金曜は松江へ出張でした。夏に続いて2回目。当日羽田へ戻る最終便に間に合わないので1泊し、昨日の土曜は松江城周辺などを散策してから帰る予定でしたが、天気が崩れて時折雨足が強まるほどだったのと、膝の具合も芳しくなくあまり歩きたくなかったので、午前中は宿泊したホテルのワーキングスペースを借りて残り仕事をし、午後からは一畑電車に乗って出雲市へ向かいJR出雲市駅で駅撮りするプランに変更しました。
そのホテルには天然温泉を引いた大浴場もあって、本館のリニューアルに合わせてワーキングスペースを整備し、ゆっくり温泉につかって保養しながら仕事をする「ワーケーション」を新たな集客の目玉に据えているようです。2時間ほど滞在しましたが、地元の若い起業家と思しき人たちが事業プランについて熱く語り合っていたり、初回利用らしき学生グループがコンシェルジュから利用説明を受けていたりと活気があり、県外だけでなく地元の利用も多いようで、地方創生が叫ばれるなか、こうした「場」を提供することの大切さを改めて感じました。
昼食は、そう毎度毎度出雲そばでもあるまい、ということで近所にスリランカ料理の店を見つけてカレーを食すことに。オーナーは若い頃に放蕩まではいかないものの彼の地に数年暮らし、帰国してしばらくしてから店を始めてもう30年になるとのこと。カレーの具材は日替わりのおまかせで、今日は大根、白菜、チキンの3種が別盛りになったプレートが出てきました。チキンはともかく日本ではおよそカレーに入れない大根、白菜と聞いて初めは驚きましたが、ピリ辛のカレーソースにしっかり溶け込んでナンとの相性も良く美味しくいただきました。日本のカレーは色々な具材をひとつの鍋に入れて作りますが、スリランカでは大根なら大根、マメならマメ・・・と具材ごとに作るのだそうです。昼時なのに店内ががらんとしていると思ったら、選挙が始まったので常連のお客さんが来てくれなくて寂しいとのこと。普段は近所にある県警の人がよく食べにくるのだとか。選挙で忙しくなるとは??と変な憶測が頭の中を駆け巡ったのですが、まあ雑踏警備で忙しいのだろうと良い方に解釈して店を後にしました。
雨はやや弱くなったものの、小ぶりの折り畳み傘が全く役に立たない横風の中を小走りに“ばたでん”こと一畑電車の「松江しんじ湖温泉駅」へ。駅前ロータリーで最初に目に入ってきたのは一畑バスの「いすゞLR中型バス」の新旧共演♪ 右は最近の「エルガミオ」ですが、左は今や全国的にみても骨董品級になった「ジャーニーK」。ただ、路線バスでこの呼称はあまり使わないので、オタク的には「お!アイ・ケイ・コーチのLRじゃんスゲー!」て感じですか。w
後面を見ると、元のISUZUの小さなロゴの上に大きなISUZUが上書きされています。どれだけISUZU LOVEなんでしょう。笑
さて電車の方は何が来てるかな?とワクワクしながらホームを覗くと・・・。はい、元京王5100系の2100系(デハ2101+2111)でした。一度京王カラーになっていたようですが今はオレンジに白帯に戻っていました。これは古参のデハニ50形にちなんで「デハニカラー」と呼ばれているようです。モーター付に乗らなきゃ・・・と思ってパンタ付の2101号車に乗ったら後ろの2111号車も電動車でした。。。
車内は京王時代の面影をよく残しています。中央の扉が埋め込まれた車両もありますが、こちらは締切扱いで扉自体は残されています。
みんな大好き「KTR」ロゴ入りスピーカーももちろん顕在。
小雨降りしきるなか、霧にかすんだ宍道湖とつかず離れず進んでいきます。モーター音は残念ながら小さめですが、時折ドコドコ鳴るコンプレッサーの音と振動がローカル電車の旅情をかき立てます。
津ノ森駅で新鋭の7000系と交換。JR四国7000系のコピー品らしいですが、こうした技術・設計の横展開による低コスト化と手厚い補助金のタッグによって地方ローカル私鉄にも新車が導入しやすくなるのは喜ばしいこと。ホントはこっちに乗ってみたかった!笑
雲州平田駅では、元東急1000系の窓越しにデハニ50形(53号車か?)が構内を行ったり来たりする姿を確認。古豪が健在でなによりです。
ほどなくして終点の川跡(かわと)に到着。電鉄出雲市方面も出雲大社方面もここで乗り換えとなります。電鉄出雲市方面行(右側)も2100系(デハ2113+2114)でした。何やらヘッドマークにしてはあまり見かけない、ヒゲのようなものを付けていますよ?
なんと、時節柄こちらはハロウィン仕様となっていました。いま出雲地方は全国から八百万の神が集まる「紙在月(かみありづき)」で賑わおうという時節ですが、ばたでんでは、とりあえず月内は洋物だろうがハロウィンで賑わっておこう、ということのようです(勝手解釈)。ちなみに公式Xによるとあのヒゲはヒゲではなくカボチャの口なんだとか。「なんぼ髭ダンの地元でもそこはお間違えないようにw」だそうで。(Official髭男dismは島根出身)
ということで1時間ピッタリで電鉄出雲市に到着。本当なら髭男電車をもっと調査したかったのですが、ある目玉列車の発車時刻が迫っているのでJR出雲市駅へ急ぎます。その列車というのが「快速あめつち」といういわゆる観光列車なのですが、ネットで検索する時間も無かったのでどんな車両かといった情報もなく、とにかく入場券を買ってホームへ上がってみると・・・。おや、フツーのJR西日本スタイルのキハ47がおるではないか。。
どうやらダイヤが5~10分遅れとなっていたようで、ほどなくするとこの米子行普通140K列車(キハ47 167+キハ47 137)は発車してゆき、かわって浜田方から鮮やかなブルーの車体の「快速あめつち」が入線してきました。
山陰地方の神話が多く収録された古事記の書き出しに由来するという「あめつち」。「五感で楽しむ山陰」をコンセプトに、鳥取~出雲市間を中心として木次線方面や城崎温泉方面へも足を伸ばすそうです。車両はキハ47を改造したキロ47の2両編成。(キロ47 7005+キロ47 7006)
「食」を楽しむための大きなテーブル席。宍道湖や日本海に面した座席は窓の方を向いています。
お洒落に改造されてはいますが、こういうところにキハ47の素顔がチラ見えしちゃったりすると萌え燃えです。
「あめつち」が発車した後は3・4番線ホームに移動して2番線から発車する「スーパーまつかぜ10号」(キハ187系2連)を撮影。完全切妻型のスタイルとも相まって、やくもやスーパーはくとといった陰陽連絡特急ほどの華々しさはありませんが、島根-鳥取両県を結ぶ山陰の雄であることは間違いありません。
あとは浜田行の331D(キハ120)と岡山行のやくも22号(273系)を撮って引き上げるのですが、4番線に停車中の331Dが発車時刻を過ぎてもなかなか発車しません。こちらもダイヤ乱れの影響を受けていて、出雲市終着の普通列車とやくも9号の接続を取って7分遅れで発車していきました。
最後は2番線に入る14:37発のやくも22号を撮ってお開きにするつもりだったのですが、3番線にやくもが入ってしまったので(到着時刻もチェックしとけよ→自分)、もう一度1・2番線ホームに戻って到着したばかりの273系(Y4+Y10編成)を撮影します。0.5M方式の全電動車だそうで、出雲市方の先頭車(写真の一番手前)はなんと「クモロハ」です。
クモロハ272の岡山寄にあるラグジュアリーな雰囲気漂うセミコンパートメント。
制御付自然振子式WTR241A台車。
わずか1時間程度の滞在時間ながら山陰本線の「今」を代表する車両たちを撮影することができて満足。この後は連絡バスに乗って出雲空港へ向かい、20分遅れの羽田便で帰京しました。
そのホテルには天然温泉を引いた大浴場もあって、本館のリニューアルに合わせてワーキングスペースを整備し、ゆっくり温泉につかって保養しながら仕事をする「ワーケーション」を新たな集客の目玉に据えているようです。2時間ほど滞在しましたが、地元の若い起業家と思しき人たちが事業プランについて熱く語り合っていたり、初回利用らしき学生グループがコンシェルジュから利用説明を受けていたりと活気があり、県外だけでなく地元の利用も多いようで、地方創生が叫ばれるなか、こうした「場」を提供することの大切さを改めて感じました。
昼食は、そう毎度毎度出雲そばでもあるまい、ということで近所にスリランカ料理の店を見つけてカレーを食すことに。オーナーは若い頃に放蕩まではいかないものの彼の地に数年暮らし、帰国してしばらくしてから店を始めてもう30年になるとのこと。カレーの具材は日替わりのおまかせで、今日は大根、白菜、チキンの3種が別盛りになったプレートが出てきました。チキンはともかく日本ではおよそカレーに入れない大根、白菜と聞いて初めは驚きましたが、ピリ辛のカレーソースにしっかり溶け込んでナンとの相性も良く美味しくいただきました。日本のカレーは色々な具材をひとつの鍋に入れて作りますが、スリランカでは大根なら大根、マメならマメ・・・と具材ごとに作るのだそうです。昼時なのに店内ががらんとしていると思ったら、選挙が始まったので常連のお客さんが来てくれなくて寂しいとのこと。普段は近所にある県警の人がよく食べにくるのだとか。選挙で忙しくなるとは??と変な憶測が頭の中を駆け巡ったのですが、まあ雑踏警備で忙しいのだろうと良い方に解釈して店を後にしました。
雨はやや弱くなったものの、小ぶりの折り畳み傘が全く役に立たない横風の中を小走りに“ばたでん”こと一畑電車の「松江しんじ湖温泉駅」へ。駅前ロータリーで最初に目に入ってきたのは一畑バスの「いすゞLR中型バス」の新旧共演♪ 右は最近の「エルガミオ」ですが、左は今や全国的にみても骨董品級になった「ジャーニーK」。ただ、路線バスでこの呼称はあまり使わないので、オタク的には「お!アイ・ケイ・コーチのLRじゃんスゲー!」て感じですか。w
後面を見ると、元のISUZUの小さなロゴの上に大きなISUZUが上書きされています。どれだけISUZU LOVEなんでしょう。笑
さて電車の方は何が来てるかな?とワクワクしながらホームを覗くと・・・。はい、元京王5100系の2100系(デハ2101+2111)でした。一度京王カラーになっていたようですが今はオレンジに白帯に戻っていました。これは古参のデハニ50形にちなんで「デハニカラー」と呼ばれているようです。モーター付に乗らなきゃ・・・と思ってパンタ付の2101号車に乗ったら後ろの2111号車も電動車でした。。。
車内は京王時代の面影をよく残しています。中央の扉が埋め込まれた車両もありますが、こちらは締切扱いで扉自体は残されています。
みんな大好き「KTR」ロゴ入りスピーカーももちろん顕在。
小雨降りしきるなか、霧にかすんだ宍道湖とつかず離れず進んでいきます。モーター音は残念ながら小さめですが、時折ドコドコ鳴るコンプレッサーの音と振動がローカル電車の旅情をかき立てます。
津ノ森駅で新鋭の7000系と交換。JR四国7000系のコピー品らしいですが、こうした技術・設計の横展開による低コスト化と手厚い補助金のタッグによって地方ローカル私鉄にも新車が導入しやすくなるのは喜ばしいこと。ホントはこっちに乗ってみたかった!笑
雲州平田駅では、元東急1000系の窓越しにデハニ50形(53号車か?)が構内を行ったり来たりする姿を確認。古豪が健在でなによりです。
ほどなくして終点の川跡(かわと)に到着。電鉄出雲市方面も出雲大社方面もここで乗り換えとなります。電鉄出雲市方面行(右側)も2100系(デハ2113+2114)でした。何やらヘッドマークにしてはあまり見かけない、ヒゲのようなものを付けていますよ?
なんと、時節柄こちらはハロウィン仕様となっていました。いま出雲地方は全国から八百万の神が集まる「紙在月(かみありづき)」で賑わおうという時節ですが、ばたでんでは、とりあえず月内は洋物だろうがハロウィンで賑わっておこう、ということのようです(勝手解釈)。ちなみに公式Xによるとあのヒゲはヒゲではなくカボチャの口なんだとか。「なんぼ髭ダンの地元でもそこはお間違えないようにw」だそうで。(Official髭男dismは島根出身)
ということで1時間ピッタリで電鉄出雲市に到着。本当なら髭男電車をもっと調査したかったのですが、ある目玉列車の発車時刻が迫っているのでJR出雲市駅へ急ぎます。その列車というのが「快速あめつち」といういわゆる観光列車なのですが、ネットで検索する時間も無かったのでどんな車両かといった情報もなく、とにかく入場券を買ってホームへ上がってみると・・・。おや、フツーのJR西日本スタイルのキハ47がおるではないか。。
どうやらダイヤが5~10分遅れとなっていたようで、ほどなくするとこの米子行普通140K列車(キハ47 167+キハ47 137)は発車してゆき、かわって浜田方から鮮やかなブルーの車体の「快速あめつち」が入線してきました。
山陰地方の神話が多く収録された古事記の書き出しに由来するという「あめつち」。「五感で楽しむ山陰」をコンセプトに、鳥取~出雲市間を中心として木次線方面や城崎温泉方面へも足を伸ばすそうです。車両はキハ47を改造したキロ47の2両編成。(キロ47 7005+キロ47 7006)
「食」を楽しむための大きなテーブル席。宍道湖や日本海に面した座席は窓の方を向いています。
お洒落に改造されてはいますが、こういうところにキハ47の素顔がチラ見えしちゃったりすると萌え燃えです。
「あめつち」が発車した後は3・4番線ホームに移動して2番線から発車する「スーパーまつかぜ10号」(キハ187系2連)を撮影。完全切妻型のスタイルとも相まって、やくもやスーパーはくとといった陰陽連絡特急ほどの華々しさはありませんが、島根-鳥取両県を結ぶ山陰の雄であることは間違いありません。
あとは浜田行の331D(キハ120)と岡山行のやくも22号(273系)を撮って引き上げるのですが、4番線に停車中の331Dが発車時刻を過ぎてもなかなか発車しません。こちらもダイヤ乱れの影響を受けていて、出雲市終着の普通列車とやくも9号の接続を取って7分遅れで発車していきました。
最後は2番線に入る14:37発のやくも22号を撮ってお開きにするつもりだったのですが、3番線にやくもが入ってしまったので(到着時刻もチェックしとけよ→自分)、もう一度1・2番線ホームに戻って到着したばかりの273系(Y4+Y10編成)を撮影します。0.5M方式の全電動車だそうで、出雲市方の先頭車(写真の一番手前)はなんと「クモロハ」です。
クモロハ272の岡山寄にあるラグジュアリーな雰囲気漂うセミコンパートメント。
制御付自然振子式WTR241A台車。
わずか1時間程度の滞在時間ながら山陰本線の「今」を代表する車両たちを撮影することができて満足。この後は連絡バスに乗って出雲空港へ向かい、20分遅れの羽田便で帰京しました。
温泉につかりながら宍道湖の夕日を眺めるのは最高ですね。自分は今回もまた夕日を見られずじまいでした。
京王5000系はまだ相当数残りそうな感じでした。車両自体はしっかりしているはずですが、線路状態が悪く、少しスピードを出すと貫通路の桟板が大暴れするありさまですからいつまで持つやら。。
クリームに水色の帯を巻いた古豪たちが主役だった頃に撮った写真があるので今度載せようと思います。
スリランカカレーの店は「印度亜」さんという名前で市役所の近くです。
サンライズは一度乗ってみたいとおもいつつ、空の旅も好きなので何となく飛行機を選んでしまいます。笑
カレーのお店行ってみたいですね。豆とか、ホウレンソウで緑色のカレーとか好きです。
富士急の元京王5000系がいよいよ引退しそうですね。バタデンでも先日元5000改造のレトロ電車?の5000系の引退が発表されましたが、オリジナル車体の方はまだ見られそうですね。
満席かもしれませんが、帰京にはサンライズという選択肢も面白そうですね。