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最善の意思決定

2023-06-17 20:14:23 | 国際・政治
フロリダ州の自宅に機密文書を保管していた容疑で起訴され、連邦地方裁判所に出廷したトランプ前大統領は37件の起訴内容を全て無罪と主張したと報じられた。私から見れば争いようのない明白な罪状だと思うが、彼は来年の大統領選の選挙妨害だと主張したという。

共和党の大統領候補はデサンティス・フロリダ州知事やペンス前副大統領など10名も手を挙げているが、起訴されたのも拘らずトランプ氏は共和党内で最も高い支持率だと報じられた。トランプ氏は起訴されたことを寧ろ政治利用して支持率を高めたというから呆れる。

明らかに大統領に相応しくない罪を犯したと聞いても大半の共和党員はトランプ氏を支持するが、従来からの共和党員には危機感をもち、誰に投票するか考え直す人も出てきたという。「馬鹿な党員」はどこにでもいると思うが、世界最強の民主主義国において二大政党の片方の大半が馬鹿だとは。

トランプ氏だけではない。昨年のロシア軍のウクライナ侵攻が始まった時、プーチン大統領の酷いやり方に世界は目を瞑った。ウクライナが国を挙げて自国を守るべく立ち上がり勇敢に戦う様子を見て米国が支援に動き始め、やっと欧州(NATO)も動き始めた。

EUのリーダーだったドイツは世界の国々から批判を受け、やっとウクライナの支援に立ち上がった。トランプ氏が大統領だったら展開が変わったと私は思う。トランプ氏は身勝手な男だが彼が米大統領だったらもっと狡賢くプーチンに対応したと思う。

だが、彼等は皆民主主義国のリーダーだ。トランプやバイデンだけではない、メルケル・プーチンついでにヒットラーも全て民主主義システムに基づいて選挙に投票して国民が選んだのだ。そして、民主主義は馬鹿な結果を生もうとしてる。

正しく言うと民主主義国の民主主義プロセス(選挙)によって馬鹿なリーダーを選らび、馬鹿な決定をしようとする。戦争が始まった時まだメルケルが首相だったらどうなったか。それ以前に意思決定した時メルケルは馬鹿な決定どころか、国民の為に最善の決定をしたと思っていたはずだ。アフリカ難民を受け入れ、原発を廃棄しロシアから天然ガスを買った。

多分、プーチンもヒットラーも国の為と思ってやったのか、或いは自分の地位を保つ為かも知れない。トランプだけを馬鹿呼ばわり出来ない。トランプを支持する大半の共和党員も。皆、最善の決定だと思って彼を支持したと言い張るだろう。だが、メルケルほど短時間に評価が変わると辛いだろう。■
コメント
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