おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。
8月17日(月)、18日(火)は、スタッフの竹内が夏休みのため、1人ぼっちのオフィス。
ほとんどの時間を研修室で音楽(モーツアルト中心)を聴きながらPHP研究所から出す本の原稿を書いたり、電話応対などをしていました。
ふと、「成長」とはよく言うものの、どう定義したらいいのか、に思いをめぐらしました。
すると、経営学で学んだ組織行動学者のクリス・アージリスの成長の概念が一番ぴったりすることを思い返しました。
アージリスによれば、「成長とは幼児が大人になること」です。
そして、その成長の方向は、7つの次元があります。
1.すべてに受動的な状態から能動的積極的な状態に発達していく。
2.これは依存から独立への発達でもある。
3.幼児のころは、ごくわずかなやり方でしか行動できないが、年とともに、多くの違った仕方で行動ができる。
4.移り気の、その場限りの、底の浅い関心しか持てない状態から、深い関心を持てる状態に発達する。
5.幼児は、短期の見通ししか持てないが、次第に過去も将来も考え、長い時間の範囲の回顧・展望、すなわち眺望を持った行動になってくる。
6.家庭にあっても社会にあっても、下のものの見方から上のものの立場を得たいという考えが生まれてくる。
7.幼児のころは自分というものにまったく気づいていないが、次第に自分を知ってくるようになる。
あなたは、それぞれの次元で成長の度合いはどのくらいですか?
ちなみに、アージリスは、心理学で学士、経済学で修士、組織行動学で博士号を取得した人です。
<お目休めコーナー> 明治記念館で①
