一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

「六本木クラス」の将棋の場面

2022-07-22 21:02:27 | 将棋雑記
テレビ朝日で木曜夜9時から放映している「六本木クラス」は、韓国の人気ドラマ「梨泰院クラス」のリメイク版だ。
平たく言うと、父を殺された宮部新(竹内涼真)による、復讐劇。新の敵は、長屋ホールディングス会長の長屋茂(香川照之)、その息子の龍河(早乙女太一)だ。
第3話では、その長屋親子が将棋を指すシーンがあった。その部分図が以下である。

この▲6二金で、龍河は「オレの勝ちだね」と席を立つ。
しかしこの局面は詰みではなかった。遠くに馬が利いていて、茂は△6二同馬と取りつつ、「だからお前はバカなんだ」とつぶやくのである。
実はこの回、私は別番組を見ていて、これはビデオに録っていた。だから全局面も目にしたのだが、見終えて消してしまったのである。上図は私のかすかな記憶だった。
が、こうしてブログネタにするなら、とりあえず残しておくべきだった。
それはともかく、ここから親子の関係がある程度類推できる。
まず龍河だが、馬の利きに気付かないとは、有段者ではあり得ない。そもそも、茂が頭金を許すわけがないではないか。しかも龍河が感想戦をやらずに席を立つのも褒められた行為ではなく、明らかに級位者といえる。
対して茂の棋力がどうか。局面が不明なので何ともいえないが、クレバーな茂のこと、アマ高段ではないだろうか。
とすると、この対局は平手で指されたはずだから、手合い違いということになる。
それでも「いい勝負」になったということは、茂が手加減していたということだ。
しかし、龍河がそのことに気付いていない。いままで龍河はさんざんバカをやってきたが、そのたびに陰で茂が尻ぬぐいをしてきた。それでも龍河は反省しない。だから龍河はバカなのである。
それにしても、長屋ホールディングの会長とあろう者が、よく将棋を指す時間があるものだ。もっとも、「忙中閑あり」という諺もある。
また龍河にしても、親と将棋を指す気になるのだから、親子の仲はいいのだろう。
今後の展開も楽しみにしている。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする