林真理子著「私のこと、好きだった?」2009年12月、光文社発行を読んだ。
光文社のHPにはこうある。
「幸せ」って何?
本当は傷つき、悩みながら、必死にもがいている……
かつて人気アナウンサーだった美季子は、現在、チーフという立場で若い女子アナたちの管理職として日々働いている。
42歳・独身という状況にテレビ局内をはじめとする周囲の反応はさまざまだ。ある日、大学時代の友人・兼一と再会したことで、彼女の心の中に何かしらの波紋が生じる……。
親友の美里と離婚後、再婚して幸せになったはずの兼一に起こるさまざまな問題。そして美里は昔煩った病気が再発して……。
若いころとそれほど変わらないと思っていても、明らかに違う40代。
それでも輝きを失わない40代の真摯な生き方を描く、
林真理子の恋愛文学の「真髄」!
本当は傷つき、悩みながら、必死にもがいている……
かつて人気アナウンサーだった美季子は、現在、チーフという立場で若い女子アナたちの管理職として日々働いている。
42歳・独身という状況にテレビ局内をはじめとする周囲の反応はさまざまだ。ある日、大学時代の友人・兼一と再会したことで、彼女の心の中に何かしらの波紋が生じる……。
親友の美里と離婚後、再婚して幸せになったはずの兼一に起こるさまざまな問題。そして美里は昔煩った病気が再発して……。
若いころとそれほど変わらないと思っていても、明らかに違う40代。
それでも輝きを失わない40代の真摯な生き方を描く、
林真理子の恋愛文学の「真髄」!
憧れの女子アナの世界が少しだけ垣間見て、学生時代の仲間のその後をたどり、不倫から離婚、再婚の悲劇にさらっと触れて、40代に入って生き方が変わる時期を描いている。話題になりそうなことをなんでも盛り込んでともかくさらりと読ませてしまう林さんに力量。
本書は、「STORY」に2007年7月号から2009年4月号まで連載された作品を単行本化にあたり、修正・加筆したもの。
私の評価としては、★★★☆☆(三つ星:お好みで)
あっちにフラフラ、こっちにフラフラしていて、最後の方で、「本当は誰が好きだった」と言われても、「へえ、そうだったの」というしかない。雑誌連載物だから、3,4ヶ月ごとに盛り上がりをみせる必要があったのではと邪推してしまう。
私なぞは「40になったらもうひたむきな時代は終わった」と思ったものだが、登場人物はそうは考えていないように思える。40過ぎても、まだ真剣な色恋沙汰で大騒ぎ。TVや出版という派手な職場にいるせいなのだろうか。
林さんならもっとTV業界の裏の話が出てくるかと思ったが、ブラウン管(液晶?)を通して見ている世界以上のものは出てこない。林さんの本を最近、8冊も読んでいて、読む側もパターン化してしまっている。
林真理子の略歴と既読本リスト