「東京駅ステーションギャラリー」でフォロンの「空想旅行案内人」を観たあと、3階の展示室から階段で2階に降りた。
天井からのシャンデリアも駅舎建設当時のもの。
回廊の下部は塗装を取り除いてレンガが露わにしてある。
案内板には「この建物は重要文化財です。建設当時のレンガの壁にはお手を触れないでください」とある。
レンガの間の黒い部分は、内装材などを固定するための木のブロック「木レンガ」で、1945年5月25日の東京大空襲で駅舎が爆撃され、火災熱で木が炭化したため黒い。
2階はドームを見下ろす回廊になっていて、駅舎模型が展示してある。
辰野金吾設計の当初の駅舎は、南北に乗降口と、中央に帝室用玄関を設けた長さ約335m、3階建てだった。
戦災で3階部分が焼失し、戦後に復興を急ぐためと、建築高さ制限のため、2階建てに改修した。
さらに、2007年から、「空中権」という駅舎の未利用の容積を売却することによって得られた資金を元手に保存・復原工事が行われ、2012年に現在の3階建て駅舎が復元・完成した。
この後、ランチでも食べるべえと、駅外を歩き、なつかしの丸の内北口から八重洲への通り道へ入った。
あてもなく、改札外の「グラングルメ」のB1Fへ降りて、「黒塀横丁」が奥まで続いているのを見て、入口に一番近いところでもうこれ以上うろつくのは勘弁と、蕎麦なら無難だしと、グランスタ八重洲北の黒塀横丁にある「手打ちそば みや川」に入った。
私は「海老と夏野菜のおろし天せいろ」¥2,310
ナス、オクラなどの夏野菜と海老2尾、さっぱりとしたおろし大根。
相方は「穴子天と九条ネギ」¥1,650
蕎麦は腰が強く美味。海老はまあまあの大きさでしっぽまで中身が詰まっていて、アナゴも美味しい。
隣の席が近いが、東京駅でこの値段なら贅沢は言えない。
わざわざ遠くから目指して行く店ではないが、近くを通れば、そしてすぐわかれば、また来るかも。