石井伸之の国立市議会議員日記 自由民主党会派所属

東京都国立市の若手?市議会議員(6期目)による日記です。国立市議会議員として国立市政の最新情報を伝えて行きます。

10月15日本日は福祉保険委員会視察二日目(最終日)を迎えました

2010年10月15日 | Weblog
 こんにちは、昨日に引き続き本日は福祉保険委員会視察二日目を迎え、本日はさいたま市にある更正保護施設清心寮の視察を行いました。

 宿泊していた宇都宮市から、東武宇都宮線やJRを乗り継ぎ浦和駅ではゆるキャラ「うなちゃん」の出迎えを受け、駅前からタクシーに乗って5分で清心寮へ到着です。施設周辺は県庁所在地周辺ということから、検察所などが付近にあります。

 昨日と同様に清心寮理事長(弁護士を務めております)施設長、さいたま保護観察所所長、埼玉県保護司会連合会会長、埼玉県更正保護女性連盟会長というように、多数の方に来ていただき私たちの視察に対して誠心誠意の対応をいただきました。

 弁護士の資格を持つ理事長から、平成3年に建設されるまでの経緯についての説明があり、地域住民の方々より様々な反対運動があり、10回に渡る住民説明会でも完全に理解を得ることはできなかったそうです。

 それでも、個別に住民へ更生保護施設の必要性を説いて回る中で、どうにか建設工事に漕ぎつけたとの話しを聞くと、一度犯罪を犯した方を受け入れることの理解を得ることは非常に難しいことが分かります。

 しかし、全国に103の更生保護施設があることによって、行き場の無い出所者が一時的に受け入れられ、職場と住む所を見つけ、社会へ復帰していくことによって再犯を防止するという道筋が必要であることを熱く訴えられました。

 こちらの施設は官庁街に立地しながらも、地域周辺住民に対して集会施設としての貸し出し、イベントを実施するというように、入所者と地域住民のふれあい、周辺の清掃というように地域への貢献をしているそうです。

 その際に、保護司の方々と共に更生保護女性会(全国組織のボランティア団体だそうです)が、物心両面から支援しているという話がありましたが、八興社では更生保護女性会との繋がりが見えなかったこともあり、こういった支援を受け入れる体制作りも必要であるように思いました。

 施設を見学している際に、施設長から犯罪を犯す人々は、複雑に絡み合った難しい家庭環境を抱え、幼い時に愛情を注がれずに育ったことによって、社会から逸脱して犯罪を犯すとの話しを聞くと、家庭における子育ての大切さを実感させられます。

 各委員からもこういった話しを八興社の方々に聞いていただき、周辺住民との信頼関係を築く為に惜しみない努力が必要であると共に、周辺住民の方々にもた更生保護の必要性を感じていただきたいという話が出ており、私も両者の理解を深めることが今後最も重要であると感じました。

 2日間における2ヶ所の視察でしたが、東京保護観察所立川支部に所属する保護観察官に視察先を紹介していただいただけあって、両施設共にあらゆる苦難を乗り越えて、周辺住民との信頼を得る為の小さな積み重ねを聞くことができたことは、八興社における更生保護施設と周辺住民のよりよい関係を構築する為に私も微力ながら努力したいと思います。

 また、この視察には若手の議会事務局職員が同行しており、事前に2日間の交通ルートを入念にチェックしていただいたことによって、大変スムーズな移動ができたことは委員長として心から感謝したいところです。

 視察終了後は、中央公民館で日本の未来を考える会の会合があり、今回は国立市わくわく塾を利用して、議会傍聴の方法や議会への陳情・請願の提出について、議会事務局次長と係長より説明を受けました。

 両者の説明は難しい専門用語の部分を大変分かりやすく説明しており、あらゆる質問が飛び交っていました。わくわく塾では国立市政に関する、あらゆる事をこうやって丁寧に説明しておりますので、関心がありましたら是非とも市役所へお問い合わせください。

 

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10月14日 本日は福祉保険委員会視察初日を迎えました

2010年10月15日 | Weblog
 こんにちは、国立市議会福祉保険委員会委員長の石井伸之です。

 福祉保険委員会では、十月十四日から十五日の日程で、更正保護施設の視察を行うために、宇都宮市と埼玉市へ向かいます。

 何度も日記で紹介している東二丁目にある更正保護施設八興社の問題解決に向けて、他の更正保護施設では地域住民とどのように信頼関係を構築して、よりよい連携をしているのか知りたいと考えております。

 午前9時半に国立駅南口集合したのちに、中央線や東武鉄道を乗り継ぎ、東武宇都宮駅から最初の視察先である、更正保護施設尚徳会館に到着しました。

 尚徳会館は今年三月に百周年記念式典を行ったように、明治四十三年当時の宇都宮監獄署内に創設されて以来、刑務所を出所しても居場所の無い方が職を得て社会復帰するまでの更正保護施設として設置されております。

 早速視察に入ると、宇都宮保護観察所所長、施設長、宇都宮保護司会副会長、評議会を務める周辺自治会会長、元県議で宇都宮更正保護女性会会長といった方に来ていただきありがたい限りです。

 保護観察所所長からは、この尚徳会館は地域の支えがあってこそ成り立っているとの説明には、大変力強いものがあり、ここの運営が上手く行っていることを物語っていました。

 その後は、私の方から委員長としてお礼の挨拶をさせていただき、次に施設長より概要の説明を受けました。

 この施設長さんが、大変明るく元気の良い方で、更正保護施設という重苦しさを微塵にも感じさせません。

 まずは地域との繋がりという点では、集会室を地域に無料で貸し出し、ゆうりんという発行紙を地域に出しており、その中には地域との強固な繋がりを示す内容に満ち溢れております。

 それでも小さな問題はいろいろあったらしく、その際には、問題を放置せず地域住民へしっかりと内容を説明し、改善策を示すということを繰り返していたと言われました。

 この後に話しをしていただいた、評議員の自治会会長さんからは、地域としても更正保護施設は大切であり、地域としてしっかり支えるということから、あらゆる食材を始めとする、物心両目の支援をしているそうです。

 もうひとつ特筆すべきことは、尚徳会館が私の生まれた昭和四十七年に天皇陛下より御下賜金を拝受し、平成三年には常陸宮殿下をお迎えして増改築工事の落成式を挙行、さらに平成十五年には再び天皇陛下より御下賜金を拝受するというように、皇室との深い関わりがあり、施設側の長きにわたる努力が公に認められていることが分かります。

 さらに自治会会長からはここに入る入所者は、家族の団欒を味わうことのできない寂しい人達であるという認識を持っていただき、犯罪者の更正保護に向けて理解して欲しいと言われました。

 談話室には入所者の方がトランプや将棋をしており、私たちの姿を見るなり元気の良い挨拶の声が聞こえてきました。

 八興社に欠けているのは、こういった地域住民と入所者の何気ない触れ合いではないでしょうか?

 施設運営者として犯罪を犯した出所者が付近に住むという地域住民の不安を少しでも拭う為の努力に力を惜しまない姿勢こそが地域住民の信頼を得る最短の道になるように思いました。

 是非とも八興社の運営に携わる方には、尚徳会館のような地域の信頼を得ている施設の視察を重ねていただきたいと感じると共に明日十五日の視察が大変楽しみになった、今日の視察でした。


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