第93期ヒューリック杯棋聖戦第3局は、きょう4日に、千葉県木更津市「龍宮城スパホテル三日月」で行われた。
ホテル三日月、とは黄金風呂のあのCMで有名なホテルだ。ホテルで美味いものを食し、温泉(があれば)につかり、将棋を指す。かつての大山康晴十五世名人、中原誠十六世名人、羽生善治九段がそうだったが、これでお金までもらえるのだから堪えられない。
このモードに入ると、棋士生活が楽しくて、やめられなくなるだろう。藤井聡太棋聖にもその境地に至る日が必ず来る。羨ましい限りである。
さて五番勝負はここまで1勝1敗だが本局、永瀬拓矢王座は絶対に負けられないところ。もし負けたら、第4局からカド番を2回返さなければならなくなる。藤井棋聖相手にそんな離れ業は、たいていの棋士ができない。つまり永瀬王座にとって、本局は最終局に近いプレッシャーだった。
第3局は藤井棋聖の先手で、またもや角換わり相腰掛け銀になった。
そして藤井棋聖は玉を入城したが、永瀬王座は例によって玉を行ったり来たりしている。
しかし、いつの時代も強者の手が真似されてきた。これからの角換わりは、「玉の入城」が主流になるかもしれない。
ここから角換わり特有の攻め合いになったが、藤井棋聖が玉頭の継ぎ歩を無視し、歩を取りこませたのには驚いた。
しかしこれも想定内で、藤井棋聖は飛頭を歩で叩く。これには飛車を逃げる一手で、玉頭の脅威がだいぶ緩和された。この歩も手筋の一種だが、手筋を覚えることの重要性が再認識できるのである。
ここからの両対局者の指し手もキメ細かく、とても参考になる。誤解を恐れずに書くと、藤井棋聖らしからぬ?端正な攻めが、印象深かった。
将棋は藤井棋聖が優勢のまま、終盤戦に突入する。しかしここまで来れば、藤井棋聖の勝ちだ。こと対藤井棋聖に関しては、先日の王位戦七番勝負のように、キレキレの手を指し続けなけなければ勝てない。本局では、永瀬王座にそれがなかった。
かくして、145手まで、藤井棋聖の勝ち。これで藤井棋聖の防衛がほぼキマリである。
それにしても、あの「負けない手」の永瀬将棋が、藤井棋聖には通用しない。藤井棋聖は、どれだけ強いのだろう。
ともかくこれで藤井棋聖は、棋聖もほぼ防衛であろう。いまさらだが、とんでもない棋士が現れたものだ。
ホテル三日月、とは黄金風呂のあのCMで有名なホテルだ。ホテルで美味いものを食し、温泉(があれば)につかり、将棋を指す。かつての大山康晴十五世名人、中原誠十六世名人、羽生善治九段がそうだったが、これでお金までもらえるのだから堪えられない。
このモードに入ると、棋士生活が楽しくて、やめられなくなるだろう。藤井聡太棋聖にもその境地に至る日が必ず来る。羨ましい限りである。
さて五番勝負はここまで1勝1敗だが本局、永瀬拓矢王座は絶対に負けられないところ。もし負けたら、第4局からカド番を2回返さなければならなくなる。藤井棋聖相手にそんな離れ業は、たいていの棋士ができない。つまり永瀬王座にとって、本局は最終局に近いプレッシャーだった。
第3局は藤井棋聖の先手で、またもや角換わり相腰掛け銀になった。
そして藤井棋聖は玉を入城したが、永瀬王座は例によって玉を行ったり来たりしている。
しかし、いつの時代も強者の手が真似されてきた。これからの角換わりは、「玉の入城」が主流になるかもしれない。
ここから角換わり特有の攻め合いになったが、藤井棋聖が玉頭の継ぎ歩を無視し、歩を取りこませたのには驚いた。
しかしこれも想定内で、藤井棋聖は飛頭を歩で叩く。これには飛車を逃げる一手で、玉頭の脅威がだいぶ緩和された。この歩も手筋の一種だが、手筋を覚えることの重要性が再認識できるのである。
ここからの両対局者の指し手もキメ細かく、とても参考になる。誤解を恐れずに書くと、藤井棋聖らしからぬ?端正な攻めが、印象深かった。
将棋は藤井棋聖が優勢のまま、終盤戦に突入する。しかしここまで来れば、藤井棋聖の勝ちだ。こと対藤井棋聖に関しては、先日の王位戦七番勝負のように、キレキレの手を指し続けなけなければ勝てない。本局では、永瀬王座にそれがなかった。
かくして、145手まで、藤井棋聖の勝ち。これで藤井棋聖の防衛がほぼキマリである。
それにしても、あの「負けない手」の永瀬将棋が、藤井棋聖には通用しない。藤井棋聖は、どれだけ強いのだろう。
ともかくこれで藤井棋聖は、棋聖もほぼ防衛であろう。いまさらだが、とんでもない棋士が現れたものだ。