80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

京王5000系が走るまで(中編)

2015-02-08 09:31:31 | 私鉄電車
こんにちは。

動力車の構造はシンプルに真鍮床板+MPギヤユニットといきたいところです。この車体とどうなじませるか検討してみました。
このキットの床構造はこうなっています。車体裾から少し高い位置に補強リブがあり、それとツライチで床板がはまります。床板自体は下に開いた「コ」の字型のモールドになっているので、床面中央はさらにもう一段下がった位置になります。



車体裾から補強リブ(=プラ床下面)までの離れは2.5mm、幅はだいたい31mmくらいです。プラ床板は車体との固定用に残し、その上にt0.8ないし1.0の真鍮床板を重ね貼りしてしまうのが簡単そうです。でも真鍮板買ってきて切るの面倒だなぁ、幅31mmなんて中途半端な床板用真鍮板売ってないしなぁ・・・



と思ったらあるところにはあるもんですね。31mm幅の床板用真鍮板はエコーモデルからリリースされていました!さすが師匠!(^^)
ただ、本蓮沼まで行くか通販しないと手に入らなさそうなので、床板への組み付けはしばらく後になりそうです。



なので、台車の走行化改造を引き続き進めていくことにします。キットの台車はすべて密封型コロ軸受のTc車用TS805タイプなので、これを電動車用の普通の丸い?軸受(笑)のTS804に改造します。これは走行化とは直接関係ない作業ですが、たまたま「コロ軸受フタ」の手持ちパーツが見つかったので一緒に改造してしまうことにしました。



軸受部分を削り取ります。すでに軸受メタルを入れるために内側をさらっているので大きな穴が開きますが、これは想定内のことなので問題なし。とはいえ台車パーツは必要台数分しか入っていないので、最初にカッターの刃を入れる瞬間はとても緊張しました。



改造後のようすです。もともとはTR11やTR23といった平軸受の台車をコロ軸受に改造するためのものなので軸受の突起が大きすぎるのですが、足回りのアクセントとしては、まーこんな感じもアリではないでしょうか。



ちなみに、こちらが台車内部に仕込んだ金属フレームです。余っていたMPボルスターを組み付けましたが、取り付けネジの位置がギリギリでした。。。



これで台車関係の準備はOK。あとは床板待ちとなりました。



動力車以外の3両用にはピボット軸受メタルを買ってきました。



動力を入れない方のデハ用。内側にメタルを挿入し、外側にはコロ軸受フタを貼っています。



あとはクハ2両分のメタル挿入作業・・・
頑張りましょう(^^)




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京王5000系が走るまで(前編)

2015-02-03 23:52:11 | 私鉄電車
京王5000系の下調べを続けております。とかいいながら実はもう確実に製造工程に突入してしまった予感。中間車セットも開封しちゃいました。(^^;



そのココロはただひとつ。どうしたら走行化できるかのシミュレーションです。オプションの動力ユニット(まだ発売になっていないようです)を使わず、なかば意地でこのまま走行化してやろうじゃないの!という試みなのです。


その前に、中間車セットを開けてちょっと残念だったのがこの台車。クハと同じTS-805タイプが入っていました。軸受の形が違うだけですが作り分けてほしかったところです。上がキットのTS-805、下が本来の電動車用のTS-804(日光製)です。軸受以外は一緒なのでそのままでもいいのですが、例えば軸受先端にパテを盛って丸くするとか、やりようはあるので、のちのちトライしてみようと思います。



WB=26mmのMPギヤに台車を合わせたところ。設計はかっちりしているのですんなり入りました。これで走らせられれば簡単で言うことなしなのですが、さすがにそれはできませんね(^^;



台車枠自体はすっきり設計されていて、モールドの厚みなどは日光のダイキャスト製台車と遜色ありません。



まずは軸受メタルを埋め込むことにします。前の投稿でピボット軸受の手持ちがあると書きましたが勘違いでプレーンでした。その勘違いのおかげで、一気に動力車の走行化改造という難題に突き進んでしまいました。やれやれ...



既存の軸受穴の出っ張りをすべて削り取ります。



次にφ2.7mmドリルで穴を広げ、さらにメタルがいい具合に沈み込むまでさらっていきます。いい具合にとは何ともファジーな表現ですが、厳密に深さを測るツールがないため感覚でやらざるを得ないのです(^^; 勢い余って表側に突き抜けてしまわないように少しずつさらっていきます。



こんな感じで軸受メタルが入ります。が、これでは集電ができないのと、荷重を支えるにはプラでは強度不足のため、別途金属製のフレームを台車枠内側に仕込むことにします。プラ完成品の台車と同じ構造です。



フレームはt0.8真鍮板から切り出したもので、WB=26mmとなるようにφ2.8mmドリルで正確に穴を開けておきます。一方、適当な木片に26mm間隔でこちらも正確に穴を開け、表面に1mm飛び出すように軸受メタルを挿し込んで保持し、そこへ真鍮フレームをハンダ付けします。軸受メタルの平行が狂うと車軸の転がりが悪くなるため、慎重に平行出しするのが大変でした。



プラ製台車枠に組み込んだところです。これでやっと1組。MPギヤで両台車駆動にするならあともう1組作る必要があります。思わず、インサイドギヤ方式でもいいかな~と弱気になった瞬間でした。気持ちを奮い立たせてもう1組作ります!



まだ走行試験はしていませんが、こんな感じで、とりあえず「走ってナンボ」の鉄道模型へ向けた方向性が見えたような気がします。あとは床板の高さを確認してボルスターの取り付け位置を決定すれば、ひとまずMPギヤユニット相当のものができたと言えそうです。(^^)



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京王5000系キットを調査してみた

2015-02-01 13:09:01 | 私鉄電車
こんにちは♪

ポテチと一緒で置いてあるとつい封を切っちゃいますね。オアズケなんて無理!(^^;;
本組みに先だって、鉄ホビオリジナル京王5000系プラキットを試食してみることにしました。


アイボリーに着色された車体関係。側板、前面、連結面、分散クーラーが入っています。ユニットサッシはじめとするモールドは良好。これをパチパチ切り取って貼り合わせるだけ?いかにも簡単そうですね♪



ということであっという間に切り取ってバリ取り終了!車端部のステップが一体モールドされてるのがちょっと気になりますね。素組みするだけなら机に置いてどうこうするってことはないんでしょうね。まあ単に気になるってだけですが・・・



側板に前面を接着。合いは良好です。パノラミックウィンドウの脇がほんの少しだけヒケていて車体との間にすき間ができるので、接着剤が乾くまで窓の部分を指で押さえておくといいでしょう。



と、ここで屋根の組み込み方法が気になって説明書を読んでみました。すると「まず側板と屋根板を接着する」と書いてあります!簡単そうだからと侮ってはいけませんね。どんなに手慣れててもまず初めに説明書は読まなきゃ(^^;
まだ側板と前面をL字型に組んだだけなので手戻りはありませんでしたが、塗装のことを考えて、ここでちょっと組み方を変えてみることにしました。



屋根板はプラ完成品のように車体に落とし込む構造になっています。あらかじめ側板と一緒に接着してしまってもいいのですが、せっかく別パーツになっているので、別に塗装をして最後にはめ込んだ方がスッキリ仕上がることは容易に予想できます。しかしこの先頭車の場合、前頭部にはまり込む部分にノリシロとなる“ツバ”が出ているので後からはめることができません。



内部を見ていただくとわかりますが、屋根板には片側5箇所に切り込みが入れてあり、側板の突起をここに差し込んで位置決めできるようになっているのですが、写真のように屋根板を斜めに差し込むと、この突起が邪魔になって入らないのです。



そこで、切り込み部分を斜めにカットしたところ最後に落とし込みできるようになりました。特に強度を担っている部分ではないので、側板の突起の方を削り取ってしまうのもアリかも知れません。或いは、前頭部にはまり込む“ツバ”を削っても問題はないようですが、このあたりは自己責任でお願いいたします。m(__)m



こんな感じで塗装後に屋根板が落とし込めますよ~♪というイメージです。(^^;



クーラーは分散型が入っています。だいぶ前に、集中型や集約分散型などのオプションは出るのか鉄ホビに聞いたところ「今検討中」との回答でしたが、今のところそういう情報は見かけないので、どうやら沙汰やみになってしまったようですね...
非常に細い部分があるのでバリ取りは慎重にやる必要があります。ルーバーが別パーツなので、あらかじめ塗装して最後に組み合わせて屋根に載せるのがよいでしょう。



下回りはどうでしょうか。こちらも基本的にはランナーから切り離して接着して・・・という簡単な作業で組み立てることができます。床下機器は片側ずつユニット化されているので、別パーツの泥除け板とともに床板のボス穴に差し込んでいけばあっという間に出来上がります。



台車も付属しますが、ご覧のようにディスプレイモデル仕様なので、T車といえどもこのまま走行させるのは無理があります。グリスアップすれば一応転がりそうですがやめた方がよいでしょう(^^;
専用の走行化用下回りが発売されているのでそれを使うのがベストですが、けっこういいお値段しますね。すでに車体だけで4両分3万円くらいかかっているので、M車は別として、できれば軸受メタルの埋め込みで走行化改造したいところです。台車のディーティール表現も悪くないので。。幸い手持ちでピボット軸受があるので、のちのち試してみようと思っています。



窓ガラスパーツを除いて仮組みしたところです。なかなかいいフォルムじゃないでしょうか。その気になれば4両でも週末一気に作れてしまいそうなキットです。(^^)



その窓ガラスパーツ。前回の投稿で平面性がプラモ的と書きましたが間違いで、よく見ればかなりよく出来ています。むしろ問題があるとすれば・・・

これは追い追いその段階に来た時にボヤく予定ですが、なんとアルミサッシもHゴムも着色されていないスッピン!! ノ(*゜0゜)ノ
とほほでございます・・・


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マヌ34の製作4

2015-02-01 00:59:07 | 中央東線方面
こんばんは。

マヌの前に報告をひとつ。

鉄道ホビダスオリジナルの京王5000系プラキットがやっとリリースされ金曜に到着しました。先頭、中間各1セットの合計4両。ひととおりざっと見ただけですが、窓ガラスの平面性にややプラモデル的な部分がみられるものの、その他はシャープな出来で、なかなかいいセンいってるようです。
とりあえずいま着手しているものが一段落しないと取りかかれないなぁと思いつつ、早くも浮気虫がムズムズ動き出すのでした(^^;



では本題。まず下回りの工作のようすです。

t1.0mm真鍮帯板にt0.5mm真鍮板を重ね、床下機器取り付け用の台座をつくります。材料をケチったわけではありませんが機器が付く場所にだけ貼ってあります。



端梁は、台形に切った真鍮片を左右に半田付けし、中間部を幅1.5mmの帯材で埋めました。中央寄りはもう少し高さがあってもよかったようです。



床上のデッキ部には真鍮網目板を貼ります。四角い板をハンダ付けしてから、床板をガイドにして両端を斜めに切り落としました。



床下機器はほとんど付いていません。手持ちパーツからエアタンク大小2個、ブレーキシリンダなどをみつくろって付けてみました。バッテリー箱はキハ110の燃料タンクの余りパーツを整形したもので幅が少し広めです。三角形のものは灰箱で、これはプラ板を貼り合わせて作りました。煙突や安全弁とともに、この車両の「前世」が垣間見える部分です。



車体にはウィンドウシル・ヘッダーを貼ります。さすがにこの短い車体でへろへろになっては恥ずかしいので、接着剤が乾く前に定規で挟んで「直線出し」をしています。



屋根は雨樋もないツルっとした鋼板屋根なので何もしなくてもいいのですが、実物は貼り合わせのラインがそこそこ目立つので薄いシール紙を貼ってみました。



サーフェーサーが塗ってあるためか、シールの糊だけでは肩部分のRに負けて剥がれてしまうことがわかったので、まず片側を貼ってから境目に瞬着を流して固定し、気泡が入らないように定規で押さえつけながら屋根上部を貼り、最後に反対側の境目にも瞬着を流して固定するという、予想外に手間のかかる作業になってしまいました。。



炭庫を作って貼り込みます。コールバンカーと言った方がカッコよく聞こえますね。(笑)石炭を盛れるように上辺から3mm下げた位置に天板で蓋がしてあります。同じように反対側には水タンクも取り付けます。



下回りと組み合わせてみました。炭庫側から。



水タンク側から。給水口がまだできていませんが・・・(^^;



車体は両端のデッキ網目板の間に収まります。炭庫と水タンクは網目板の上に乗る形になるので下端を0.5mmほど空けてあります。車体と床板の固定は当初は車体裾の4×4mmヒノキ材にタップを立ててネジ止めする予定でしたが、床板を整形しているうちに所定の幅より狭くなってしまったので、うまく穴が開けられないことがわかりました。車体中央にはご覧のように2本の補強梁が通っているので、通常のペーパー車体でやるような横梁を渡してネジ止めする方法もままならず、もっか対応を思案中です。



ということで、車体はだいぶ形になってきたので、残る難関はデッキの手すりということになってきました。EF13のデッキの練習のつもりで何とか頑張ってみたいと思います。


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