2週間前にどこかで立ち話をした先輩が亡くなった
それも、今日の昼にわが店を訪れた人から聞いたのだった
しかも今夕が通夜、慌ただしい時間が過ぎたが6時からの通夜に間に合った
75歳、先日会ったときも少し弱そうだったけど、亡くなる様には見えなかった
喪主の息子さんの話では、3日前に胃がんの手術をして成功、明日からリハビリですよと
本人もやる気満々だったのに、数十分後に医師がベッドに戻って来たら既に息が停まっていたと
信じがたい話し
医師が申し出て、大学病院に依頼して*理解剖してみたら死因は「心筋梗塞」とのことだった
喪主の奥さんに直接聞いたら血の塊が血管の中に紛れ込んで、詰まって心筋梗塞を引き起こしたと
まさに私がこの数日、ここで書いていた症状
この先輩は地域でそれなりのリーダーだった人で、私の店でのクリスマスパーティには奥さんと
欠かさず参加してくださり、乾盃や〆の挨拶などをいつもやってくれた、わが家のファンでもあった
お酒とカラオケが大好きで、夏祭りにはわが店の海沿いの空き地が最高の場所だと言って
そこにシートを敷き、店に来ては生ビールを買ってジョッキで飲みながら花火観戦を楽しんでいた
そんな陽気な先輩も75歳という若さで亡くなった
お坊さんが挨拶で言った、90歳になろうとも人間の業は捨てがたし、それは死にたくないという業だと
そして昔見た臨終の場の出来事を話した、おばあさんが、いまわの際のおじいさんに「覚悟は出来た?
おじいさん」と語りかけたそうだ、するとおじいさんはうなずき、大きな息を二つすると事切れたそうだ
「おじいさん、いい終いをしましたね」とおばあさんに言ったら、こっくりとうなずいたそうです
通夜が終わって外に出たら駐車場が濡れていた
「あらあ、雨が降ったのね」どこかの奥さんが声を上げた
車に乗って走り出したら「うわ!虹だ」 見事なアーチが天高く、東の山から南の山にかかっていた