香山リカ著『61歳で大学教授やめて、北海道で「へき地」のお医者さんはじめました』(2024年2月29日集英社発行)を読んだ。
精神科医として知られる著者は、2022年春、北海道南部のむかわ町穂別にある「へき地診療所」で総合診療医としてデビューした。
この大転換をひっそり決意したのは50代半ば。そこからの転職活動はハードルの連続! 年下の医師から学ぶ総合診療医研修、35年ぶりの自動車運転免許再取得、はじめてのクルマ購入、転職先探しとオンライン面接、大学教授職辞職、慣れ親しんだ東京から北海道への引っ越し……。
そこまでして「むかわ町穂別」に就職した理由は……え、「恐竜」って、何それ、なんで!?
定年が見えた年齢からの一大決心。その発端を少女時代まで遡り、心のままに突き進んだ慌ただしくも魅力的な“人生大転換ストーリー”!
小学生のときは、科学が好き、中学生では古生物学や天文学に夢中、高校で上京し東大理学部を受験するも不合格、浪人後も東大不合格となり、併願していた東京医科大学に入学し、はからずも医者への道に。在学中はポストモダンに熱中し、香山リカの筆名でコラムやエッセイを書くようになった。
中村哲さんに憧れ、同級生に刺激されて僻地医療にチャレンジしようと、香山さんが、まずやったのは免許取得?? 昔、仮免試験を6回落ちて、やっと取った免許を、事故って更新しなかった香山さんが35年ぶりにチャレンジし、免許取得。はじめて車は買ったが、動かせない。
精神科専門だった香山さんは、僻地医療のために、50代も半ば過ぎて総合診療科で研修し直し。多くの大学に面前払いされたあげくに、受け入れてくれたのは卒業後30年以上ご無沙汰した母校・東京医大だった。
私の評価としては、★★★☆☆(三つ星:お好みで、最大は五つ星)
精神科専門の医師が、僻地医療の医師になる苦労は良く分かったが、「だから、何?」っていう内容。
香山リカの作り方はよくわかる。
安倍首相に「香山氏は論外」と切り捨てられた香山リカの、私はファンだから、どんな曲がり道を経て医者になったのか、また何を血迷って僻地医療なのかに興味をもって、馬鹿にしながら、面白く読んだのだが、貴女は?