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初めて部下を持つ人のためのリーダーシップ10のルール (フレッシュリーダーズ・ガイド (01))
マリーン・カロセリ
ディスカヴァー・トゥエンティワン

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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

『初めて部下を持つ人のための リーダーシップ10のルール』(マリーン・カロセリ著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)を読みました。

冒頭のルール1の「リーダーは、現状を変革する人である」に次の言葉がありました。

マネジャーの仕事は、組織の目標を達成することである。それに対してリーダーの仕事は、新しい目標を作ることであり、古い目標を改造することである。「新しい行動のに道筋を示す」ことだといってもいい。

ただ、ルール2の「リーダーとは、ビジョンを描く人である」まではいいとして、その後は、リーダーとマネジャーがごちゃ混ぜになっているようで、やや竜頭蛇尾の感がありました。

それでも、2ヵ所ほど「これは使えるな」という部分がありましたので、抜き書きしましょう。

1つは、ジョークです。

ディナーの席にあまり行儀がいいとはいえない客を迎えたある女性の話がある。

その客は、お皿の上にある肉にフォークをぐさりと刺すと、それを彼女のほうに向けながらこう言った。「これはブタか?」

女性は、おだやかに微笑むと、質問を返した。「フォークのどちら側についている肉のことをおっしゃっているのですか?」

もう1つは、コラムの「迷った時に」にあった「無意味な賞賛の危険」の話。

ある年のクリスマス。ある会社の社長が、従業員全員に七面鳥をプレゼントした。

その次の年、もちろん従業員たちは同じプレゼントを期待した。従業員の不満が革命を起こしそうなレベルまで達する前に、社長は降参してまた七面鳥を買ってきた。

しかしそれでも、七面鳥の大きさが人によって違うという不満の声が、社長の耳に届いてきた。

従業員たちは、七面鳥の大きさは功績の大きさに比例しなければならないと考えていた。

そしてその翌年、今度は七面鳥ではなくてローストビーフが欲しいと言う人が出てきた。そこで、注文をきちんと管理するために、七面鳥担当者が必要になった。


後半の話は、外発的動機づけの賞の危険性を見事に表現したメタファー(たとえ)として笑える話です。


<お目休めコーナー> 茅ヶ崎の花⑤



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