おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。
「知識、見識、胆識」に関しての続編です。
『「人の上に立つ人」になれ―自分の「生き筋」が見える人は強い!』(渡部 昇一、三笠書房)を読んでいたら、歴史上の「人の上に立つ人」が何人も登場してきます。
その中で胆識に相当する人物として、日露戦争時、戦艦三笠で指揮をとり、バルチック艦隊を撃破し、日本を勝利に導いた東郷平八郎の話が出てきます。
日本海海戦の時、東郷元帥は、戦艦に立ったまま戦況を見守り、落ちる弾からも水しぶきを受け、双眼鏡も軍服も何かもグショグショになっていました。
ところが、戦いが終わって東郷元帥が一歩動くと、彼が立っていた足の跡が乾いたままそっくり残っていたというのです。
つまり、東郷元帥は、戦況を双眼鏡で食い入るように眺めながら、一歩たりとも動かなかったことを意味します。
こんなことから東郷元帥は「聖将」と呼ばれるようになったのだそうです。
今の時代、こんな胚(ハラ)の据わった、胆識溢れるリーダーにはお目にかかれませんね。
<お目休めコーナー> 我が家のプリザーブド・フラワー(バラ)
