旅立つ朝さえ「やめようかな」と思った、だがやめてしまえば元の木阿弥
どんどん気持ちは落ち込むばかりだ
やっぱり思い切って出てよかった、行き先はこのコロナ下では自ずと決まる
秋田県は全国でも山陰二県と共に最小感染者数の県だ
そんなところを訪れるにはそれなりの仁義をわきまえて行かねばならない
まずは最小人数で 他人が一人でもいるならマスクをする
もちろん自分が感染者でない確かな自信があること
ホテルでは不要不急の部屋出をしない
大浴場も利用できるが室内のバスにした 朝食付きだがバイキング形式でもあるし二日とも利用しなかった
この旅行中は誰とも話をしなかった。 フロントマン、夕食の食堂の担当と短く用件を伝えただけ
夕食は50席ほどの部屋に二日とも他人は五名ほどいただけ、八幡平の食堂も他に二組4名だけだつた
観光は館内施設に入らず、全て外で自然の風景を見るだけ 男鹿半島、八幡平、田沢湖、あとは山の中の景色
人のそばには近寄らない トイレや買い物以外は車の中
買い物、トイレのあとは毎回手指消毒、これを三日間守った、だから立ち寄り温泉もあきらめたし、秋田市や酒田市には立ち寄らず、ホテルも小さな町のホテルを利用した けっこう自己縛りの旅になった
ホテルは二日とも同系列のビジネスホテルにしたが、スタッフ、安全管理、部屋、衛生管理は同料金でありながら全くレベルが違っていた
これは我が身でもあり一番の勉強になった、これだけでも旅の価値があった
秋田県の感染者がなぜ少ないかすぐにわかった
観光地もホテルの駐車場も道の駅もたくさん車があるが、ナンバーをみると90パーセント以上が秋田、青森、岩手のものだった
ところが山形県ではホテルの駐車場は我が町同様、他県ナンバーが70パーセントくらいだった
とにかく誰も居ないところ 大勢いる所では人のいない場所を見つけてそこに行く
3日間、1300kmの行程で海岸線半分、深い山道を半分、町中と言うところには近づかなかった
まさに自然の中を巡る旅だった