5月にオーストラリアのゴールドコーストでレンタカーを借りるので、国際運転免許証を取りに行った。
横浜にいた去年までは、歩いて運転試験場へ行った。吉祥寺ではどこに行くのかな、と調べてみた。都内居住の人は、府中、鮫洲、江東の試験場ならどこへ行っても良いが、免許更新センターや警察署は、居住地により行き先が決まっている。多摩全域は、なんと立川警察署の免許更新事務所だ。吉祥寺にいて、なんで立川くんだりまで行かないといけないのか。
しかし、10年ぶり?に立川駅の北口に降りてびっくり。都会だ。吉祥寺も、三鷹も負けた。確か以前はさえない駅で、モノレールが出来て多少マシになったと思ったのだが、大規模な開発があったようだ。
ホームレスの人が売っているビッグ・イッシューを買って、
昭和記念公園方向へ歩いて行くと、多摩モノレールと楕円形の立川北駅が見えた。
目がチラチラする斬新なデザインの建物がある。
建物の横に階段があると思ったら、
トマソン*じゃなくて、ゲイジュツだった。
そのほかにも、座りたくないベンチや、
アフリカの王様??がいて、
ビルの陰でもひっそりとゲイジュツしていた。
立川警察署は昭和記念公園みどりの文化ゾーンの北西にある。JR立川駅から15分くらいだろうか。運転免許証更新事務所は警察署の南東の角のごく狭いエリアだった。
国際運転免許証を取る人は一人もおらず、渋滞ゼロ。持参のパスポート、運転免許証と5*4cmの顔写真、そして期限切れの国際運転免許証を提出。
写真はこれでは受け付けられないと係りのおじさんに拒否された。スナップ写真を自分でプリントしたもので、顔は正対しているが、身体が多少斜めで、セーターを着ていて、色は多少赤みがかっている。
何が悪いのかとさんざん追求したが、ただ、「すいませんねー。これでは証明写真としてはどうも。」と言うばかり。「じゃあ、けっこうです」と帰ろうと思ったが、外の自動撮影機で600円、交通費が往復420円と考えて、踏みとどまる。まもなく11:30からの昼休みになってしまう。お役所仕事め、けしからん。仏頂面のまま写真を撮って、提出。
5分位待って、2650円支払って、国際運転免許証を受け取った。後から、あの係りのおじさんが追ってきて、「すいませんね。この返還いただいた国際運転免許証は神奈川県公安委員会のものなので、こちらは東京都公安委員会なので受け取れないんですよ。神奈川の方に返還していただけますか」という。ますます仏頂面で、ひったくるように受け取った。「返したって、どうせ捨てるだけだろう。縦割り行政め。誰がわざわざ返送などしてやるものか」
腹立ったので、そのまま帰る気にならず、昭和記念公園をぶらぶらすることにした。
*トマソンとは、不動産に付属してあたかも芸術のように美しく保存された無用の長物のことで、赤瀬川源平ら路上観察学会によって超芸術トマソンと名づけられた。トマソンは当時の三振新記録をつくりながら巨人の4番に居座ったお雇い外人選手の名前。