かぶれの世界(新)

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米国大統領選のネタ帳

2008-09-28 17:25:39 | ニュース

昨日、麻生内閣の最初の支持率が新聞各社によって大きく異なると紹介した。一方で世界が注目する米国大統領選は多様な角度から調査分析されインターネットで流され、世界の片隅にいても何が起こっているか即時にわかる。その米国の支持率も調査会社によりバラツキがある。

第1回目の大統領候補者の討論会で何が討論されどちらが有利だったか、ニューヨーク・タイムズ(NYT)、ワシントン・ポスト(WP)、ウォールストリートジャーナル(WSJ)などを読めば夫々の視点で評価がされている。昨日は予定されたテーマの安全保障から緊急事態の経済情勢に争点が移りオバマ氏が攻勢に出てやや優勢と報じられた。

しかし、辞書を引きながら1紙の注目記事を読むのがせいぜいで、原文で色んな新聞記事を読むなんてとても出来ないという人が殆どだと思う。日本の新聞では物足りないと思っても、時間を節約して効率的に要点を知りたいと思われている方も多いのではと思う。

そこで、私が利用している「ネタ帳」の主なものを紹介したい。日本でもCNNABCPBS(公共放送)等のテレビ放送が流されている。だが、放送が有料か時間帯が限られ、番組を見て何故そう報じるのかもうチョット詳しく知りたいという方に、テレビや新聞とは違った情報源を紹介したい。

Pew Research Center http://people-press.org/ 米国民の政治・社会観を調査する独立系の調査機関(Fact tankと自称)で、政治や報道・科学者等のリーダーに情報を与え政策決定の材料を提供することを目的としているとされている。

このところのホームページの2大ヘッドラインは、大量破壊兵器・AIDS・虐殺など世界の問題に対して米国民が内向きになっている、ウォール街の金融システムの救済策は57%が賛成、30%が反対という興味ある調査結果が出ている。国内のことにしか興味のない日本人が、米国民が内向きになりつつあるという懸念を言うのは気が引けるが、個人的にはとても気になる。

POLITICAL ARITHMETIK http://politicalarithmetik.blogspot.com/ ウィスコンシン大のフランクリン教授が、種々の調査機関から公表された色々な世論調査結果を一つのグラフにプロットし、全体のトレンドを総合して表示している。ここから見えてくるトレンドは信頼性が極めて高いと思う。

Slateマガジン http://slate.msn.com/ この記事を見ればNYTWP等の有力新聞社が重要なテーマについて日々どういうポジションを取り、何を言っているか要約されている。複数の新聞記事を一々読まなくても、メディアがどういう反応をしているか感触がつかめる。

topix http://www.topix.net/ このサイトは主要テーマについてのメディアが発表した記事に対する読者のコメントがリアルタイムでブログ方式に紹介されている。例えば、昨日の大統領選討論会を評価する記事に対する生の声がリアルタイムで見られる。私は普段殆ど利用しないが、数年前日中関係が悪化した時には世界の声を知る為に参照させてもらった。

BBC http://www.bbc.co.uk/ 意外と全体像を把握するのに有効なのは、米国の事件だから自動的に米国のメディアという訳ではなく、むしろ英国のBBCを勧めたい。BBCのホームページを覗くと情報過多にならないよう、しかしポイントをつきバランスの取れた構成というのが私の印象だ。

記事が扱うテーマに関連するリンク、他社報道、読者の意見などが辿れて便利な構成になっている。朝日・読売・日経3社が開設した‘アラタニス’は、3紙の記事を一目で比較でき便利になったが、テーマが限られていて物足りない。私はBBCのようなアプローチのほうが好きだ。

私はここに紹介したサイトをいつも見ているわけではない。海外で大きな事件が起きた時、どうも日本の新聞の記事は踏み込みが足りず物足りない、目線が内向きで信用できないと感じたとき見ている。一方で、これらのサイトは所謂英米のアングロサクソン系の目線であることも理解しておく必要があるだろうが、私の言語能力では限度を越える。■

コメント (1)
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