まずは昨日書いた(コロナ病床日記(1))お迎えの車。救急車のような民間の搬送車。
以下、昨日の続きの入院生活の紹介。なにしろ79年生きてきて、生まれた時もお産婆さんにお世話になったので、入院は初めて。最初は物珍しく写真など撮っていたが、病室から一歩も出られず、見舞いもなしの8日間は長すぎた。なお、相方は陰性だが、濃厚接触者なので8日間自宅待機だった。
部屋は8畳間ほど。入口の右手に洗面台。左手にトイレとシャワー室。
さらに左手には、3段ほどの物入れと、小さな冷蔵庫の上に鍵の掛かる引き出しとTV。ひじ掛けイスと、奥にリクライニングベッド。コンパクトではあるが一応贅沢な個室。
窓の外に、昇る朝日。
窓からの眺めは良いのだが、緑はなく、ビルが並ぶだけ。
ポケっと雲が流れるのを眺めるも、時間を潰せるのも多くても数十分。
夜間、ビルの灯りや、交差点を眺めても、すぐに飽きる。
幸いにも入院初期から体調は良く、ただただ、退屈だった。退屈しのぎにやったことを以下に述べる。
読書
持参した本は一冊で伊岡瞬『朽ちゆく庭』(明日、13日にブログに掲載)。読みながら、看護師さんに買って来てもらった学習ノートにメモしていって、記事を手書きでほぼ書き上げた。図書館で借りていた他の本は入院期間中に返却日が来るので、持って来られなかった。
電話
スマホで相方には毎日電話し、久しぶりの友人たちに電話やメールして、コロナでベッドからだと言って驚かせた。
ネット
家ではYouTubeで長い時間音楽を聴くことが多いが、Wi-Fiの電波が弱くてつながらず、データ量が小さな契約なので、ニュースぐらいにしか見られなかった。昔スマホに記録しておいた音楽を聴いた。久しぶりのモダンジャズがけっこうイケた。
TV
久しぶりに見る地デジは全滅で、BSで、パラグライダーでアルプスを越えるレースなどほんの少ししか面白い番組はなかった。
食事
朝食
昼食
ご飯はこの後、半分にしてもらった。
晩飯
昭和の匂いのする食事で、年寄向きの健康食。薄味だが、味付けは極上。若い人は足りないのでパンなどを買っていると聞いた。
以下、さらに細かい話
毎日のスケジュールは、朝7時起床、朝飯前健診(体温、血圧、血中酸素飽和濃度)、8時朝飯、12時昼飯、夕飯前健診、18時夕飯、21時消灯が基本。
身体に、心電図センサーを3カ所貼り付けられ、指に血中酸素飽和濃度を測るパルスオキシメータのセンサー部を巻きつけられ、測定部・通信部の機械(テレメトリー式心電送信機)をパジャマのポケットに入れた。したがって、シャワーを浴びる時には看護師さんに声を掛けて取り外し、取り付けを頼まなくてはならない。
この病院ではパジャマ・バスタオル・タオルのセットが数百円円/日でレンタル(洗濯付き)でき、シャンプーリンス・ボディーソープや、菓子、パンなどは看護師さんに頼むと(月水金AMのみ)、下にあるコンビニで買って来てくれる。持参する必要があるものは、下着類だけだ。爪切り・糸ようじ・ハサミなど旅行用品も持参した方が良い。
運動不足になるので、簡単なストレッチや、室内歩きに努めた。部屋の端から端まで約10歩、一日千歩歩いた。狭い部屋を行ったり来たりで檻の中のトラになった気分だった。