80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

小田急2600形の製作5(下回りの製作・前編)

2016-05-03 00:20:27 | 私鉄電車
こんばんは。車体と並行して2600形の下回りを作っています。


6連中の動力車は2両でオーソドックスなEN-22モーター+MPギヤ仕様とし、床板は専用の金属製を使用します。残りの4両はすべて木製床板としますので、t3のアガチス板から必要分を切り出しました。




MP動力一式を組み立てた動力車の床板2両分と、一番下が切り出した木製床板のサンプルでサハ用のものです。




車輪がφ11.5と大きいため、ボルスターはt0.2真鍮板から切り出した自家製のものを使います。




それでも動力車と比べると1mmくらい腰高なので、車体を作るときに補強材の位置を高くすることにします。




出来上がった床板をみると、MP床板と自家製の床板とではボギーセンター間距離がだいぶ違うことに気付きました。実測ではMP床板は173.75mmで、実車に換算すると13,900mmとなります。一方2600形は13,600mmと300mmも短くなっています。写真は片側を合わせて撮ったのでその差がよくわかるかと思います。ただ、実際は車両を並べて比較するケースはほとんどないので、このままでいこうと思います。




このMP用床板は103系、113系、165系、475系といった車体長19.5m車に共通使用されるものですが、実際これらの車両のボギーセンター間距離がどうなっているのか調べてみました。すると・・・
・モハ101 = 13,800mm
・モハ103 = 13,800mm
・モハ113 = 14,000mm
・モハ403 = 13,800mm
・モハ153 = 14,000mm
・モハ164 = 14,000mm
・モハ474 = 13,800mm
・モハ211 = 13,800mm

13,800mmと14,000の2種類があって、「19.5m車用」はどうやらこの中間を取ったものといえそうです。
ちなみに通勤形は短く近郊・急行型は長く・・・かと思いきや、そうでもなさそうです。おもしろいのは同じ近郊型、急行型でも直流用(モハ113、モハ153等)は長く、交直両用(モハ403、モハ474)は短くなっています。ふつうトランスや整流器などの床下ギ装が多い交直両用の方が長いのでは?と思いますが逆転しています。ボギーセンター間の長さは建築限界や接触限界と密接に関係するため、おしなべて線路等級の低い路線が多い交流電化区間へ乗り入れるクルマは短いという解釈なのかも知れません。急曲線が多いなど、国鉄より線路条件が悪い地方鉄道(=民鉄)のクルマでボギーセンター間が短いのもうなづける話です。



さて、床下機器の方は、想像も交えてほぼすべて解読できたので原寸の配置図を作成しました。四角い箱状のものはすべてペーパースクラッチする予定なので、なるべく同じ大きさになるようにデフォルメしました。





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コメント
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