神様がくれた休日 (ホッとしたい時間)


神様がくれた素晴らしい人生(yottin blog)

真夏に鍋焼きうどん

2020年12月09日 17時27分36秒 | 料理を作る・食べる
昨日はコロナ対策型店舗開業の為、補助金申請書類作成で商工会議所、市役所、郵便局と飛び回っていた
申請書は30ページ近いもので、その中に様々な計画を事細かに書いて、予算書から見積書、資金の目途まで書き連ねる
それを経営指導員と二人三脚で手直ししながら1か月ほどかかって、何度も訂正を重ねてようやく昨日中央省庁に速達書留で郵送したのだ
締め切りの二日前だった、担当指導員の彼女と「小説一冊書き上げたようだね」と顔を見合わせて笑った
なかなか厳しい審査だというからまだまだ予断を許さない、無理だろうが何だろうが、チャレンジするしか仕方ない
先の見えない今は過去につながっていても仕方ない、ダメなものはダメでさっさと切り替えが必要だ
始まってから10ヶ月経つが状況は悪化するばかりだ、人の知恵など自然界の脅威の前では脆いものなのだ

今日は半年ぶりにメインストリートの食堂に行った、銀行もしばらく行ってなかったので銀行巡りをして
腹が空いたので、友達の食堂に寄ったのだ(いつもの同級生の食堂とは違う)
なんだか急にカツどんを食いたくなって、メニューを見るまではそう思っていたのだが、なべ焼きのメニューがあった
季節限定のなべ焼きは私の大好物で、それを注文した、だけど足りない気がしたので卵丼も注文した、本当はカツどんにしたかったが食べきれまい
「卵どんは少なめにしときますか?」運び出しの店員さんが気を利かして聞いてきた、なるほどそれはいい、お願いした
店員さんの息子と私の息子は同級生で、地元も同じなので、この人とは馴染みなのだ
しばらくすると、またやってきて「旦那さんが『海老天も入れますか?』言ってますが?」と聞いてきた
去年までの私の好みを覚えてくれているのが嬉しい「お願いします」

この店のおばあちゃんが出てきた、85歳くらいかな「yottinさんの声がしたみたいだから来てみたら、やっぱりそうだ」
「久しぶりですね、お元気そうで」
ちょっと世間話をしたが飲食店同士、やっぱり話はコロナに行ってしまう
「だけどさ、今までが良すぎたんだよ、このくらいのことはあたりまえだと思わないとね、電気だってこのとおりだもん、
端から端までいっぱいつけてさ、昔は一つの電氣で風呂敷かぶせたこともあった、みんな贅沢になったんだよ」
「そうですね、おれも親父たちの戦争の時を思えばこのくらいは苦労のうちに入らんと思ってるんですよ」
「そうだね、食い物だって贅沢なほどあるし、配給のサツマイモを家族で分けて食べた時代もある、今のこれくらいでもいいほうだよ
苦労すりゃ、いろいろ考えるようになるし悪いことばっかじゃないさ」

なべ焼きと卵丼がやってきた、ちょうどよい量だ。 「味噌汁も食べて下さい」「お茶お替りいかがですか」
今まで以上にサービスが良くなった、この店も親父も一皮むけたようだ、コロナにも学ぶところはある。
なべ焼きを見て思い出した、三年ほど前の暑い夏の日に東京へ行った、神宮外苑に車を停めて青山だか赤坂だかのカナダ大使館へ行ったとき
(旅行の件で問い合わせに行ったのだが、結局旅行には行かなかった)
東京を歩くと面白い、東京は思ったよりも狭い土地の中にテレビに出てくる名前がどんどん現れる
カナダ大使館の周りだけでも、乃木坂、高橋是清記念公園、富山県の会館まである

腹が減って土地勘のない場所を歩き回って、ようやく赤坂小近くの路地で小さな食堂を見つけて入った
坂の上り下りで汗もかいて冷やし中華でも食べようとメニューを見たら、真夏と言うに鍋焼きうどんがあった
もちろん大好物だから注文するに決まっている、真夏のなべ焼きもうまいものだ、特にこの店のは量も多くて味もいい
いい体験をした