一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

2024年九州旅行・6

2025-02-13 15:43:17 | 旅行記・九州編
よく見ると、待合室の中をふらふらと行き来しているオッサンがいる。ニオイの発生源はここらしく、私は席を立って、ホームに行ったりした。
大分行きの列車は、定刻を3分遅れの17時35分に到着し、乗った。
いまは冬至前後なので、最も陽が短い。18時12分に由布院に着いたが辺りは真っ暗で、もう降りられない。そのまま大分に向かった。
大分19時30分着。大分は日豊本線、久大本線、豊肥本線を要するジャンクションなので、駅ビル自体も大きい。
改札を抜けると、床に線路のイラストがあった。それで思い出したが、この線路の上を、ときどき電気自動車が走るのだ。
さて、今回の宿はまたも、快活CLUB(大分店)だ。その場所が駅から遠いが、なんとなく行ってみる。その途中に松屋があったので、入った。
牛めしは安定の美味さだった。
しばらく歩くと、大分店はアーケード内にあるようだった。無事店を見つけ、入店する。それでもまだ腹が空いていたので、私は外出した。と、店の100メートルくらい先に、味噌ラーメンの専門店を見つけた。この近くはさんざん通ったのに、なぜ気付かなかったのか。
食事は食券方式で、味噌ラーメン(肉あり)が850円だった。店は若夫婦の経営で、私の経験上、家族経営、とくに夫婦のそれは、まずハズレがない。
カウンター向こうの厨房では、鉄鍋からグアッと炎が舞った。どうもこれが店のウリらしい。
出された味噌ラーメンは具も多く、味噌の味もよく、美味かった。これ、東京だったら今のご時世1,000円はいくだろう。「味噌乃屋」、これからも頑張ってほしいと思った。
大分店に戻り、再び愛弓りょうを鑑賞したが、きょうは早めに寝る。いつものことだが、旅の2日目は、劣悪な就寝環境でも熟睡できるのだ。

明けて12月20日。旅の3日目、最終日である。大分店は、12時間パック2750円にポイント使用で、2268円になった。一夜の宿としては、安く上がったと見るべきだろう。
さてきょうは門司港駅が目的だが、いきなり行くのは味が悪い。日豊本線の途中に何か観光地はないか。
スマホで調べると、大分駅から33km先にある、杵築が面白そうだった。城下町でお城もある。いままで似たような地名は訪れたことがあるが、杵築は盲点だった。
07時48分の日豊本線に乗る。車両は九州でよく見かける電車だが、4人掛けのシートが散見される。ところがその様子がおかしい。この列車は転換クロスシートで、車端部分は固定。そしてドア付近に収納式の座席があった。つまり「1、2、2、2、2、1」で最大10人が座れた。
ところがこの電車は、両端の椅子が取り払われ、2人席も1組取り払われ、そのうえ両端が固定されていた。つまり「2、2、2」である。これだと転換できるのは真ん中のシートのみ。よって、左右どちらかは4人席になってしまうのだ。JR九州、なんでこんな改悪をしたのか。
とりあえず2人席に座った。日豊本線は鹿児島本線に比べてローカルな位置づけだが、大分から上は、まだ列車の本数がある。
08時28分、杵築着。杵築駅舎がこれまた、瓦屋根の古風な駅で、九州の名駅100選に選ばれてもおかしくない。駅前にはお約束の門松が一揃い、飾られていた。
朝が早いので、エキナカの観光案内所は開いていない。そのまま、路線バスに乗った。城下町はJRの路線に依存しないので、バスで移動することはよくある。
タイム11分で、杵築バスターミナルに到着した。ここの案内所もまだ開いていない。左手が丘になっていたので、そちらが観光地を見定め、登って行った。
すると左手に、鄙びた建物と味のある石段があった。もちろん地元の人が生活していて、いまも住民が朝の掃除をしている。
階段を下りた先には杵築城がありそうだ。その入口に、青筵神社があった。こぢんまりとしていて、歴史は浅そうだ。でも10円を投じてお参りした。
その先の天守閣は10時開演の札が立っていたが、構わず行く。私の目当ては天守閣の撮影で、城内に入るのではないからだ。
すると、杵築城に出た。すぐ前には展望台があり、ここが撮影スポットのようだ。
すると、「開いてますよ~!!」と、城内からお呼びがかかった。ここまで来といて、中に入りたくありません、とも言えず、入る。
入城料は400円だが、ほかにセット料金もいくつか用意されていた。ここ以外の施設にも多く入るのであれば、そちらのほうが得だ。
だけど無料で入れるところもあるので、「単品」でお願いした。
城内は総コンクリート造りで、どう考えても再建である。例によって資料館となっていた。有馬記念館のときもそうだったが、私はこの類の資料館でほとんど勉強しない。ただぼーっと歩いて、観光した気分に浸るだけである。
最上階に出た。ここは表に出られ、回遊式になっている。なかなかのサービスのよさだが、足がすくんでしまう。四方の景色はよかったが足早に一周し、中に戻った。
再び街歩きに戻るが、係の人から街歩きマップをもらい、それを参考に、歩く。とりあえず目指すは郵便局で、城下町の中心にあった。前を走る道路は幅広く、宮崎県の飫肥を思わせる。
「杵築本町郵便局」1,220円。これで今回の貯金ミッションは終了である。
同じ並びに、歴史ある「綾部みそ」があった。味噌が1パック700円とリーズナブルだったので、「あわせみそ」をひとつ買う。
ついでに歴史を聞くと、ここはむかし、酢を売っていたそうだ。だからその脇にある坂の名を「酢屋の坂」というそうだ。実は、町の人の話こそ、いちばん面白かったりする。
おにぎり屋があったので中に入ると、お米を炊いていて時間がかかる、とのことだった。これは縁がなかったと諦める。
再び城下町に上がり、あたりを散策する。中根邸は、無料で入れる屋敷だ。中はよく手入れされていて、室内にも入れた。そしてこういう屋敷にお邪魔すると、規模はまったく違うのだが、我が家にいる錯覚をする。同じニオイがするのである。
大通りに下りると、駅に向かうバスの時間だった。もちろん乗ってしまう。酢屋の坂11時17分発、杵築駅前11時28分着。
駅の観光案内所が開いていたので食事処を聞くと、城下町のほうにあるという。……やはりそうか。
では、もう門司港に向かうか。ただ、次の列車は12時55分である。だが、特急列車を使うのなら、次は11時32分、3分後である。今回は企画きっぷを使っていないので、特急料金を払えば乗れる。とはいえ、仮に中津まで利用したとしても、750円かかる。この出費は痛いが、1時間半の短縮も大きい。
特急に乗るべきか、乗らざるべきか!?
(つづく)
コメント
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