Mr.ビーンは私のお気に入りだ。最初に見たのは1992年にオーストラリアのケアンズからシドニーに行く飛行機の中で、奥様に「皆、笑ってるわよ」と脇をつつかれたときだ。中央の画面でMr.ビーンの奇妙なふり、とんまなしぐさを見て大笑いした。会話がほとんどないのが何より良い。
Mr.ビーンは1990年のイギリスのTV放送がデビューだ。日本でも深夜、不定期でTV放送していて、私もNHKで深夜にたまたま見て「おおやっている」とびっくりした。しかし、通常時間帯でのTV放送はなく、その後も飛行機の中での私のお楽しみになっていた。1998年には劇場場版公開にあわせてMr.ビーンのアトキンソンが来日し、ブームになった。
今回の映画は、公開から日もたっていて、込むことはないと思ったが、念のために劇場は(田舎の)海老名とし、わざわざ週日の雨の日に行った。劇場のある海老名のビナウォークもガラガラ。
この七重の塔もビナウォークが出来る前は、駅から遠くに見えていて、何であんなところに塔があるのかと思っていた。ビナウォークも5周年になるそうで、何事もアット言う間だ。それにしても、このビナウォークは雨の日はところどころ屋根がなくなり傘を開かなくてはいけない。なんという設計だ。
通常2400円のPremier Screenという豪華版?の部屋が、夫婦50割引、二人で2千円。108席しかなく、広いシートは長時間でも腰が痛くならないエルゴノミクス設計で飛行機のファーストクラス並み(らしい)。どこからかただようポップコーンの臭いに包まれてゆったりと鑑賞できた。
映画のほうは、私の評価としては、★★★☆☆(三つ星:お好みで)。
(”是非読みたい”が五つ星、”お勧め”は四つ星、”お好みで”を三ツ星、”読めば”を二つ星、”無駄”は一つ星)
Mr.ビーン(ローワン・アトキンソン)は、くじ引きで当たったフランス旅行へ行くが、その途中から大騒ぎで、・・・・と、まあ筋は紹介しても意味ない。
ただ、Mr.ビーンの一番の親友のおもちゃのテディが出てこないことでわかるように、私の一番の楽しみのしみったれた細かなドジっぷりがあまりなく、よくあるドタバタがメインなのは残念だ。ただし、例のクネクネ身体と、飛び出しそうな目玉、ドジなしぐさと、自分勝手な行動、さらに英語が通じないフランスが舞台なので会話がほとんどないのも結構だ。