hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

一日中、心電図計を装着する

2006年12月13日 | リタイヤ生活

11月21日のブログの最後にちょっと書いたのだが、勤めていたときは健康診断を毎年会社で受けていたが、退職後2年近く受診していなかったので、一日人間ドックを受けてみた。

その結果、心房細動らしい不整脈があったので、かかりつけの医者のところに行き、結果を見せて心電図をとった。その日の測定では問題なかったが、一日中、機械を付けて心電図を記録してみることになった。そう言えば、人間ドックに行った日のたまたま前日に久しぶりに動悸がしたのだった。

けっこう不整脈の人はいるようで、医院に数台ある携帯心電図計が順番待ちになっていた。12月に入ってから病院へ行って、計器をつけた。左右の鎖骨の首の下あたりに2つと左のわき腹に1つ、計3個のセンサを貼りつけ、6本のコードを引きこんだ計器は腰にベルトで装着する。約10年前にも携帯心電図計を装着したが、そのときの計器は10cm*15cm*3cmほどのけっこう大きな箱だった。今回は、8cm*4cm*1cmくらいになっていて、電子技術の進歩にあらためて感心した。

階段、睡眠、トイレなどの動作をした時刻と、動悸などの症状がおきた時刻を書く行動記録メモを渡された。風呂に入れない以外は普段通りの生活をしてくださいとのことだったが、さすがにジョギングは控えた。一時間ほど散歩したが、計器を装着していると思うと、なんだか心臓がいつもより脈動しているような気がする。
翌日計器をはずしに病院に行き、結果は一週間後に判明すると言われた。

検査結果が出たというので、クリニックに行った。心電図24時間分の羅列と、脈が乱れた部分の拡大図が厚いノート状にプリントアウトされていた。
結果は、「脈拍の間隔が乱れているところが幾つかあり、特に就寝中の明け方6時ごろに大きくなっているが、心房細動ではなく、よくある脈の乱れにすぎない」との診断だった。予想通りで、「今後動悸などがあれば注意してまた診断してみましょう」と経過観察となった。

心房細動は、心電図で見ると、大きな波QRS複合体の間隔がバラバラになり、QRS複合体の前にあるp波という小さな波がなくなる。心房細動になると、心房という心臓の上部の部屋が小刻みに震えるためそこで血流がよどみ、血のかたまりができやすくなる。血のかたまりは血液の流れに乗って脳の血管につまり、脳の一部が死んでしまい脳梗塞(脳塞栓による脳梗塞)になる。脳梗塞の原因の1/3を心房細動が占めると言われている。

昔々研究所にいたとき、隣の人が心電図のデータ伝送の実験をしていて、周波数分析すると問題なく伝送されているのに医者が見ると、ポイントのところが違って伝送されていると言って悩んでいた。確かに心電図の小さなp波などはごく微妙な変化であり、訓練された人間の目はすごいものだと思った。


動悸で思い出した昔話

私は感受性が鈍いせいか、これまでどんな場面でもドキドキすることがほとんどなかった。思い出したのは子どもが幼稚園のときの父親参観日のことだ。
先生が、「お父さんはどんなことをしてくれますか?」と聞いたとき、クラスのほとんどの子どもが勢い良く「ハイ、ハイ」と言って手を上げた。あわてて息子を見ると、先生の方をまっすぐ見て、手を伸ばしている。先生が「誰にしようかな?」と言って、見渡す。
そのとき、思いもかけず、私の胸が激しく動悸した。自分のことは何でもなかったのに、わが子となると。普段女房に任せきりでも、私も人の親なのだと思わされた瞬間だった。


鎖骨(さこつ)で思い出した読者の新聞投稿の話

骨折で入院したとき、友達が来て、「鎖骨、折ったのだって?」と聞かれた。
「違うのよ。右骨(うこつ)なのよ」と言って、恥をかいた。

粗忽な話でした。

 

コメント
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