悪夢の再来

熟睡から突然目が覚めるとバスの中の一番前の席で眠っていた。実家に近い高速道路の出口「大洲インター口」に停車を知らせる車内アナウンスだった。松山に買い物に行き、昼食後に松山市駅前から宇和島バスに乗って帰途についたところで眠りこけたようだ。

慌ててポケットの切符を確かめて下車した。後ろの席から下車する若い女性が続いた。彼女がバスを下りると運転手に知らせてくれて助かった。もし誰も下りなかったら私は気付かず乗り越してしまったと思う。目の覚め方が昨年夏に交通事故を起こした感覚と似ていてゾッとした。

今日は凄く暑かったので冷房の効いたバスに乗って気持ちよく寝てたのかもしれない。１０カ月前に自家用車で事故を起こした時は、大洲インター口の手前の内子町の交差点で居眠りしてガードレールにぶつかった。目が覚めると車内は煙にまみれエアバッグが開いていた。

気持ちよく寝ている時に何かの刺激を受けて目が覚めた時の感覚とよく似てる様に感じた。多分、その時を思い出してゾッとしたのだと思う。いつもなら直ぐに若い女性に声をかけ礼を言って、それをきっかけに会話してたと思うが、今日はそんな気持ちにならなかった。

下車するとそそくさとショッピングセンターの自転車置き場に行き、予約していた歯科医に自転車で行って治療を受けた。治療が終わり家に戻る時もまだ何となく気だるい気持ちがした。暑い中で買い物をして居眠りの寝起きの悪さで、悪夢が再来したせいかも知れない。■