hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

ヘンデルのメサイヤを聴く

2006年12月18日 | その他

知人から券をいただいてハレルヤの合唱で有名なヘンデルのメサイヤを聴きに行った。

メサイア (Messiah) は、ヘンデル作曲のオラトリオ(バロック、宗教曲で、オーケストラとソロ、コーラスがあるが、舞台装置や演技はない)だ。メサイアは「メシア」(救世主)の英語読みからきていて、聖書から歌詞を取ったイエス・キリストの生涯を題材としている。
構成は「救世主生誕」、「受難と復活」、「永遠の生命」の三部に分けられ、それぞれの部が10から20程度の曲により成る。ハレルヤ・コーラスは第二部の最後に合唱される。

聴いていると歌詞は英語のようで、パンフレットの各曲の説明も英語だ。ヘンデルはドイツ人かと思っていたら、ドイツ生まれでイギリスに帰化していたのだ。

各曲は、ソプラノ、アルト、テノール、バスの4人のソロと、150人ほどの女性、男性の合唱団で、アリア、レチタティーボ、二重唱、コーラスなどで歌う。レチタティーボとはソロがセリフに節をつけて語るように歌う曲のことらしい。
本来は女声であるアルトをカウンターテナーの上杉清仁氏がやっていた。ソロの中でこの人だけが、合唱のときも一緒に口を動かしているのを見て、以前、何かの曲でこの人がアルトをやっていたのを思い出した。

パンフレットに各曲の簡単な説明があり、読みながら歌声や、オーケストラを聴いていると、面白味が増すような気がする。このへんが、歌曲の良いところかもしれない。
オーケストラは小構成だが、歌うというより一定のリズムととる場面が多く、気が付くと身体で調子をとっていたりする。
一方、コーラスはとくに男性は年寄りが多いが50人ほどいて、女性は100人ぐらいであろうか。ソプラノ、バスなどの掛け合いや、ステージの左右一杯に4列に並んだ端から、指揮者の手によって立ち上がり、ウエーブのように湧き上がり、消えてゆく歌声は迫力がある。
そしてなによりも、オーケストラに負けじと、音楽堂の隅々まで響き渡るソロの声量。人間の声は最もすばらしい楽器というが、納得である。
食わず嫌いのオペラも一度生で聴いてみたくなった。

コメント
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