一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

王子ジョナ研7月11日(後編)

2014-07-22 00:51:14 | ジョナ研
▲7六歩△3四歩▲2六歩△3四歩▲4八銀△8五歩▲7八金△8六歩▲同歩△同飛▲9六歩△8二飛▲8七歩△3二金▲2五歩△8八角成▲同銀△2二銀▲2四歩△同歩
▲同飛△2三銀▲2八飛△2四歩▲6八玉△3三桂▲7七銀△9四歩▲3六歩△5二金▲3七銀△1四歩▲4六銀△4四歩▲5六歩△4三金右▲3七桂△4五歩▲同桂△同桂
▲同銀△4四歩(図)

▲6六角△4五歩▲1一角成△2二銀▲2一馬△5四歩▲8六香△8五桂▲2五歩△同歩▲6六銀△4二玉▲2五飛△3一金▲4三馬△同玉▲4五飛△4四歩
▲6五飛△7四角▲2五飛△5六角▲5八金△2四歩▲8五飛△同飛▲同香△4九飛▲4八桂△7四角▲6一飛(途中図)△8九飛成▲7九金打△9九竜▲7一飛成△6四香▲7七銀△5五桂
▲5六桂打△6七香成▲同金右△同桂成▲同玉△4九角▲5八歩△5九金▲6八金上△5八金▲同金△6九竜
まで、92手でKaz氏の勝ち。

Hon氏はすでに退席しており、いまはR氏が真剣な表情で観戦してくれている。
私は▲6六角と打った。Kaz氏は少考後△4五歩と銀を取る。私は▲1一角成とし、銀香交換なら悪くないと思った。
Kaz氏は△2二銀と打つ。ちょっと固めすぎに見えるが、これがKaz流である。
私は▲2一馬と逃げ、▲5五桂を防ぐ△5四歩に▲8六香。これで手応えを感じた。
数手後▲4三馬と切り、▲6五飛と捌いて先手好調だ。△4九飛には△4七角成を防いで▲4八桂がピッタリで、これはもう負けられないと思った。
しかし次の▲6一飛(途中図)が勝ちに逸った疑問手で、ここは▲5九歩か▲5九金打とするのだった。

Kaz氏に涼しい顔で△8九飛成とされ、そこで▲7九金打と受けているようではおかしい。
さらに数手後、△6四香に▲7七銀と引いた手が悪手だった。Kaz氏にすかさず△5五桂とされ、もう先手容易でない。
▲7七銀では、▲6二竜と引くのだった。これに△6六香なら黙って▲同歩で、次に▲5三銀などを楽しみにする。
▲6二竜はずっと指したかった手なのに、味を持たせたのがアダとなった。
最後は私に見落としがあり、あえなく幕。また負けた…。
Kaz氏にコテンパンにやられた記憶はあまりなく、むしろ中盤まではこちらがいい印象が多い。しかしいつも、私が終盤で大ポカをやらかす。簡単な7手詰を逃したり、1手必至が分からず投了したり…。
しかし将棋は勝敗がすべてだ。いくらいい将棋を指しても、勝たなければ意味がない。なぜなら周りは、勝敗の結果しか記憶していないからである。
結局は私が勉強するしかないのだが、それにどのくらいの意味があるのか、というところはある。
R氏を交えて感想戦を20分くらいやり、これでお開きとなった。
R氏の愛車で王子駅まで送っていただく。きょうもだらけた1日だったが、ジョナ研が私の癒しになっているのは確かである。

帰宅して、きょうの将棋を(脳内で)検討する。
43手目の▲6六角には、△7四桂で先手が痺れていた。勢い▲4四角と突撃するしかないが、△同金▲同銀△5二玉の結果は、先手敗勢だ。
また85手目▲6七同玉は、▲同金とするのだった。当初の予定は▲同金だったのだが、指す寸前で気が変わってしまった。
▲6七同金なら△5九角▲同玉△7九竜▲6九歩△7八金が想定手順。これでも先手が悪そうだが、まだ綾があった。
それにしても欲求不満の残る負け方である。何か、猛烈に将棋が指したくなってきた。ちょうどあす(12日)は、竹橋で女流棋士会のイベントがある。ここで室谷由紀ちゃんに指導対局を受けて、今夜のウサを晴らそうと思った。
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王子ジョナ研7月11日(前編)

2014-07-21 00:07:10 | ジョナ研
雨の直撃は、中住居の▲5八玉に△5六歩▲同歩△5七歩と叩かれるようなもので、頭頂部が薄い私には大敵だ。
駅の反対側に降りると、100円ショップがあった。ビニール傘108円は安い。オレは必ずしも100円ショップを信奉しないが、こういう事態ではさすがに重宝する。傘は50cmだったが(どこが?)、アタマが濡れなければそれでいい。
R氏から電話があった。きょうは参加予定ではないが、急遽参加となっていた。
王子ジョナサンに着くと、R氏が入口で待っていた。珍しくきょうは、喫煙席も満席のようである。
さてR氏がジョナ研に参加すると、オリジナル色が強くなる。R氏はLPSA設立当初から駒込サロンに通い、その模様をブログに記してきた。氏のブログを見てサロンにお邪魔した棋客も少なくないはずで、私も多少は影響されている。Rはいわば、生ける伝説なのだ。
けっこう待たされたが、いつもの奥のテーブルに通された。まずは飲み物で乾杯した。
料理は先日の割引券があるが、それを使って料理を頼んだのは私だけだった。料理の安さに左右されず選ぶかどうかは個人差があるが、私は利用してしまうほうである。
社団戦の話が出る。Hon氏は「月組2008」で、3部(白)に出場している。6日は7将で参戦して、2局指して2敗だった。チームも1勝3敗で、さすがに3部のレヴェルは高いのだ。
ちなみに3部(白)は天野元奨励会三段率いるチームが事実上昇級確定しているので、残る昇級枠は1だ。月組は残留を目指す。
私の頼んだエビ入りパスタが来た。頭・殻付だったが、どちらかといえば落としてほしかったところ。美味しく食したが、ちょっと舌が痺れた。
私は好き嫌いはないが、生エビだけはダメだ。食べると舌が痺れて、気持ち悪くなる。たぶん、「食わず嫌い」に出たら、バレる。
Kaz氏が来た。Kaz氏は久しぶりの参加だが、参加できないのは仕事で多忙だからで、同情はしない。きょうはこの4人で進行する。
Kaz氏は割引券を使った。しかし残り数枚は期限切れで廃棄処分となる。
4人の食事が終わり、いよいよ将棋となる。いつもながら、バカだ…。
ところでR氏は、日本将棋連盟に初段免状の申請を考えているという。現在は十七世名人から十九世名人までの連名になるからで、そういわれれば私も申請を考えてしまう。
ただしR氏はスンナリとは申請したくないようで、みなで話し合った結果、私かFuj氏に二枚落ちで勝ったら実力初段とみなし申請する、という結論になった。
その前に、まずはHon氏との二枚落ち戦となった。対局が始まったが、当然R氏がうまく指している。R氏は女流棋士にも飛車落ちで勝つことがあるから、有段の棋力はあるのだ。
Hon氏が2杯目のビールを頼む。と、ウエイターさんが、「同じ方が頼みましたか?」と、おかしなことを聞く。きょう飲んでいるのはHon氏だけだからもちろん「YES」だが、2杯目を100円引きにしてくれた。いまはファミリーレストランも競争が激しいのか、いろいろキャンペーンをやっているようである。
局面――。▲3五角が飛車に当たっていて忙しいが、R氏は▲7一角成! △同玉に▲7三金で、上手玉は必至である。この角捨てなどとても級位者の手ではなく、私なら投了しているところ。
しかしHon氏は△5七桂不成と王手し、未練がましい。以下数手進んで▲7七玉に△5五角。ここで▲6六歩とすれば下手勝ちだったのだが、R氏が▲8六玉と上がったのでおかしなことになった。
以下△8五銀▲9五玉△9四銀打▲8四玉△8三歩▲同金△同銀▲同玉△7二金と進んで、必至が解けてしまった。
上手はなおも△8三銀、△7四金とし、いつの間にか銀冠ができてしまった。結果もHon氏の勝ち。
どうしてこんなことになるのか…。
ま、まあいい。R氏に終盤の手拍子がなければ実力三段なのだが、初段は申請しても十分だと思う。本人が不満なら、免状を取得してから強くなればいいのだ。それで笑う人は誰もいないと思う…。
続いてKaz氏と私との将棋になる。Kaz氏にはかなり負け越しているので、一番でも返しておきたいところ。振り駒でと金が5枚出て、私の後手になった。

▲7六歩△3四歩▲2六歩△3四歩▲4八銀△8五歩▲7八金△8六歩▲同歩△同飛▲9六歩△8二飛▲8七歩△3二金▲2五歩△8八角成▲同銀△2二銀▲2四歩△同歩
▲同飛△2三銀▲2八飛△2四歩▲6八玉△3三桂▲7七銀△9四歩▲3六歩△5二金▲3七銀△1四歩▲4六銀△4四歩▲5六歩△4三金右▲3七桂△4五歩▲同桂△同桂
▲同銀△4四歩(図)

思うところあって5手目に▲4八銀と指してみた。しかしふつうに飛車先の歩を交換されて、早くも作戦負けに陥った。しかし私も飛車先の歩を交換できて、まずまずになった。
△5二金に私は▲3七銀だが、▲4六角と打っちゃうんだったか。次の狙いは▲2四角△同銀▲同飛。これは歩得の先手が十分だろう。
よって後手は△2五歩だろうが、▲3七桂と跳ねてどうか。
本譜は後手十分の形勢から△4五歩と突かれ、▲5七銀では△3五歩で話にならぬので▲4五同桂だが、以下△4四歩まで銀を殺されては、早くも先手が敗勢になった。
(つづく)
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渋谷ジョナ研

2014-07-10 00:09:30 | ジョナ研
9日は約2か月ぶりにトコヤへ行ったが、「千円を落とした」。
家を出るとき、ジーパンの右後ろポケットに、もしものときのために千円札1枚を余計にしのばせておいたのだが、トコヤを出たときになくなっているのに気付いた。
会計のときに多く出しちゃったか? 帰宅してトコヤに問い合わせたら、「おカネは多くいただかなかった」とのこと。まあそうであろう。店内に落としたわけでもなさそうだし、いったいどこで落としたのか…。まったくいまいましい。
OK分かった。今月は節約月間で行く。

6月29日、「女流棋士発足40周年記念パーティー」が終わり、私はジョナ研メンバーが降りてくるのを、エスカレーター横のフロアで待っていた。すると、参加者や棋士が降りてきた。
中村修九段、森下卓九段…。森内俊之竜王も降りてきた。が、うつむきながらつんのめり気味に歩く姿はちょっと貧相で、竜王には甚だ失礼ながら、貫録が感じられなかった。
森内竜王は竜王の大看板を持ち、十八世名人の有資格者でもある。そっくり返るくらいの姿勢で歩いても、みなは納得する。もっと堂々と歩いてもいいと思う。

結局私はジョナ研メンバーとは会えず、私のスマホに、W氏から連絡が入った。やっぱり近くのジョナサンで、お茶をすることになったらしい。この時点で私は、二次会・三次会に付き合うつもりでいた。
私は表へ出ると、歩行者に聞いたり、スマホを繰ったりして、ジョナサンを探す。ようやっと「渋谷桜丘店」に入ったら、みなが順番待ちをしていた。メンバーはW氏、Kun氏、Hon氏、Sak氏。Fuj氏はいないが、いま近くで競馬を見ているという。すぐ合流予定だ。
20分くらい待って、やっとテーブルに着く。奥のテーブルでは妙齢の女性の団体(14~5人)がおり、そのほかにも女性がいっぱいだった。さすがに渋谷ジョナサンは違う。
ではここで、席の配置を記しておこう。

      壁
  W Kun Hon
            窓
  Sak Fuj 一公

6月13日の王子ジョナ研で、次回使える割引券をもらったのだが、ほとんどが食事の割引だった。だが今回はみんな、さっきのパーティーでイヤというほど食べてきたから、もう食事は頼めない。みなはドリンクバーとデザートorつまみの組み合わせを頼み、割引券の利用は、7月11日のジョナ研まで延期となった。
さてここでの話題は当然、先ほどのパーティーである。私は結果的に単独行動になったから、とくにみなの戦果には興味があった。
Kun氏はいい写真を撮ってもらったという。2,000円かかったというから、(女流)棋士がふたり写っているということだ。
見せてもらうと、羽生善治名人と森内竜王とのスリーショットだった。ここで「いいねえー」と羨ましがると、負けを認めた?ことになるので、私は「ああ…これなら…(別に私はいらない)」と素っ気ないフリをした。しかし確かに、価値ある一葉である。
Kun氏とは2日前(6月27日)に会ったとき、半ば強引にパーティー券を買わせてしまったのに、私はきょうも「(これだけ客が多くては)Kunさんは(会場に)いらなかったですね」と憎まれ口をたたき、たいへん失礼なことをした。
ところで私は、この写真の撮影者が室谷由紀女流初段という事実に驚いた。
なぜなら室谷女流初段とツーショットしたい客はいっぱいいたはずで、彼女はカメラマンをやってる場合ではなかったからだ。このあたり、実行委員側にもうちょっと配慮があってもよかったと思う。
Fuj氏は例のペア将棋に夢中で、対局時は何かとW氏に話しかけていたらしい。もし私がそばにいたら同じ被害に遭ったはずで、あぶないところだった。前も書いたが、あの将棋は景色の一部で、検討するのは味が悪いと思う。鑑賞するだけでいいと思う。
またSak氏は抽選会で何がしかが当たったらしい。Sak氏はおととしのマイナビ女子オープンの予選組み合わせ抽選会で、かなり確率の高かった「抽選権」を獲れないことがあった。
そのときは不幸だったが、今回の幸運を思うと、人生、運は平等なんだと納得させられるものがあった。
表はバケツの水をひっくり返したような土砂降りで、「羅生門」の冒頭を彷彿とさせる。これでは店を出ようにも出られない。
W氏は棋士といろいろ話したようである。羽生名人、本田小百合女流三段、北尾まどか女流二段…。その内容もなかなか笑えるのだが、ここに書くのは控えよう。
なおW氏は、和田あき女流3級のお父さんではない。あきちゃんのお父さんは、当ブログでは「Wパパ」と表記している。
入店して1時間半ぐらい経ったころか、Hon氏が布盤と駒を出した。まさに「もう我慢できない」という感じで、「将棋を注意されたら引っ込めりゃいいじゃん」と強気の弁である。Hon氏には王子店も渋谷店も関係ないのだった。
W氏が2日前のTod氏との将棋で不明な点があるというので、まずはそれを並べてみる。ああでもない、こうでもないとみなで突っつくのは至福の時間ではあるが、横目で見ていた2日前の将棋を再現しちゃうとは、私たちはどこまで将棋バカなのだろう。
続いては実戦である。対局者はKun氏とSak氏。ふたりは7月6日から始まる社団戦に出場する。肩慣らしの意味もあり、こんな対局でもおろそかにできないのである。
将棋はKun氏の石田流に、Sak氏の左美濃。そのうちどちらも穴熊に潜ったので、クラクラした。渋谷のファミレスで相穴熊…。もう何も言えない。将棋はSak氏が競り勝った。
軽食だけでけっこう長居しており、入店してから3時間にならんとしている。私の席からは出入口が見え、いまは待機客はいないが、さすがに居づらくなってきた。
と、Kun氏が中座することになったので、それを機に散会となった。居酒屋で二次会もあるかと思ったが、それはなかった。
改めて、渋谷でジョナ研。ここで将棋が指せれば、もう怖いものは、なしである。
店を出たら、雨はほとんど止んでいた。

家に帰ってよく考えたのだが、私はデザートのほかにドリンクバーも頼んだ。割引券にはドリンクバーもあったから、とりあえずこれを使っちゃえばよかった。こうやって私は、余計な出費をするのである。
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衝撃のジョナ研

2014-06-15 01:16:41 | ジョナ研
ジョナサン王子神谷店には午後8時ごろに入ったんだろうか。今回は初めて、店の左奥隅に通された。
そこは4人席で、そのとなりは2人席。もしも6人だったら恰好なのだが、店内は混んでいて、先乗りして席を予約しておくという雰囲気ではなかった。駒込ジョナサンの「ジョナ研ルーム」で自由に動けたころが懐かしいが、もっともきょうの参加予定は3人である。
とりあえず食事である。私はハンバーグと鶏肉とフランクフルトのセット、Hon氏はバーガー類を頼んだ。Hon氏はビールを飲むので、比較的少食である。
食事中将棋の話をするが、私がさえない状況なので、いまひとつ盛り上がらない。Hon氏が先日の大野教室で仕入れた特大級のネタを披露してくれたが、まだネットでは話題になっていないようだ。もっともジョナ研メンバーと大野教室の生徒は驚くほど口が堅い。それで私も、だいぶ助かっているのだ。
私生活の話に戻り、「お互い活力がなくなってきたね…」としんみりしていたところに、見覚えのある女性が入ってきた。
「ええ!!??」
私は硬直する。彼女――Bさんと私たちはもちろん知己で、かつては親しくさせてもらっていた。とはいえその彼女が、ここに来ることはあり得ないのだ。
「お久しぶりです」と挨拶し、急遽Bさんを加えてのジョナ研となった。
Bさんは生ビールを頼み、とりあえず乾杯となる。が、本当にBさんがここにいる理由が分からない。
「ジョナサンの前を通ったら、Honさんと大沢さんの頭が見えたから」
とBさんは言った。ということは、近くに住まいがあるのだろうか。
Bさんは将棋をかじったことがあるが、現在はご無沙汰しているらしい。積もる話はいろいろあるのだが、どれから話していいのか分からない。まあ私たちが聞き役に回るのだが、Bさんが挨拶代わりにこれまた特大級のネタを披露したので、私たちはまたも衝撃を受けた。
「エエエエーーーーーッ!?」
私たちが叫ぶ間もなく、Bさんが特大ネタを続ける。
「エエエエエーーーーッッ!?」
私とHon氏はあんぐりするばかりである。それは本当なのか!? いやもう、何がどうなっているのか、訳が分からない。これがどうして、いままでネットで話題に上っていないのか。
こうなったら、私も内輪ネタ、というか、「裏ブログネタ」を吐露するしかない。
これにはBさんも驚いたふうだったが、Bさんのネタには敵わない。
3人でウオーッ、ウオーッと唸るが、やがて10時になり、Hon氏が退席することになった。もうひとりの参加予定者・Kaz氏は来ないし、ふつうならこれで散会の流れである。
が、Bさんは帰り支度をする気配がない。私もBさんと話していたいので、甚だ異例ながら、このまま男女ふたりのジョナ研となった。
Bさんが向こう側に回って、今度はちょっと突っ込んだ裏話の暴露合戦である。
ある話では
私「ええ~っ!?」
B「そうなんですよ」
私「はあー、すごいですね」
またある話では
B「でもそれ、大丈夫なんですか?」
私「いえいえ私は何とも思ってないんですよ」
B「それ大野教室のみんなとかは知ってるんですか?」
私「ええ、まあ、知ってますよ。私話した記憶あるから」
B「……」
とまあこんな感じで、お互い驚くやら呆れるやらの応酬である。
私が知己の女性とふたりきりでしゃべるのは、いつぞやのN女流六段以来だが、私はそんなにアガることもなく、ふつうにしゃべった。
楽しい時間は過ぎるのが早い。私はかなり遅くまで大丈夫だが、さすがに11時を20分ぐらい過ぎたころ、Bさんが「お開きにしましょうか」と言った。
Bさんの勘定はHon氏が置いていったので、Bさんはお金を出す必要がないのだが、「(ここで出さないと)私もジョナ研に参加したことにならないので」と言い、お金を出してくれた。
しかも驚いたのはこの後だ。私は彼女がこの近辺に住んでいるのかと思っていたが、彼女はなんと、電車に乗って帰るという。では、彼女はわざわざジョナ研に参加するために、ここまで足を伸ばしてくれたということか。ジョナ研もメジャーになったものである。
ともあれ、王子駅まで一緒に歩く。しかし今夜こんな展開になろうとは、つい数時間前まで、予想もしていなかった。
人生は、面白きかな。
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四十男のジョナ研

2014-05-19 00:04:53 | ジョナ研
「Tod氏がK十四世名人の孫である」――。
これは以前聞いたことがある。しかし将棋の筋が悪いTod氏と、将棋の神様K十四世名人のDNAのイメージが重ならず、無意識に否定してしまっていたのだ。
私たちはジョナサン王子店に入る。喫煙席希望なので、例によって奥の部屋に通される。いままで王子店では、ここかその横の席しか案内されていない。
まずは食事である。ご飯ものでガッツリ行きたかったが、たまには毛色の変わったものでいこうと、タンメンを頼む。ちなみにHon氏はトースト系だった。
Hon氏、週末は大野教室に行く以外に、将棋会館道場にも通っているという。失礼ながら、Hon氏がそんなに将棋好きだとは知らなかった。家では毎日プロ棋士の実戦を並べていると言うし、彼の将棋に対する情熱に比べれば、私のそれなどかわいいものである。
R氏から連絡が来た。さっきまでこちらに向かっていたが、急用が入り、きょうのジョナ研は休むとのこと。残念だが、私たちは働き盛りであり、これが健全な姿ともいえる。
出されたタンメンは、ちょっと器が小さく、麺や具も控えめだった。理想は先日の二子玉川の中華料理屋で食べたタンメンなのだが、ファミレスに専門店の味を求めるのは酷というもの。ここのそれはブロッコリーなど見慣れぬ野菜も入っていて、それなりの工夫はあった。ギリギリ及第点といったところか。
Tod氏が入店した。ここまで迷わずに来たか心配したが、交番に寄ったり、私のブログを参考にしたりして、難なく来られたという。彼は生ビールを頼んだ。
Tod氏によると、きょう(16日)のLPSA芝浦サロンは、渡部愛女流初段怒濤の8面指し。これではTod氏が追い出されたのもやむを得ない。LPSA唯一無二のアイドルは最近の活躍もあり、人気絶頂なのだった。
食事が一段落すると、いよいよ実戦である。まずはHon氏とTod氏が戦う。Hon氏の二枚落ちだ。
「ここの内装はいいですね」
とTod氏が言う。王子店の店内はファミレスとは思えぬ高級感あふれたもので、贅沢な時間を味わえるのだが、だから将棋を落ち着いて指せるかといえばそうでもない。駒込ジョナサンのように「明確な黙認」が認められないと、やはり居心地が悪いのである。
Tod氏は中飛車から銀多伝に組む。対してHon氏は、右金がやや立ち遅れているものの、ふつうの陣形。だがそれも束の間、△2四歩から△2三金とおかしな動きを始めた。
Hon氏はさらに、△2五歩から△2四金と立ち、もはや変質的である。Hon氏、駒落ちの上手でも、やはり個性が出てしまった。
△1五歩▲同歩△同香となった。以下▲1五同香△同金に下手はどう指すのだろうと見ていたら、Tod氏は▲1五同香で別の手を指し、すかさず△1八歩と打たれてしまった。Tod氏、ここらあたりが甘いのである。
以下もむずかしいところはあったのだが、Tod氏が魅入られたように疑問手を連発し、最後は惨敗となった。
ここでHon氏は退席。私たちも引き揚げてもよかったのだが、Hon氏の勧めもあり、私とTod氏でもう一局指すことにする。
手合いは私の二枚落ち。私は定跡形から△5五歩止めに変化した。が、思ったほど下手がビビってくれず、苦しい戦いを強いられた。
きょうも店内は近所のマダムでいっぱいである。近くを通った婦人が、「将棋指してる…」とつぶやく。他人に冷ややかな目で見られるのは構わないが、40過ぎの独身男が深夜のファミレスで将棋を指している図は、確かに気持ちの悪いものがある。
局面は、Tod氏が急所の局面で踏み込みを欠き、形勢は私に大いに傾く。以下、何とか勝つことができた。
Tod氏に冒頭の噂を質すと、やはりそれは事実だった。しかし当人は秘密にしておきたいようで、固く口止めされた。
散会は午後11時過ぎ。会計時に、Hon氏が500円ぐらい多くおカネを置いて帰ったことが分かった。差額は返さないけれど、Hon氏は支払いが綺麗すぎる。次回は少なめでお願いしたい。
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