かぶれの世界(新)

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高齢化の時計(10)

2011-12-08 12:39:24 | 健康・病気

高齢化の時計が少し逆回転したかもしれない。昨日ガンセンターの担当医が開口一番「生検の結果は良性」と言った。しかし、PSA値は基準値(4)を上回る17で、前立腺の硬化が進んでいるのでガンを見落としている可能性が残っており、つまり無罪判決を保留した格好だ。とは言っても、考えうるベストの結果だといえる。

この先、二つの選択があると先生は続けた。もっと生検のポイント数を増やすか、あと2ヶ月くらい待ってPSAをもう一度再測定して判断する、というもの。彼は朝の会議で治療方針を報告し、上司の了解を得た、自分一人の判断ではないことを強調した。

私は生検は痛いから出来ればスキップしたいといい、2月中にもう一度来院して血液検査をして判断することになった。子供みたいで恥ずかしいけど、もう痛いのは嫌だった。今も続く信用不安の問題先送りと同じだ、政治や経営が痛みを伴う解決をしたがらないのと変わりない。たとえそれが致命的な場合でも。

血液検査データを貰ってチェックすると、この数ヶ月いくつかの生化学指標の変化が大きいように感じた。だが、先生は短期間に生化学指標が変動することはないという。後からパソコンで記録を調べると、10月に異常を感じて以来PSAに加えてγ-GTP・ALPが急増し基準値を超えている。いずれもガンになると悪化する指標で、私も検査を続ける必要があると思った。

ガンセンターを紹介してくれた友人は、最初ガンが他臓器に浸潤しているという診断を聞いてかなり深刻だと思っていたようで、結果を報告すると安心してくれた。東京にいる家族は銀座ナンタレとか言うお店に集合し、私抜きで祝杯をあげ又仕事に戻ったそうだ。皆にはもう問題ないような報告をしたが、私は上記の生化学指標が気にかかり微妙な気持ちだ。通風が再発したこともある。

余談だが、ガンセンターのシステムは外部と切り離され隔離された状況にあるという。これはカルテなど個人情報を守る為で理解できる。しかし、データを共通化して全ての医療機関で利用できる効果も極めて大きい。やり方を工夫して解決できないものか。ところで、彼はパソコンがないと仕事が不自由だが、使いこなせず苦労しているもっと上の世代の医者もいるという。■

コメント (2)
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