時半の冬の富士山。

 

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1月早朝の井の頭公園

2024年01月13日 | 散歩

 

1月10日(水)9時半の井の頭公園。

花の姿はわずかで、スイセン少々。

 

「段差に注意」の看板。こんなわずかな段差で転ぶ70代のための看板。80代の私は、何もない所で転ぶのだ。エヘン!

 

お日様を向いて咲くサザンカの花。

 

七井橋から見た水草の間にアオサギ。

 

何なのこのモアモアは?

 

池に映る二人と逆さマンション。

 

ボート乗り場も改修が完了し、まもなく再開だ。

 

ちょっとだけの日本庭園に、「冬囲い」/「雪吊」。雪が積もるの? 

 

井之頭弁財天。ようやく10日になって初詣の不心得者。しかも小銭がないからと、お参りのみ。向田邦子さんのお母さんみたいに、お札を間違って入れたので社務所にお釣りを取り返しにいく勇気はない。せめて気持ちだけでもと、お札をお見せするだけにすればよかったのかと呟く無礼者。

 

七井橋から西に見えるマンション。近くで見ると、建設時の景観論争の激しさがしのばれる。

 

ここが、井の頭池の水源の「お茶の水」。現在は汲み上げ。

 

遠くに見えるのは弁天橋。

 

「ごみは持ち帰りましょう」の看板とごみ置き場。

 

中を覗くと、うんざり!

 

この後、入った吉祥寺駅南口すぐの懐かしの「ルノアール」は明日。

 

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12月(3)の散歩

2023年12月30日 | 散歩

 

井の頭公園東端、三角広場の北。作業員の方が落葉を掃いていて、きりがない作業だなと思って近づいたら、水たまりの水を神田川に流すルートを作ろうと、枯れ葉の山をどけているのだった。ご苦労様、感謝です。

 

吉祥寺駅から丸井の西で始まる七井橋通りからの公園への入口。ここが一番賑やかで、大きな入り口だ。朝10時半、人っ子ひとりだけ。

 

入口を降りてすぐ、右(西)側への通路。この道はいつも人がほとんど通らない穴場道だ。

 

今日12月24日は日曜日なので、手作りアートやパフォーマンスが披露されるART-MRT(井の頭公園アートマーケッツ)が開かれる。今、10時18分。ぞくぞくアーティスト?が登場して準備中。

 

けっこう風があり、湖面にはさざ波が。

 

 

サザンカ3連発

玄関脇でお出迎え。

 

大盛り

 

小盛り

 

白いサザンカもこれだけ一杯咲けば、華やか。

 

 

鮮やかなのに、か弱そうな花、この細い葉、どう見てもコスモス。秋桜と書くし、開花期は6~11月のはずなのに、今日12月25日に花の盛りとは。遅咲き種、遅まき、いろいろあるのだろう。

 

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12月(2)の散歩

2023年12月14日 | 散歩

 

いつも季節の花々を道路際に出してくれる方、ありがとう! 私のブログのフォロワーに間違いない??

 

ネリネ(以下、by Google Lens)。 花弁が光に当たると金属光沢のように輝くので、ダイヤモンドリリーとも呼ばれる。

 

ヒメツルソバ。聞いたことないけど。

 

ザクロかな?

確かにザクロだ。

 

クロガネモチ。これも知らない。

近接してパチリ。

赤い実のなる木は種類が多くて、とても区別がつかない。

 

「カラマンシー」だが、「キンカン」か、「オレンジ」かもと言われても。

 

こちらは「ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)」。

拡大するとブドウのような果実の穂がある。相方の家の庭にあって、つぶすと色がついて困ったという。赤紫色の汁が採れて、染料としても使われるという。

 

 

ブラシの木(金宝樹)。原産のオーストラリアではボトルブラッシュと言っていた。

 

 

この写真もGoogle Lens殿は「ブラシの木(金宝樹)」とおっしゃったが、

拡大した下の写真ではオリーブの実もあり、「オリーブの木」と御判定。

残念でした、赤い花は造花でした。Google Lens様、お世話になりながら、意地悪してごめん。

 

ちなみに、下の写真の判定をお願いしたら、

見事、「帝国ホテルのクリスマスツリー」との御判定。お見事です。(都心観光シリーズ(3) 帝国ホテル

 

 

皇居三の丸尚蔵館前の垣根に一本だけ黄色味を帯びた白い小さな花が。

拡大した下の写真では「トキワマンサク」。紅色の花のものもあり、派手で美しい。

 

 

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12月(1)の散歩

2023年12月04日 | 散歩

 

マーガレットコスモス?

 

ハイビスカス

 

紫色のセンニチコウ(千日紅)。小っちゃく、赤い方がカワユイ。

 

黄色のセンリョウ(千両)。こちらも赤い方が正月らしいのだが。

 

びっしりのピラカンサ。これじゃあ鳥も食欲なくさない?

 

玄関先にオリーブの木を見かけることが多いが、こんなに大きいのは初めて。

「大きすぎてって」、否定的コメントばかりじゃ、ダメじゃん!

 

近くで見れば、オリーブの実もたくさん。

 

ユズよりは大きいから、オレンジなの? 

 

色鮮やかなモミジ

 

ドウダンツツジ?

 

こちらは間違いなくドウダンツツジ(満天星躑躅)。春には白い花が期待できる。

 

けっこう高いシュロ(棕櫚)

 

こんなところで野菜作り。ダイコンのようだが、見事収穫できるか?

 

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11月(2)の散歩

2023年12月03日 | 散歩

 

何かモアモアしたものが木に引っかかっている。

綿の木?と思ったのだが、Google Lensはスモークツリーとおっしゃる。

風で飛んで行ってしまいそう。スモークツリーにはピンク色もあるらしい。

 

どこかで見たような葉だと思ったら、

純白の6弁花を咲かせて強い香りを漂わせるクチナシだった。

風流な?私は、すぐに「くちなしや 鼻から下は すぐにあご」を思い出してしまう。

 

 

「クリスマスの時に見る花だ!」と思ったら、案の定、セイヨウヒイラギ(俗称、クリスマスホーリー)。 

庭木や街路樹にも見かけるヤマボウシ(山法師)。春は真ん中に玉を持つ白い花、夏は明るい緑の葉、秋には赤い果実と紅葉が楽しめる。

 

??

近づいて見ると、ウメモドキ

 

こちらはピラカンサ。

 

柿の木。取らないでほっとくという事は渋柿?

柿、取るのお手伝いしましょうか?

最近は柿なんて取らないんでしょうか?

 

こちらは満艦飾のユズ。

 

 

サザンカ、3連発。

サザンカ

 

サザンカ。「さざんか さざんか さいたみち たきびだ たきびだ おちばたき」

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トマ・ピケティ『自然、文化、そして不平等』を読む

2023年11月27日 | 散歩

トマ・ピケティ著、村井章子訳『自然、文化、そして不平等 ―国際比較と歴史の視点から』(2023年7月10日文藝春秋発行)を読んだ。

 

文藝春秋BOOKSの内容紹介

世界的ベストセラー『21世紀の資本』のトマ・ピケティが、「格差」について考察。

「r>g」の衝撃から10年。戦争、気候危機、経済不安などを受け、世界は”第二次ピケティ・ブーム”へ。

その最新思想エッセンスを、ピケティみずからコンパクトな一冊にまとめたのが本書である。

・「社会は平等に向かうべき」との思想はいつ始まったのか
・所得格差が最も少ない地域、最も多い地域は
・「所得格差」と「資産格差」について
・累進課税制度の衝撃
・世界のスーパーリッチたちの巨額税金逃れ問題について
・ジェンダー格差をどう考えるか
・環境問題の本質とは、「自然資本の破壊」である
・炭素排出制限量において、取り入れるべきアイデア
・「戦争や疫病が平等を生む」という定説は本当か

——「持続可能な格差水準」は、存在するのだろうか

 

2022年3月に行った講演を元にした本なので、p104とコンパクトで、論旨は簡潔。

現代社会の不平等の源泉と政策の役割を、データをグラフで示しながら簡潔に解説している。

ここ数百年の、欧米の所得や資産の不平等は、自然発生したわけではなく、政権運営を担うのが誰かによって人為的につくられている。
さらに、累進課税の緩和や公的教育への支出抑制などが、政府の財政危機を口実によく喧伝されるが合理性はない。逆に、課税強化や公的債務の負担増によって経済成長が抑制されたという歴史的事実もない。

 

私の評価としては、★★★★☆(四つ星:お勧め、 最大は五つ星)

 

現在の社会は、主にヨーロッパのデータしかないが、あまりにも不平等である。世界各国の所得や資産の過去・現状の状態をグラフで見て、わかりやすい説明を読めば、簡単に理解できる。大変分かりやすくて良い。

しかし、どうすれが良いかは今一つ不明瞭だ。累進課税を今より厳しくし、貧困層の教育支援を進めるという指摘だけのように読めた。そしてその実現には、投票による政治変革で可能と示唆している。本当?

 

 

トマ・ピケティ(Thomas Piketty)

フランスの経済学者。1971年生まれ。パリ経済学校教授、社会科学高等研究院(EHESS)教授。EHESSとロンドン・スクール・オフ・エコノミクス(LSE)で博士号を取得。2013年出版した LE CAPITAL AU XXIe SIECLE (邦題は『21世紀の資本』みすず書房)が世界的なベストセラーとなり、一躍注目される。その所得格差拡大の実証研究は、リーマン・ショック後の世界経済危機で盛り上がった「ウォール街を占拠せよ」運動に大きな影響を与えた。フランス社会党系の理論家でもある。

 

 

〈目次〉

*自然の不平等というものは存在するか? 平等への長い歩み

スウェーデンは世界で最も平等な国の一つとみなされている。しかし、長い間ヨーロッパで最も不平等な国の一つだった。1930年代に入り社会民主系の政党が政権を

とり、急速に変わった。

 

*不平等および不平等を生む体制の歴史的変遷

世界不平等データベース(WID : World Inequality Database)

*所得格差

上位10%の所得がその国の所得全体に占める比率は、完全に平等なら10%で、完全に不平等なら100%になる。北欧は平等に近く20~30%で、アフリカ南部では70%になる国もある。
下位50%の所得がその国の所得全体に占める比率は衝撃的だ。南アフリカでは5~6%で、北欧では20~25%だ。一見平等に思える北欧の25%でも、下位50%の平均所得はその国の平均所得のほぼ半分だという事になり、完全平等の50%に達することはない。

*資産格差

資産の分布は、つねに所得の分布より大幅に偏る。
上位10%の資産がその国の全体に占める比率は、60%~90%となる。
また下位50%が全体に占める比率は、5%未満となる。
資産の平等化の進展は非常に遅い。1世紀前のフランスでは、下位50%の資産が全体に占める比率は2%(今日の南米と同じ)だった。一世紀かけて4%になった。

 

*ジェンダー格差

ヨーロッパでの労働所得に占める女性の比率は、過去数10年で30%から36%に上がったが、50%には程遠い。

 

*ヨーロッパにみられる不平等への歩みのちがい

20世紀の間にフランスの上位 10%の所得は 50%から 30~35%に下がり、下位 50%は 10~15%から 20~25%に上昇した。

資産の平等への歩みはさらに鈍い。上位10%の資産が全体に占める比率は第一次大戦前の80~90%から、今日では50~60%に下がっているが1980年代からは上昇している。下位50%は過去2世紀富の再分配の恩恵をほとんど受けていない。

 

*スウェーデンの例  略

 

*福祉国家の出現——教育への公的支出

貧困層は初等・中等教育への公的支出しか受取らない一方、富裕層は最も多い公的支出を受取っており、事実上、公的支出が当初の不平等を大幅に助長していることになる。

 

*権利の平等の深化に向けて

所得格差が1対3,1対5程度であれば、多様性やインセンティブに照らして及第と言えるだろう。

 

*累進課税

平等への道に反し、近年所得税も相続税も累進度が少なく(最高税率が低く)なっている。

 

 

フランクリン・ローズヴェルト大統領の時代から1932~1980年。アメリカの最高税率は平均80%に達し、そこに5~15%の州税が加わる。この累進課税によって格差を大幅に縮めたが、経済成長を阻害しなかったし、イノベーションを窒息させることもなかった。

1986年、レーガノミクスによって最高税率は28%まで引き下げられた。この大幅減税で1990~2020年のアメリカ経済成長は1950~90年のおおむね半分に落ち込んでいる。

 

 

 

*債務をどうするのか? 略
*自然と不平等 略
*結論 略

 

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井の頭公園の「思い出ベンチ」

2023年11月25日 | 散歩

 

「思い出ベンチ」は、15万円か、20万円を払い都立公園にベンチを寄付すると、背中の小さな板に好きな文章を刻むことができる。東京都の思い出ベンチ応募(2023年度は終了)。

井の頭公園へ行くと、時間のある時は、ということはいつもなのだが、ベンチの背中にあるプレートを眺め、メッセージを残した人に想いを馳せる。

 

座るのをためらってしまうほど古ぼけた、絶滅危惧種のベンチを2つ見つけた。

 

このブログで、「思い出ベンチ」を検索したら数多く登場していた。まさに、ネタに困ったときの「思い出ベンチ」だ。

 

「思い出ベンチ」のメッセージをいくつかご紹介。(〇〇〇〇は人名など)

 

家族、友への想い

「In memory of our 〇〇〇  Sep. 11.2001.N.Y.  〇〇〇〇」 (9.11で亡くなったのだろう)

「毎年桜の頃に訪れた井の頭公園、今度は風になって空から眺めましょう。 〇&〇」

「お父さんお母さんずっとずっと好きだよ。声が聞きたい。〇〇ちゃんて呼んでほしいよー 〇〇〇〇」

「我が父〇〇と〇〇、〇〇の三人がこのあたりで一杯飲んでいるのではないか。 〇〇〇〇」

「吉祥寺で八十七年の幸せな生涯を過ごした〇〇〇〇を偲びここに憩う人々の御多幸を祈ります 〇〇〇〇」

「空を見上げて どのくらいさけんだら あのいつもと変わらない 君の笑顔に会えるのかな ―玲葉奈 オレンジより―  〇〇〇〇」 (「オレンジ」はシンガーソングライター・玲葉奈の歌)

「十九歳の〇〇〇、公園の満開の桜花、カメと太った錦鯉、あなたとの永久の思い出です。 〇〇〇〇」

 

思い出の公園に感謝

「桜の咲く美しい季節、私達の青春時代この公園で結ばれ、人生のスタートを切りました 〇〇〇〇」

「井の頭に住んで65年、幸せでした。82才 〇〇〇〇 」

「昭和37年 婚約時代の思い出の 森と泉 〇〇〇〇」

 

記念

「この公園をいつまでも散歩していたい。 還暦を記念して。 〇〇〇〇」

「四季折々の楽しさを味あわせてくれたこの公園に感謝して 結婚五十年の記念に 〇〇〇〇」

 

家族へ

「じじ、ばばのベンチ 〇〇ちゃん、〇〇ちゃん 大人になっても座りに来てね 〇〇〇〇」

「〇〇〇〇 いつまでも健康で仲良くね 〇〇〇〇」

 

人生を想う

「人生〇〇〇は長い、疲れたら休め 脇道を行くのも又良し  〇〇〇と〇〇〇」

「前へ 〇〇〇〇」

 

 

私ならこうかな?

「結婚前の思い出の公園を 数十年を経て、今また二人で散歩する  冷水俊頼・相方」

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井の頭公園の鳥

2023年11月23日 | 散歩

 

ひょうたん池の向こうのひょうたん橋を見る。

 

井の頭池の南側の池端の道を行く。

 

上の写真を拡大。マガモでしょう。

 

先を行くカルガモが何か咥えていたのだが、残念ながら写真には写っていません。

 

小さなカイツブリ。潜って長い時間出てこないので心配していて、ようやく水面に出てきたところをパチリ。

 

右下がカルガモ、左上はマガモ。たまには陸をお散歩します。
鳥の世界へお邪魔しているのですから、私はしばらく立ち往生でした。

 

カラス(?)もいます。

 

日向ぼっこが好きなのはカワウですね。

 

元気な声の、袋を下げてドングリ拾いの保育園児たち。

 

白いサザンカ(山茶花)

 

隣にはピンクのサザンカ。

 

七井橋から東を。なぜか鳥は見えず。

 

11月13日朝、10時過ぎの井の頭公園でした。

 

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井の頭公園の三角広場

2023年11月19日 | 散歩

 

三角広場の場所を東京都建設局提供の井の頭公園MAPで説明する。右下が三角広場。

右下を拡大すると下の図となる。

要するに、「井の頭公園駅」付近の井の頭線と神田川に挟まれた広場だ。公園の南東にある。

 

上の地図の右下(公園の南東端)から広場を眺める。

 

下の写真の右が神田川。

 

正面に遠く見えるのは広場の西北端にあるトイレ。

 

神田川沿いの大きな木の幹に、

使用可能な熱中症予防のテントの説明図が縛り付けられていた。

一辺2m以下、一方向を開放するなどの注意事項。そういえば広場でテントを使っているのを見たことがある。

 

4方に枝を伸ばすこの木には、「木にのぼらないでください」。こんな枝ぶりを見たら、私なら(70年前なら)絶対登ろうとしただろう。

 

神田川にカルガモが2匹。上は水中に頭を潜らせてエサ探し?

 

左のカラスが水浴び。

 

あっという間に終わったカラスの行水。

月曜日の10時前、子供たちの姿は見えなかったが、そのおかげで鳥たちを眺められた。

 

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